純正イメージキープでのドレスアップも提案する
幅広い車種、幅広いシーンでのユーティリティアップに目を向ける老舗パーツメーカー・キジマ。カワサキZ900RSもその主軸モデルで、2017年末の車両デビュー以来、多くのパーツを開発・販売してきた。
人気アイテムを先に挙げれば、純正ステップをそのまま使いながら、ベースごと移動することでバー位置を少し上げ、かつ後ろに下げて足を動きやすくすることで足着き性を高めるステップリロケーションブラケット。シート高さが20mm下げられるローダウンブラケット。立ちゴケ時のダメージを軽減するエンジンガード。このように、日常で出遭いそうな不安を軽減してくれるものをきっちりラインナップしている。
’23年はベース車両をZ900RSからZ900RS CAFEに変えて、新規パーツ開発を継続している。この車両では従来同様にタンデムグリップとフェンダーレスキットが装着されているが、じつはこの2点、従来製品と異なっている。ARCHIロングテールカウルを装着した上で、これに合わせた仕様とした試作品タンデムグリップが装着されているのだ。
「Z900RS市場では空冷Z風ロングテールカウルの人気が高いようですから、弊社でも開発しようという話で進んでいます。これはそのスタディモデルです」ということで、これは従来のキジマ製品が純正スタイルを生かしたもの、そして装着品がこれから先のバリエーションというように取っていいだろう。
もちろんキジマ製ということは、誰もが簡単なハンドツールで装着できるボルトオン。流線型ボディに高輝度LEDを4灯配し、スモークレンズと組み合わせた人気のTRL3ウインカーは、新たにZ900RS、Z650RS用に設定した上で、Z900RS CAFEのフロントカウルにも対応するようにウインカーシャフトエクステンションを付属してこのほど市販に移された。製品名は「ウインカーランプSET TRL3 Z900RS/CAFE 2018y-・Z650RS 2022y-」(価格は2万8600円)。
また前述のステップリロケーションブラケットを装着したZ900RS CAFEにジャストフィットする長さのロングシフトシャフトも発売と、CAFEをベースにした効果もしっかり現れている。これらを知ると、今後のパーツ開発進行にもぜひ注目しておきたくなる。
Detailed Description詳細説明
「ウインカーランプSET TRL3 Z900RS/CAFE 2018y-・Z650RS 2022y-」はTRL3ウインカー4個、マウントベース8、カプラー4、ICウインカーリレー1、エクステンション2のセット。写真は試作品だが、Z900RS CAFEのフロントカウルにもすっきりと装着できる。
ウインカーランプSET TRL3の付属エクステンションはリヤ側に使うとフェンダーレス仕様時にも被視認性を確保できる位置にウインカーが移動できる。CAFEに使い、リヤフェンダーレスの場合はエクステンションがもう1セット(2個/4400円)必要だ。写真は試作品だが、延長の様子が分かるだろう。
空冷Z風ロングテールカウルの開発スタディ用テールまわりで、キジマの既存市販品(ノーマルテールカウル対応品)と各部寸法が異なる、ロングテール専用のタンデムグリップとフェンダーレスキットの開発中試作品が装着されている。今後の動きに期待だ。
ダイキャスト製ボディにカーボンプレートを貼り込んだ新製品、TECH12ミラー・ラウンド(1万2100円/1本)はZ2ミラー風にも見えるデザインが魅力だ。
70'sカスタムイメージを作り出すアルミビレット&黒アルマイトコントラストカットのオイルラインカバー(8800円。Oリングは別途用意)もキジマらしいアイテムなのだ。
万一の転倒や立ちゴケからのダメージに対する不安を軽減してくれるキジマの定番アイテム、エンジンガード(2万900円)。エンジン右側にはフィン付きのパルサーカバーセット(メッキ/バフあり。2万900円)も用意され、70'sイメージが作り込まれている。
ステップ位置を10mmUP/20mmBACKして足付き性を改善するステップリロケーションブラケット(6050円)は同社の人気パーツ。乗車姿勢が前傾になるZ900RS CAFEではシフトシャフトがもう少し長いといいという声があり、そこに応えて純正に15mmプラスした140mm長の「ステップリロケーション ロングシフトシャフト 140mm Z900RS 2018y-」(1760円)も発売された。シート位置を純正比約20mm下げるローダウンブラケット(8250円。リンクプレートに換えて使う)も多くのライダーに支持されるアイテムだ。