カフェレーサーカウルを軸に好みのアレンジを加えていく
カワサキZ900RSのカスタムを多く手がけるショップとして認知されるようになった富山の0024ワークス。アメリカンドリーム製カフェレーサーカウルキットを装備する車両が多いのが特徴で、この車両もそのひとつ。ただ、他の車両とは少し事情が異なっていた。担当・大西さんに聞くと……。
「この車両の方は、じつは本家カフェレーサーカウル車というか、アメリカンドリームさんがコンプリート状態で製作したものを購入したんです。それをベースに、こちらではメーターパネルを変更して、ハンドルやトップブリッジなどをアレンジしました。オーナーさんは元々の仕様も気に入っていたので、そこに私や、当店での他のオーナーさんの車両と見比べて気になっていたところを換えていったという感じでしょうか」
冒頭のようにカフェレーサーカウル、また同じくアメリカンドリーム・Neoショートマフラーは0024ワークスのZ900RS各車でも装着率が高く、それが当初から付いていたコンプリートをオーナーが気に入るのも当然というところだ。
大西さん自身はそのハーフカウル仕様を元に、セパレートで低めのハンドルを付け、そのスタイルがお客さんにも広まった。アフターマーケットパーツが豊富なZ900RSだから、その選択や装着は迷いそうなところだが、大西さんはオーナーそれぞれの好みや、何となく考えている要望を具体的な形や色として、的確に車両に反映してくれる。
それだけに終わらず、同店ではZ900RSへのオリジナルパーツ供給にも力を入れ始めた。セパレートハンドル化にともなってトップブリッジをきれいにまとめるカバー。それに続いたのがフレームプラグ類、リンクプレート。さらにオリジナルでZ900RS専用とした“エナペタル”ブランドのリヤショックもリリースした。もっと愛車のオリジナリティを高めたいというZ900RSオーナーは、大西さんに連絡するといい。
Detailed Description詳細説明
アメリカンドリーム製Z900RSカフェレーサーカウルキット/スクリーン(ミラータイプ)や火の玉カラー(カウル側はキットのオプション設定)は購入当時に施されていたもの。フロントウインカー一体式のミラーはキジマのTECH07ミラーwithシーケンシャルウインカーだ。
コクピットまわりは一番変化した部分。カウルはわずかに下げてハリケーン・セパレートハンドルに換装。これによってトップブリッジのライザーを外すが、ボルト穴が残るのでそれをカバーする0024ワークス製Z900RSトップブリッジカバーを装着。またメーターパネルを純正ブラックからホワイトに変更。フロントマスターとクラッチホルダーはともにZ900RS純正で、レバーをU-KANAYA アルミビレットレバーセット GPタイプにしてグリップをdomino、バーエンドをデイトナ・プレミアムゾーン(ホール)にするのは、持ち込まれる以前からの仕様だ。
エンジンおよびフレームはノーマルで、0024ワークスではOVER RACING製サブフレームやエンジンスライダー、ケイファクトリー・ラジエーターコアガード゙を追加し、ラジエーターサイドのパネルを純正アルミからカーボンパネルに変更している。サイドカバー前半はアメリカンドリーム・Z900RSカーボンインジェクションカバー・バットパターン。ロングテールカウル/シートもアメリカンドリーム製。
φ41mm倒立のフロントフォークおよび対向4ピストンのブレーキキャリパー、φ300mmフローティングディスクはいずれもZ900RS純正。
リヤショックはハイパープロのモノショック T461 ホース付タンクタイプ HPA付で、スプリングカラーはこの車両の製作時にアメリカンドリームでオリジナル設定されたものだ。ステップはゲイルスピード・エラボレートフットコントロールキットで、この仕様もアメリカンドリームでの製作時に準じている。
3.50-17/[STD:5.50→]6.00-17サイズとリヤを1サイズ拡大したホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-E。スイングアームとリヤブレーキは純正で、リヤタイヤは0024ワークスのZ900RSでも多い200/55サイズ(この車両はBRIDGESTONE RS11)を履いている。マフラーもアメリカンドリームのNeoショートチタン・Type-Quenching(焼き入れ)アップタイプでレーザーロゴ加工等のオプションも施される。