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RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP(YAMAHA TZR250R SP)

レイニー最高の輝きを投影した'93日本GPレプリカ

20230324 RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP 01

RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP
(YAMAHA TZR250R SP)

取材協力:RAINEY HIRφ(レイニー・ヒロ)さん
2023年 3月 22日
歴代TZRを乗り継いできて残した1台を維持する

「元々TZR250シリーズは好きで、初代1KTから乗って、後方排気もV型もと全型式を揃えていた時期もあったんです。でもいろいろ整理することになって、それで残したのがこの3XV。SP仕様を元に友達の作業ガレージで手を入れていって、ここまで仕上げました。この友達が器用で、いろいろ細かいことまでやってくれたんです」

こう言うのは、1990年代初頭のWGP500、マールボロ・チーム・ロバーツカラーで仕上げられたTZR250R SPのオーナー、RAINEY HIRφさん。サイドの白抜き#1とDUNLOPロゴで分かるように、’93年のYZR500=0WF2、ウェイン・レイニー車がモチーフだ。

20230324 RAINEY HIRφ SPL. TZR250R SP 02

「2年連続チャンピオンを獲った後でしたけど、その年の3戦目だった日本GPの生中継を見てたら、途中までどうにも勝てそうにない展開(スズキRGV-Γの#34シュワンツが終始リードする中で#4ダリル・ビーティーと#6伊藤真一の2台のNSRが付き、その後ろに#1レイニーという状態。終盤に前に出たレイニーが3人を僅差で抑えきった)。それを執念というか、とにかく熱い走りで勝ちきったのに感動したんです。アクシデントでこの年に引退してしまうんですけど、あの時の輝きはもう、僕にとっては神。ですからレプリカを作って、レイニーさんに見てもらおうと思ったんです」

改めて現車を見ていくと、ブラックフレームに黒いホイール、当時の蛍光レッドを艶まで再現したカラーリングにステッカーワーク。オーリンズステダンやブレンボキャリパー、TZ用ステップも付く。基本は2気筒の3XVなのだが、右2本出しとしたチャンバーもあってか、雰囲気はまんまV4の’93レイニー車だ。

「きれいな状態のままでいさせたかったので、ホイールはダイヤモンドコート、各部はアルマイト、カウルもクリアコートなど、気を遣いました。アルミは手入れしていてもすぐ白サビが出るので、それを避けるのが大きいです。車両自体はもう20年近く経つので、パーツの心配がないうちにオーバーホールしようと、付き合いのあるチャレンジさん(オートショップ チャレンジ http://wwwd.pikara.ne.jp/challenge)に作業をお願いしました。

最近では乗る機会は減りましたけど、ライバルに比べてパワーがなくて、それをコーナーでカバーするというTZRの感覚も、YZRに近かったのかなと思います。できたらヤマハさんに保管してあるYZRと並べてみたくもあります。まあ何にしても、レイニーさんのあの熱い走りが、今も僕を支え続けているんです」ともHIRφさん。資料だけでなく想像力や熱意の強さがリアル感を形作る。この3XVは、2ストロークレプリカが熱かった時代をそのまま投影した、熱いレプリカとしても心に残るはずだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

スクリーンのWayne文字なども、本物をそのまま持ってきたかのように再現。ヘッドライトからも分かるように外装は3XVのノーマルだ。

ステムやセパレートのハンドルは'93TZR250R・SP(3XV7)のノーマルで、上下フォークブラケットにはダイヤモンドコーティングを施す。フロントマスターシリンダーはブレンボラジアル。フレーム左にオーリンズ・ステアリングダンパーを追加するなど、レプリカ度を追求する。

シートカウルは3XV7でシートパッドおよびフェンダーレスキットはともにオリジナル製作品。テールランプなど灯火類はフルLED化してある。

マットブラックのアルミデルタボックスフレームはTZR250R SPノーマルで、モチーフのYZR500同様にMarlboroロゴを貼る。エンジンも'93年型SP仕様(3XV7)のノーマルで、φ32mmボアのキャブレターはリセッティング。エンジンも含めて、この撮影後にオーバーホールを受けた。

フロントフォークはTZR250R SP純正のφ41mmフルアジャスタブル倒立で、アウターチューブ内部にカシマコート、インナーチューブにチタンコーティングを施す。フロントフェンダーはTZタイプのカーボンをオリジナルで製作、フロントキャリパーはブレンボAxial P4だ。

チャンバーはアルファーレーシングにYZRの形状でと依頼した特注の右2本出しブラック/カーボンサイレンサー仕様。リヤブレーキはノーマルディスクにニッシン2ピストンレーシングキャリパーを組み合わせている。ステップはTZ250用をダイヤモンドコーティングした。

スイングアームはTZR250R SP純正。リヤショックはオーリンズのTZ250用で、シリンダー内部にカシマコート、ロッドにチタンコーティングを施す。3.00-17/4.50-17サイズのホイールはTZR250R SPの純正をダイヤモンドコート。ドライブチェーンは当然レジーナ製だ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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