バイクとしての良さを高める手法を全身に表現する
フルカーボンの外装をまとい、足まわりもすべて変更。大幅な軽量化や各部強化といったカスタムメニューと、その効果が見るほどに伝わってきそうなハヤブサ。第1世代がベースだ。
「そう感じていただけるといいでしょう。オーナーさんは当店と15年以上の長い付き合いをしてくださっている方で、この車両は第1世代のハヤブサにこだわって手を入れてらっしゃるんです。Busa-Tomo.Net、静隼会のメンバーさんでもあって、余談ですけど私とも個人的につながりの深い方なんです」
しゃぼん玉のマネージャー、滝川さんは言う。実際の内容はどうなのかを続けて聞いた。
「ハヤブサが登場した頃のカスタムらしい車両の雰囲気を持たせているという感じです。前後サスはオーリンズに換装した上でスクーデリアオクムラさんのMEチューニングも加えていますし、ホイールもアルミ鍛造のゲイルスピードを履いています。
マスターシリンダーはかつて私たちがイタリアに行って導入したIRC製を使っていただいてます。外装もそのものをカーボン素材に換えるだけでなく、ラッピングも併用してカラー性も加えて独特のいい雰囲気を作っています。新しいところだとGストライカー・スイングアームも入っていますね。
こうして、気が付いたらエンジンとフレーム本体以外はすべて変わっているという状態になりました。そのエンジンはスペックはノーマルですが、パワーもあるしメンテナンスもしっかりされている。ツーリングやミーティングにも多く行かれますし、よく走ることも念頭に置いてのことです。ただ、最高速を狙うとか、サーキットで速く走るのを詰めたいという路線ではなく、あくまでカスタムという路線を楽しんでいる感じ。
各パーツもしっかりと機能も合わせて変化を楽しめるように選んでいただいてます。電飾パーツも組みこんで、夜も目立ちます」
確かにカスタムらしい内容。押し回ししても軽いし、前述のように手を入れたことはパーツの交換ということに終わらず、実際の変更効果も高そうだ。そこに至るには当時なりのフィッティングの苦労もあったと思うが、オーソドックスな作りの第1世代だから、カスタムもより映える感がある。それを地で行くような1台となっているのだ。
Detailed Description詳細説明
カスタムらしい雰囲気は外装からも感じられる。カウルはエーテック・ブラックダイヤモンド(カーボン)で、ラッピング処理でカラーリングされる。ウインカーはラムエアダクト横に置かれる。ミラーはマジカルレーシング・レーサーレプリカミラー・タイプ2ヘッドを使う。
アントライオンのキットでバーハンドル化し、左右マスターシリンダーはIRC(イタリアンレーシングコンポーネンツ)製ラジアルを使う。
シートはストライカーレーシングGSX1300Rハヤブサ専用シート加工によるもので、純正を元に内部と表皮を変更して快適性を向上する。
シートカウルやシングルシートカバーもカーボンに換装し、赤のストライプをラッピングしている。ウインカーはアクティブのナンバーホルダー一体式だ。
1298ccの水冷直4エンジンとアルミツインスパーフレームはノーマルだがパルサーカバーも隼ロゴ入りに変更され、ラジエーターホースも外装に合わせた赤に変更した。
クラッチカバーはスケルトンタイプに変更、アンダーカウルもカーボンだ。この部分のフレーム下などに電飾も仕込まれている。
フロントフォークはオーリンズ倒立をスクーデリアオクムラでME(マジカルエフェクト)チューニングしている。フロントフェンダーもエーテック・カーボンを使う。フロントブレーキはブレンボCNC P4キャリパーにALTH(アルト)ディスクの組み合わせ。
ショックはオーリンズでこちらもオクムラMEチューニング。スイングアームはGストライカーで上側スタビライザーも追加される。ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType-Rで3.50-17/6.00-17サイズを履く。アルミ削り出しのステップキットはアグラス製だ。
リヤブレーキはブレンボCNC P2キャリパーを下側マウントした上でハヤブサ純正ディスクに組み合わせる。静隼会(せいしゅんかい)オリジナルエンブレムと隼ロゴの付いた排気系はアールズギア製エキパイにウイリーキッズ・オリジナルサイレンサーを組み合わせている。