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ACサンクチュアリー GPZ900R(KAWASAKI GPZ900R)

コンプリートを良好な車両と捉えリメイク&整備を行う

ACサンクチュアリー GPZ900R
(KAWASAKI GPZ900R)

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店) TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:https://www.ac-sanctuary.co.jp
2024年 9月 20日

17インチ化済みの良好な車両という解釈でスタート

ACサンクチュアリーが手がけるコンプリートカスタム、RCM(Radical Construction Manufacture)。空冷ZやCB-F、カタナにNinjaといった’70〜’80年代車両をベースとして、現代の17インチタイヤを履いて楽しめることをベースに作られる。各モデルに対して行う作業もしっかりメニュー化されている。いずれも絶版車になっているため中古車両を探すことまたは持ち込みというところがスタートになるのだが、時が過ぎるのに合わせてベース車のコンディションは悪化していく。最近ではベース車をまず通常コンディションにするというレストア作業も施す必要が増えたようだ。

そんな中で注目してみたいのがこのGPZ900Rだ。RCM-516というシリアルナンバー(通算製作番号)が割り当てられている。この車両、ACサンクチュアリーが製作したRCM Ninjaの再販売車を入手した上で、部分リメイクとメンテナンスを施したという点が、他と異なっているのだ。初めのコンプリートカスタムとしての作製時点でエンジンと電気系の状態は把握済み(当時のRCM Ninja Type-Rメニューに沿っている)。さらに再販売時点でも状態確認済みで、それらへの対策は次回以降の入庫時で問題なしと判断できたわけだ。

オーナー自身もGPZ900Rの中古価格が数十万円だった頃から100万円台へと上がり出した頃に、「ノーマルやライトカスタムでなくRCMニンジャを、自分のニンジャとしてまず手に入れておく」と決めていたとのこと。最初のコスト(車両価格)自体は少し多めにかかるけれど、前述のような信頼できる手がもう入っている。

前後17インチでディメンション設定も済んでいるし、アルミ鍛造ホイールを履く、ブレーキ系も強化済み。大型ラジエーターとオイルクーラーで冷却系強化と、必要なものは揃えられている。

今からベースを入手して分解して直して作るには時間(納期)も追加コストもかかるから、まずは間違いなく走れるRCMを手に入れ、フィーリングを知りたい。エンジンのアップデートや後継機ベースにニンジャ用に引き直した電装を使うのもコストがかかるが、RCM再販売車であればそれらに手を入れたくなるタイミングまで待てる。そう考えれば、これは賢い選択だ。RCMニンジャは、そんな良好なベース車として捉えられるようにもなったわけだ。

「ベースの状態が良いことが分かっていましたので、今のニューType-Rメニュー(エンジンオーバーホール必須、電装系も対策・後継パーツで一新)でなくかつてのType-Rメニュー(GPZ900R生産終了直後あたりで、純正で対策の進んだA10以降の車両で走行距離1万km程度以内をベースにする)が使えました。もう数年乗ってもらっていますし、楽しめる状態だったと思います。今後は状態の維持やタイヤやブレーキといった部分のアップグレードに気を配ればいいですし、それも元の状態が把握できていますから無理も少ない利点があります」と、サンクチュアリー・中村さん。

きちんとしたベース選びに、基本の作業メニューも公表されているRCM Ninjaを視野に入れる。こんな方法も、これからは増えていくのかもしれない。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

左右のブレンボ・レーシングラジアルマスターには同用ZETA“RCM”コンセプトフライトレバーをセット。ミラーはマジカルレーシング・NK-1ミラー・タイプ5ヘッドだ。

キリッとしたGPZ900Rの純正スタイルをキープしたフェイス。カウルステーがマウントされるフレームのフロントエンド部のマウントベースは朽ちがちだが、そこも再生されている。スクリーンはナイトロレーシング GPZ900R/750R Ninjaレーシングスクリーンをセットしている。

スカルプチャーφ43ステムキットType-1(オフセットは40から37mmに)にはパワービルダー・ハンドルバーをセット、左右マスターはニッシン・ラジアル。メーターは4眼のGPZ900R純正で、総走行距離は1万2000kmと、状態の良さをうかがわせる。

純正A7カラーのレッド×ブラックを元にしてベースカラーのトーンやタンクロゴなどをアレンジしたペイントは奥進によるもの。

テールカウル上面には「Sport Package Type-R」のエンブレムも装着される。シートは純正をベースに内部フォーム形状を変更し表皮も変更。タンデムステップブラケットキットはナイトロレーシングだ。

φ72.5×55mmの直4エンジンは最初の製作時点で良好と判断していて再販売入庫時にもそれを確認、ノーマル状態を継続。ナイトロレーシング・ワイドラジエターキット&ハイマウントオイルクーラーKITで冷却系は強化していて、これは今後スープアップを行う時にも有効だ。車体側もフレーム見直しやナイトロレーシング・GPZ900R/750R Ninja コンビネーションKIT Ⅲ(ダウンチューブとステップを連結し、車体剛性強化も行う)装着等も行っている。

キャブレターはTMRφ36mmをセットする。ここも今後のアップデートにも対応する部分。

ドライブチェーンはEK530RCMでフレームも軌道確保加工済み。ステップはナイトロレーシングで、別項で触れたダウンチューブとの接続も分かる。クラッチレリーズプレートはナイトロレーシングだ。

ノーブレストE×MパッケージでオーリンズRWUフォーク/フロントフェンダー/フォークスタビライザーおよびサンクチュアリーメカニックブランド・キャリパーサポートをセット、フロントブレーキはブレンボ・アキシャル4ピストンキャリパー+サンスターRCMコンセプトφ320ディスク。

リヤブレーキはブレンボP2-RS84キャリパーにサンスターφ250ホールディスクの組み合わせ。排気系はナイトロレーシング GPZ900R/750R 4in1 機械曲げ チタンEXマフラー ショートテールUPタイプ ハーフポリッシュでサイレンサーは同コニカルチタンサイレンサーV-Ⅱのハーフポリッシュだ。

リヤサスはスカルプチャーR.C.M専用ワイドスイングアームにオーリンズKA203ショックを組み合わせる。前後ホイールはO・Zレーシング・アルミ鍛造のPIEGAで3.50-17/5.50-17サイズを履く。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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