新型KATANAを効果的かつ幅広く楽しむ好例に仕上がる
KATANAが持つ先鋭&独特のシルエットを際立たせるパールホワイト+オリジナルレッドラインのボディ、ボディに同じパールホワイトのホイール。見る人に鮮烈な印象を与える車両だ。オーナーの戸高さんは以前、空冷の1100カタナとGSX250Sカタナを所有していた。新型KATANA(M0)が現れた’19年6月に即車両を購入し、13年ぶりにリターンしたという。
当初はアフターパーツもなかったがSNSで他のKATANA乗り(ARAKI Garageの荒木さん:グッドルッキンバイクページでも紹介)と試行錯誤しながらもカスタムに手を付けていく。系列機種用パーツで使えるものはないか、これはどうだろう……と話し、作業を進めるうちに、つながりは各地でのミーティングに広がっていく。
そんな中でこの車両は各所のパーツ交換でより乗りやすく、扱いやすくをテーマに手が入っていく。ノーマルで825mmと高目のシート高に対してはリヤサスのリンク変更でローダウンを行って対処しつつ、フロントフォーク突き出しでバランスを取る。幅広のハンドルは前方で垂れ角と絞り角が付くコンドルタイプを、バー取り付け位置が移動できるトップブリッジと合わせて選ぶ。外装もキャンディレッドで塗装、フロントフォークもノーマルブラックからゴールドのアウターとした。ちょうどその時点でM2モデルが発売され、そちらにシフトした。手に入れたのはマットブルー。
その車両にここまでに変更したパーツとキャンディレッドの外装を移植して、さらにフェンダーレス化やステップ変更も行って、戸高さんのKATANAはM0ルックのM2へと進化した。さらにこのホワイト仕様外装(樹脂パーツもブラックパール塗装されている)&ホイールが加わり、レッド外装との紅白着せ替えも楽しんでいるというからすごい。
ドレスアップ主体ですけどと戸高さんは言うけれど、元の車両がしっかりした性能を持っていて、それが楽しめるのならばこのように必要な部分を換え、好みの外観にするというのはれっきとしたカスタムの手法で、他にない仕様という王道。そこを深め、広げる。だからこそ、より強く印象に残るということだ。
Detailed Description詳細説明
ペイントは埼玉のG-Designで行い、スクリーンはマジカルレーシングでスモークのライトカバーはARAKI Factory。フロントウインカーもカウル前下のデイライト内に移設している。
ハンドルが48mm前側に行くケイファクトリー製トップブリッジとハリケーンFATコンドルバー(GSX-S1000用)でぐっとライダーが車体に寄り、ハンドルを握るのに適切な角度と高さを得た。
シートは表皮をカーボン調に変更して、レッドステッチを追加。
ヒールプレートをゴールドとしてフロントフォークやドライブチェーンのカラーと合わせたステップはウッドストック製だ。
エンジンはノーマルでエアボックスにアドパワーを追加、A-TECHのエンジンサイドプレートやモトロックマンのダウンフォーススライダーも備える。
ヨシムラ・サービスホールプラグも追加、フレームにはヨシムラ・スイングアームキャップも追加した。
フロントアクスルはKOOD製のクロモリでフロントフォークはM2ノーマル。フロントフェンダーはマジカルレーシングのハヤブサ用耐久タイプを装着する。フロントキャリパーは純正のbremboロゴを赤仕上げしてある。
排気系はサイレンサーをMAVERICK MV83とする。ブレーキは前後ともKATANA純正だ。
前後ホイールはKATANA純正をパールホワイトでリペイントしたもので、リヤショックはオーリンズSU509。各カーボンパーツはクリア塗装仕上げし、樹脂パーツもブラックパールで改めて塗装するなど、細部まで手間もかかっている。