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ブルドック Z1-R(KAWASAKI Z1-R)

常に最新の手法やパーツを取り込むコンプリートの見本

ブルドック Z1-R
(KAWASAKI Z1-R)

取材協力:ブルドック TEL0284-64-9825 〒326-0012栃木県足利市大久保町957-2
URL:https://www.bulldock.jp/gtm/
2023年 5月 22日
ブルドックのノウハウと理念が貫かれた車両の最新状態

空冷Zに現代モデルに比肩する、あるいは超えるスペックを持たせるコンプリートカスタム、GT-M(Genuine Tuning Machine)を送り出すブルドック。およそ20年前にその製作が始まり、時代ごとの最新技法や最新手法を採り入れていくという進化を果たしてきた。そしてこのZ1-RはそのGT-Mの中でも、常にその最新仕様としてのアップデートを続けている車両だ。ブルドック・和久井さんの愛車でもあり、同社の最新カタログ上では“GT-M 1260R”と表記される。

排気量は1260cc、最高出力は154ps/9600rpm。6速ミッションを備え乾燥重量は184kg(Z1-Rノーマルの乾燥重量は264kgだから約80kgも軽い)と、現代スペックを満たしている。排気量もZカスタムとしては大きめの部類だが、かつてのただ大きいというものとはまったく異なり、トルクが豊かで扱いやすい出力特性とするとともに、耐久性にも配慮した作り込みがされる。しかもこの20年以上の間、その作り込み自体も進化を続けている。

Zという車両に対して、より細かく知る。加工や、パーツ同士の位置を決める基準点になるべきところ。それを多くの車両を仕立てる中から割り出し、Zの真の姿を知る。エンジンも、フレームを主とした車体側にもだ。そして、組むスタッフがレベルを上げていく。そのノウハウは一朝一夕には手に入らないものだ。

その上で、「“最新のものが最良のもの”という言葉、確かポルシェの創業者が言ったと思いますけど、バイクにおいてもそうですよね。常に新型が出て、それがいいものである。その最新の要素をZに取り込めたら、Zはもっと良くなっていくわけです。ただ、出てくるものが何でもかんでもZに使えるわけではないですから、それを見極めながら取り込む。そのためにも、Zのことをもっと深く知らないといけない」とブルドック・和久井さん。

最新、つまり時代ごとに更新されるベストを、古いモデルであるZになじむように取り込みつつ、Zのいいところは残す。前述の、採り入れられる側=Zのことをより深く知るということは、ここにつながってくる。その上で、新作される各パーツは常にこの車両に組まれ、Zと現代モデル双方の乗り手の目、Zを突き詰めた組み手、そしてパーツの作り手の目で、しっかりとテストを重ねていく。パーツリリースまでに時間がかかるのは、その段階を忘れていないからだ。

現代の17インチホイールを履き、その中でも変わりゆくタイヤサイズ、とくにリヤの太さや扁平率にも車高やルックスのレベルまで含めて対応する。古くなり、純正パーツがなくなる一方のエンジンにも、純正復刻やそれを超える機能のパーツを作り、これから先への対応力も作る。サスペンションなど、専業メーカーの協力の元で出力が高まり、軽くなった17インチカスタムZに合う機能部品もフィッティングしていく。

こうした要素のその都度の最新を体現する車両。さらに先のパーツ製作も考えられ、テストも進んでいるとのこと。それが新しくフィードバックされて作られるコンプリートカスタムにも、このZ1-Rに施されるだろう次の仕様にも、俄然興味が湧いてくる。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

外装まわりの写真は別の機会に屋外で撮ったものだが、基本構成は全体写真のものとほぼ同じだ。ビキニカウルはマッコイ。全体のカラーはパールホワイトで濃いめの水色で純正パターンに準じたダブルピンストライプが入る。左右マスターシリンダーはゲイルスピード・エラボレートでハンドルマウントのミラーはマジカルレーシング・NK-1ミラーのタイプ1ヘッド。ヘッドライトはLED化されている。

ステアリングステムは前後17インチに最適化を図った可変オフセット式のマッコイで、ブラック。現在はシルバーを装着する。その手前にハイパープロ・ステアリングダンパーを横置きする。セパレートのハンドルバーはマッコイでメーターパネルはカーボンによるワンオフ。メーターは電気式アナログエンジン回転計と多機能表示デジタルを組み合わせたSTACK ST700SR+ST3315燃料計にヨシムラ・プログレスメーターだ。

燃料タンクは軽量化を図るとともに旧車で心配になる錆の発生やその残留も気にならなくなるマッコイ・アルミタンクをマウントする。

サイドカバーからテールカウルまで一体化したシートカウルはマッコイ・Z1Rシートカウルでシートはその形状に合わせつつ居住性や操作性も高めるマッコイ・スプリームシートだ。フェンダーレスキットもマッコイでリヤウインカーはナンバーホルダーサイドにスマートにマウント。

ヘッドバイパスやツインプラグもよく分かるカット。キャブレターはヨシムラTMR-MJNφ40mmのデュアルスタックファンネル仕様を使う。

フレームはブルドックで蓄積したZの好適値に合わせるよう加工し、必要な補強を追加。そこに適正位置で積まれるエンジンはピスタルレーシング×マッコイ鍛造ピストンで1260cc化し、J系ヘッドに換装した上でヘッドバイパス追加やツインプラグ化を行い、ST-1カムを組み合わせている。ミッションはマッコイ6速クロス、オイルポンプもマッコイ・ギヤ式。発電系含めた電装系強化も行われるなどフルメニュー。フロントウインカーはオイルクーラーサイドに置かれる。

リヤブレーキはブレンボGP2-SS CNC P2キャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクでフロントブレーキはブレンボGP4 RXキャリパー+サンスター・オメガディスクの組み合わせ。ゴールドカラーシェルのショートサイレンサーを持ったエキゾーストは、フルチタン4-1(内部4-2-1)のWin Mccoy Neo。リヤショックおよびφ43mmフロントフォークはGT-Mに合わせたスペックを持つマッコイ・ナイトロンだ。

スイングアームは目の字断面7N01アルミ製のマッコイで、ここではテストのためにセレーションとスロットでショック位置を変えられる設定としている。ホイールは超軽量高強度の最新アルミ鍛造品でブルドックオリジナルのラヴォランテ・スフィダーレ。サイズは3.50-17/6.00-17サイズを履き、カーボンリヤインナーフェンダーも備える。ドライブチェーンはRK520XXW、リヤスプロケットはサンスター×マッコイを装着する。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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