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テクニカルガレージRUN GSX-R750RK(SUZUKI GSX-R750RK)

内容を見直した上で軽さや質を高めたコンプリート

テクニカルガレージRUN GSX-R750RK
(SUZUKI GSX-R750RK)

取材協力:テクニカルガレージRUN 〒260-0001千葉県千葉市中央区都町2-2-7 TEL043-309-5189
URL:https://www.tg-run.com/
2023年 10月 27日

一度きちんとした状態を作って整備や劣化に配慮

初代GSX-R750の登場(1985年)から40年弱、最終モデルとなるバンディット1200/S(2006年)ですら生産終了から15年を超えた油冷モデル群。明らかに旧車と言える時間を経ているが、機能やルックスの先進性がそれを感じさせない。まだまだ車両を見かけることが多いのは、それを裏付けだろう。

ただこの先、乗り続けるのが難しくなっている。車両を維持、あるいはリフレッシュするのに不可欠な純正パーツの廃番が進むことや、残ったパーツも価格上昇していることは、その最たるもの。TG-RUNの杉本さんはそんな状況に対して、スズキの古いモデル、とくに油冷とカタナは早く手を入れるべきと、もう10年以上前から提唱を続けてきた。車両状態の悪化、手を入れることを考えても純正パーツの廃番増と高騰はその間に大きく進んでしまった。それは社外パーツにも及んできていて、今打てる手は、確かな手を入れること。このGSX-R750RKは、その参考になる1台だ。

TG-RUNの手がけるヴァージョンアップ・コンプリートというコンプリートカスタム車両としての手が入れられているが、各部パーツをカスタムおよびカスタムパーツで新品にするという考えではない。まずベースを新品状態プラス不足の補完に近いところまで仕立て、そこにカスタムで得られる性能向上を図り、現代性能を持たせる。エンジンやキャブレターは定期的な整備とチェックを。車体は良コンディションを保って、劣化が起こってもすぐ発見・対処できること。ブレーキやタイヤは現代の制動力や操作性を。それでサスの追従性が必要になるから、しっかりグレードアップ。ポジション系や操作系も合わせて、オーナーへのフィッティングをきっちり行う……。

これらによって、名車を日常的に、さらにはサーキットユースでもというように楽しめるようにしているのだ。

「組んでから5万km以上は走っています。普段走りもして、数カ月に1度はサーキット走行も楽しむ。そのためエンジンオイルをはじめ、管理もきちんとしています」と、この車両の使われ方を言うTG-RUN・杉本さん。自らもRKオーナーである杉本さんの所有実績や経験からRK本来の性能、耐久性なども考慮され、好調を維持しつつ高性能化が図られたという点も心強い。なおTG-RUNでは油冷維持用のオリジナルパーツも複数開発・販売していて、このほど新たに「TG-RUN×OVER Classics 油冷エンジン用オイルクーラー」の販売に至った。適応車種はGSX-R1100の’89〜’92モデル、GSX-R750の’88〜’91モデル(RK含む)。こうした動きにも注目しておきたい。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ステムやハンドル、ミラーなどはGSX-R750RK純正。速度計の下にヨシムラ・デジタルマルチメーターが追加されている。透明度の高いスクリーンはTG-RUN×スクリーンクラフトだ。

フロントマスターはブレンボ・レーシングで、TG-RUN独自のピボット抜け止めも行う。クラッチホルダーはゲイルスピードを使う。

アルミ製燃料タンクはGSX-R750RK純正。走行距離は撮影時点で7万kmを超えているが、TTF-1車のスペックが投影された'88年型Jを踏襲するRK純正アルミフレームほか各部はそれを感じさせない。

FRP製シングルシートもFRP製フロントカウル同様にGSX-R750RK純正。赤いゼッケンスペース('89年までの全日本TTF-1クラスは赤地に白ナンバー指定)ほかペイントも当時の純正そのままだが、良好な状態に保たれているのだ。

φ70×48.7mmで749ccの油冷DOHC4バルブ4気筒でクランクシャフト/コンロッドをワークス車と同じくし、チタンバルブやクロスミッションも装備したエンジンはGSX-R750RK純正。お勧めオイルの交換をはじめとした定期整備等によって快調を維持し、オーナーの使い方も履歴も分かっているため今後の不安も少ない。

BST40キャブレターも'89年の限定レースベース車=GSX-R750RK純正で、排気系にはケイファクトリー・フルチタンを組み合わせている。

フロントフォークは純正同径φ43mmのオーリンズ正立でフロントブレーキはNISSIN4ピストンキャリパー+サンスター・レーシングディスク。フロントフェンダーはマジカルレーシング・カーボンだ。

リヤは純正アルミスイングアームにオーリンズショックの構成、ブレーキは純正対向キャリパーにサンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。

ホイールはマルケジーニのアルミ鍛造、M10S-Kompeの3.50-17/5.50-17サイズ(純正も同サイズ)に履き替える。タイヤはサイズこそ[F]120/70ZR17・[R]170/60ZR17と純正そのままだが、現代のスポーツタイヤ、ブリヂストンS22を選択。ドライブチェーンはRK・530RXWを使う。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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