早い納車だったゆえになかったパーツを探し工夫する
「少し前はZX-14RとZRX1200DAEGのファイナルエディションに乗っていましたが、DAEGは峠でフレームを曲げてしまったんです。それでZ900RSに乗ろうかなと考えていたら、KATANAが出るというので行き付けのレッドバロン大村店で予約。九州で一番早い納車だったと思います」
「全国新型KATANAミーティング」の主宰も務めるオーナー・荒木さんは言う。KATANAを選んだ理由は何だろう。
「空冷のカタナ、GSX1100Sにもずっと乗りたかったんです。でも今はいい個体がないし、価格も上がるばかり。なので新型だなと思いました」
元々バイクを入手するとすぐにマフラーやステップは換えてきた経緯もあって、カスタムの手を入れることに抵抗はなし。このKATANAも同様……と思いきや、入手が早過ぎたか、市販パーツがまだ市場にない。
「それでKATANA純正スクリーンが見慣れないのでカタナ風が合うかなとまず自作、その後だんだんと出てきた各社の製品を試していって、今のガラスエッジスクリーン+ヨシムラ・ウインドアーマー用ステーに落ち着きました。前後フェンダーはマジカルレーシングのGSX-R1000R用、アンダーカウルは同じくマジカルさんのGSX-S1000用。フェンダーレスキットは前に乗っていたDAEGから移植したものです。クラッチも重かったので、GSX-R1000K7/K8用を加工して油圧化しています」
遠方で同じKATANAに乗る仲間とともにこのように系列機用パーツを探しては試し、使えるパーツはfbグループにアップする。そうした作りにさらにひと味を加えてまとめるのは、まばゆいホワイトのフルペイント。
「アイディアも含めてG-Designさんが行ってくれました。じつは2セットあって、1セット目はガンメタ。今載せているのは2セット目です。単色でと思っていたところカウルサイドにピンストライプ、タンク上に太いラインを入れてくれて、スタイリッシュになりました」
OVERハンドルやOVER×ナイトロンショックで乗りやすさも高め、後に入手したZ900RSや現行HayabusaよりもこのKATANAの出動率が高いとのこと。主宰するミーティングは年一で開催予定。次の開催時ももちろんこの車両で現れるはずだ。
Detailed Description詳細説明
スクリーンは自作も含めていろいろ試した結果、ガラスエッジ製をヨシムラ・ウインドアーマーのステーでマウント。G-Designによる外装は、ガンメタとこのホワイトを載せ替えて楽しんでいる。サイドのストライプ(先端のライン分割も凝っている)、タンクカバー上の太いラインはKATANAの造形をしっかりと見せてくれるものだ。
ハンドルはOVERで扱いやすさを向上。クラッチはGSX-R1000K7〜8流用で油圧駆動化して操作感を軽くし、マスターにブレンボRCSを使う。フロントブレーキマスターも同じくブレンボRCS。
シートは尻の痛さを解消するためノグチシートでオーダー製作。フェンダーレスキットも車両入手当初にはなかったので、DAEGで使っていたものを流用して装着する。
ステップはケイファクトリー・ライディングステップで、アンダーカウルにはマジカルレーシング製カーボンのGSX-S1000用(2016 GSX-S1000 Street Bodywork)を流用した。
エンジンはKATANAノーマルで、油圧化したクラッチのレリーズはケイファクトリー。ラジエーターコアガードはトリックスターを装着する。
左右のエンジンカバースライダーもGSX-S1000用から転用、フレームに付くコーン形状のエンジンスライダーはケイファクトリー製だ。
前後ホイールは最軽量にこだわってアルミ鍛造のゲイルスピードType-SB1を選択、サイズは純正に同じ3.50-17/6.00-17。前後のフェンダーはマジカルレーシングの2009-2016GSX-R1000用で、フロントフォークはスプリングを変更している。
リヤブレーキは純正。マフラーはケイファクトリー・チタン+マーベリックサイレンサーの組み合わせで、スイングアームエンドにはAELLAのオーバーサスペンションも備えてリヤの挙動を安定させる。
リヤサスは目立ち感を抑えつつ性能を高めるため、ブラウンボディ/ブラックスプリングのOVER×ナイトロンショックを装着する。リヤフェンダーもマジカルレーシングの2009-2016GSX-R1000用カーボンをチョイスした。