幅広いユーザー層のリクエストも反映していく
Z900RSは自社パーツラインナップの中心モデルのひとつと捉え、その登場当初からストライカーブランドによって多くのパーツを展開してきたカラーズインターナショナル。フロントに荷重を乗せやすくして車両をコンパクトに感じさせてくれるGストライカー・セパレートハンドルキットや、ストリートやツーリングでも使いやすく疲れにくいバー位置設定を提案したスポーツツーリングコンセプト“STC”ステップはその代表的なものだ。
真円や独自のOFF-Type Bなど、サイレンサーの形状や色味などにも選択肢を持たせたチタンフルエキゾーストに各部のスライダー、ストライカーエアロデザイン“SAD”パーツなど多数が挙がり、どれもがストライカーらしい作り込みを行っている。
そこでこのZ900RS最新仕様デモ車だが、注目をあえて絞ると、3点が挙がる。ひとつめは新シリーズとなるステップの“FORTI”(フォルティ)。シンプルですっきり、それでいて力強いデザイン。カラーズの代表取締役・高橋さんがデザインを担当し、ツクバTOT参戦時(ストライカーコンプリートのSZによる)に得られたデータや、多くのテスト走行でのデータを反映したという。
ユーザーの声にも、STCステップよりもう少しスポーツライディング寄りのバー位置のものがほしいという声もあったといい、それが反映された。ヒールガードも大きく取りホールド性を高め、メインプレートは大胆な1枚仕立て。バーポジションは4つ選べる上でその取り付け穴を見えないようにしている。
STCステップとの差別化ではなく、並列させることで、ストライカーステップの中でオーナーの好みのものが選べるようにという提案だった。既に7月にはデリバリーが始まり、ユーザーの手元に届いているはずだ。
残るふたつは、併売される従来品よりもハンドル位置を45mm上げ15mm手前としたセパレートハンドルキットType-2『楽ポジ』、そして既に展開中の“SAD”シングルシートカウル&シングルシートセット。この車両では純正同様にキー操作で着脱可能なストリート用を装着している。この3点で、スポーツ走行を意識したスタイルをストリートでの選択肢にしてもらえればという提案にもなっている。
今も次のパーツ構想は進み、新しいスイングアームなどの案も出ているようで楽しみ。その前に、新作FORTIステップに1度触れてみる、試してみることを勧めておこう。
Detailed Description詳細説明
G-STRIKER セパレートハンドルキットType-2『楽ポジ』(9万9000円)はトップブリッジ上面にハンドルクランプを置き、従来の同社セパハン(4位置選択可)のストリート/Hiより約45mmアップ/15mmバックとしてセパレートハンドルながらストリート向きの楽なポジションを提案する。
エンジンまわりのパーツはアルミビレットエンジンハンガー(シリンダー側、ヘッド側)にガードスライダー(シルバー、写真のオールブラック、カーボンコンポジットが選択可能)などがある。ほかにもストライカー・パーツはほぼZ900RSの全体にラインナップ。
STRIKERエアロデザイン“SAD”シングルシートカウル&シングルシートSET。この「ストリート仕様」は純正シート同様にキー操作で脱着可能。内部を小物入れとして使うにもいいかもしれない。
最新作のFORTI STEP KIT(7万9200円)はシンプルなフラットサーフェスの1枚ステッププレートで高剛性、かつ裏面肉抜きの適正化で軽量化も図る。バー位置は後ろ×上で①45×50、②45×60、③55×50、④55×60(mm)の4ポジション設定で、併売される“STC”ステップに対してよりスポーツライディング感を強めた。
STRIKER STREET CONCEPTチタンフルエキゾーストマフラー『TITAN BLACK LINE Type3』JMCAは車検対応のフルチタン4-1マフラーで、2BL-ZR900C専用/8BL-ZR900K専用の2タイプの設定がある。
異形目の字断面(トリプルスクエア)の7N01材をメイン材としたG-STRIKERスイングアームも人気製品だ。