ゴールド&ホワイトを軸に今どきネオカフェスタイルへ
車両台数も多く、カスタムパーツも多くのジャンル、多くのメーカー/ショップ製が市場に存在し、さらに次々と出てくるZ900RS。そんなパーツのうち、何を選んだらいいかに迷うケースもあるかもしれない……。
0024ワークスでは、お客さんのそんな迷いや好みを聞き取ったり、やり取りの中から抽出した上で、何を使うかをユーザー視点で考えつつ、お客さんの持つイメージをカラーまで含めて的確にパーツ選びへとフィードバックしてくれる。多くのZ900RSユーザーがいながら、それぞれの車両での仕様かぶりが起こることはなく(パーツ個々で同じものを使うことがあったり、いい車両の雰囲気を見倣うというケースはあっても)、それぞれの個性が十分に発揮されているのだ。この車両もそんな経緯を経て仕立てられたものだ。
「オーナーさんはゴールドカラーの好きな方なんです。それでゴールド、と考えてお話を続けていくとホワイトも好きだと言う。ならばその両方を組み合わせるといいなということからパーツを選んで構成しました」と、0024ワークス・大西さん。同店での装着率が高いアメリカンドリーム製カフェレーサーカウルキットを装着。これとアンダーカウルを含めた外装をホワイトベースでゴールドラインを加えたタイガーパターンで仕上げ、すっきりした印象を作る。
もう一方のゴールドは、ホワイトの面積とのバランスを取るようにホイールやステップといった大物パーツに使っていく。チタンマフラーのポリッシュ仕上げもその一環と言える。さらにブレーキディスクインナーやラジエーターキャップなどにもゴールドを配した。こうした着色パーツは異なるメーカー製だと色味も違ってくるのに、そこを超えて印象を統一している点は、そこも把握した0024ワークスの力量で、なるほどと思える部分だろう。
機能面も各パーツメーカーのカラーラインナップも知り尽くした上での吟味と反映。カスタムはこうした配慮によって、より個性的にできるし作って楽しくなる。そんな参考にもなる1台なのだ。
Detailed Description詳細説明
アメリカンドリーム製カフェレーサーカウルキットを低めにマウント、ハリケーン・セパレートハンドルやブレンボRCSマスターを使う点はほかの0024ワークス製Z900RSの多くと同様だが、ミラーやトップブリッジカバーを白く仕立ててルックスを作り分けている。
ハンドルはハリケーン・セパレートでフロントブレーキのマスターシリンダーはブレンボRCS、クラッチはレバーをRIDEAに変更。メーターもホワイトパネル化している。燃料キャップはモトコルセ製、グリップはDomino。トップブリッジカバーは0024ワークス製だ。
シートはカワグチシート製タックロールタイプで、シートエンド部にはかつてのマッハ系のように「KAWASAKI」ロゴが入れられる。
エンジンやフレームはZ900RSの純正でオーヴァーレーシング製サブフレームを追加、ステップキットはベビーフェイス製をセットする。
フロントフォークはZ900RS純正のφ41mm倒立タイプ。フロントブレーキはブレンボGP4-RSキャリパー+ブレンボディスクの組み合わせ。
リヤブレーキはブレンボ CNC P2キャリパーをコーケン製サポートで純正スイングアームにセットし、ディスクは純正のインナー色を変更。リヤショックは0024ワークスが発売元のエネペタルでスプリング/スプリングアジャスター/ホルダーをゴールドにオーダー。リンクプレートも0024製ゴールド。排気系はアメリカンドリームNEOショート・チタンのポリッシュでクエンチング(焼き色)/ショットエンブレムのオプションも加える。
前後ホイールはマルケジーニアルミ鍛造のM7RSで3.50-17/6.00-17サイズ。200幅のリヤタイヤを履くのも0024ワークスでは多い選択だ。