ふたつとないオリジナル塗装もシャープ感を演出
ファクトリーコンドウによるオレンジ系ラッピング塗装が目を惹くZRX1200DAEG。「多分いないだろうと思った色味でラッピング。しかもうまい人がさりげなくシャドウなども入れてくれて、想像以上の仕上がりで満足しています」というオーナー・岡野さんの愛車で、その塗装以外の多くのパートは自らのガレージで、自身の手で作業を進めてきたという。聞けば岡野さん、元々4輪カスタムが好きで、そこで培った手法をバイクにも持ち込んで、バイクに興味がない人にも、もちろん興味がある人にも格好良く思ってもらえるようにというコンセプトで作り込みを進めてきた。
「バイク歴自体はそう長くはなくて、職場の後輩がバイクで盛り上がっているのを見ているうちにすっかり熱が移ってきたんですね。それで免許を取得(撮影時点から4年ほど前)して車両を手に入れました。弟が以前ZRX(400)に乗っていたので何となくZRXという形は知っていてなじみもあったので、ZRX(DAEG)にしました。最初のうちはノーマルでもいいかなと思っていましたけど、4輪でもカスタムをやってたんでその熱がバイクでも出てきてしまって、こんな風に進んできたんです」と岡野さんは続ける。2輪ならではの部分も生かしつつ、またDAEGオーナーズクラブPreciousのメンバーからの刺激も受けながら、各部パーツは選ばれていった。
「ワンオフや、他人と違うことでカスタム感を高めていこうと考えていますが、バイクの場合は既製のパーツを組み合わせていく中でそうしたカスタム感というか個性を出す感じなので、そこに独自性を作るようにしました」
その一環が冒頭のカラーリング。そこに合わせるようにして各部パーツにオレンジの差し色を入れる。タンデムグリップにLEDを仕込み、バー外側に抜き文字が光るようにした独自の加工もそうだ。ビキニカウルへのスポイラー追加やホイールへのブラック塗装追加もと、聞いていくほどにその工夫が次々と出てくる。カスタムは独自性だという思想に基づいてまだまだ仕様も変わっていくはずで、ちょっと参考にしたくなる雰囲気もいい。
Detailed Description詳細説明
ODAX・ELメーターでホワイトパネル化しアクティブ・デジタルモニタ(水温用/油温用)を2個追加。ミラーはSimota。ハンドルバーはEFFEXだで左右マスターシリンダーはともにはゲイルスピードRM。EFFEXグリップヒーターも備える。タンクキャップはTWM製レーシングフューエルキャップだ。
外装はファクトリーコンドウで塗装された。ウインカーはポッシュ・シーケンシャルウインカーで、ビキニカウル下にはヴェルティア・フラップスポイラーを追加する。
オリジナルで内部を加工してLEDを組み込み、抜き文字が光るように表示した「おそらく他にない」(岡野さん)タンデムグリップを装着。
エンジンはDAEGノーマルで、ケイファクトリー製オイルフィッティングやF.C.C.強化クラッチキット/ポッシュクラッチレリーズ、ダイノジェット・クイックシフターを備える。FIは純正にケイファクトリーファンネルキットを装着し、スペシャルエージェント・ネゴシエーターサブコンで調整。ビッグラジエーターとオイルクーラーはサブフレームとともにアクティブで、ピボットシャフトはKOODクロモリを使う。
フロントフォークはオーリンズRWUで、フロントブレーキはブレンボCNC P4 30/34キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクだ。
リヤショックもオーリンズでG-STRIKERスイングアーム・半艶ブラック仕上げと組み合わせる。これは最近の変更点だ。リヤブレーキはブレンボCNC P2 34キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。ホイールはアルミ鍛造5本スポークのゲイルスピードTYPE-Cで、3.50-17/5.50-17サイズを選択した上でオリジナルブラック塗装している。前後アクスルシャルトもKOODクロモリ。ステップはストライカー・スペシャルステップキット4ポジションを装着する。