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PMC KB1(BIMOTA KB1)

世界一格好いいバイクだから深く知りたかった

20220617 PMC BIMOTA KB1 01

PMC KB1
(BIMOTA KB1)

取材協力:PMC TEL0799-60-0101 〒656-2131兵庫県淡路市志筑3071
URL:https://www.win-pmc.com
2022年 6月 10日

登場当時からの憧れ、ビモータKB1を身近に置く

独創的なフレームワークのモデルを1970年代から送り出してきたスペシャルモデルビルダー、ビモータ。最近ではカワサキNinja H2エンジンを積んだテージH2やNinja1000 SXエンジンを積んだKB4を送り出し、改めてその名を思い起こさせている。

そんなビモータの名を世界に知らしめたモデルが、KB1だ。カワサキの空冷Z系・直4エンジンを積んだオリジナルコンプリート車。それでも総数1000台に満たない希少なKB1だが、PMCの代表・正本さんは3台保有している。なぜ複数台を持つに至ったのだろう。

「KB1は、私がバイクに興味を持ち始めた少年の頃に出会ってから、夢のまた夢。当時雑誌で見た、エンジンが吊り下げられたダイヤモンドフレームと、機能美溢れる複雑な作り込みに魅了されました」と正本さん自身が言うように、理由はストレート。格好いい、そこに尽きた。実際に手に入れたのは10年少し前からという。

「最初に買ったのはこの、ハーフカウルの車両。それから海外サイトとかで探してたら、オランダだかにあるフルカウル車を見つけて、知り合いのドイツ人に“ebayでKB1を見つけたので買ってくれないか”と頼んだら、出品者が彼の知り合いだった。それで“分かった、何とかするよ”と現地まで買い付けに行ってもらって、こっちに送ってもらった。レストア済みって車両でしたけど。

20220617 PMC BIMOTA KB1 02

KB1は、それぞれ仕様が微妙に違うんですよ。それで何がどう違うのかも確かめたくなってもう1台って、3台になったんです。KB1には6Vのバッテリーがふたつ付いているというのだけは昔の印象として覚えていて、それが3台目を見た時に“うわ、これ、バッテリーがふたつ付いてる”って、答え合わせできました。その意味では、この3台目が一番、オリジナルに近いKB1なのかもしれません。最初のフルカウル車はZ1000Aのエンジン。ハーフカウル車はヨシムラのスムーズボアキャブレターが付いてますから、もしかしたらヨシムラチューンのエンジンかもしれないですね。ただ、もうオブジェにしていますから、開けるつもりはないです」

そう言う正本さん。ところで憧れのバイクというKB1、乗ったことはあるのだろうか。そこも気になってくる。

「ただ一度、ハーフカウル車に乗りました。若い頃の夢のバイクに乗ってみたけど、今のバイクの視点で見ると“なんじゃ、こりゃ”って(笑)。でも、このスタイルといい、ポジションといい、自分が若い頃に憧れて、絶対手に入らないだろうなって思ってたバイク。それが手に入ったんですから、ここ(社内ショールーム)で飾られて、それを見て喜んでいるだけ。でもそれでいいんですよ(笑)」

憧れは美しいままに。時の流れの中で、多くの同年代車を見てきたからこその気持ちかも知れない。では、KB1から40年超、直近のカワサキ空冷直4搭載車、KB3からも38年を経た今現れた新しいカワサキ・ビモータ、KB4は正本さんにはどう見えるのか。

「テージH2は“さすがビモータ”でしたけど、KB4は庶民的で、デザインも保守的かなと。当時のZ1、Z1000とKB1で感じたほどの違いは感じませんでした。当時は両車で価格もかなり違ってて、それはビモータというブランドの価値だったんでしょう。そこは今後どう考えるか。KB4は普通の方でも手が出しやすそうで、ツーリングバイクと思えばOKでしょう」

夢のバイク、ビモータ。だからこそ特別な価値を持っていてほしい。そんなエールということだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

この車両は正本さんが本文で試乗したというハーフカウル仕様。アッパーカウルにほぼ一体成形となるアンダーカウルを加えたフルカウル仕様も存在した。ようやく一部欧州車にカウルが付き始めた1970年代後半、こうしたスポーツライクなカウル装着車自体珍しく、ビモータの狙いも表現されていた。

シートはシングルタイプでシート本体もクッション+表皮の構成。わずかだがタンデムステップも備えて二人乗りを可能にした“ビポスト”という仕様も製作・販売された。シートレールまわりはメインフレーム部同様にビモータオリジナルで赤塗装仕上げされている。

フロントマスターシリンダーはブレンボ横置き。セパレートで角度変更可能なハンドルもビモータ。上下のフォークブラケットは前後分割の2ピース式で、後ろ面のボルトを緩めればステムを支持しているセンターのカラーが交換でき、フォークオフセットを変更することができた。

KB1は空冷Z系(903ccまたは1015cc。調達車両の年度によるため、Z900とZ1000にまたがっている)エンジンを積むが、この車両はヨシムラチューンと思われるエンジンが載っていた。キャブレターもこれと対になるヨシムラ・ミクニスムーズボアキャブレターだった。

エンジン上部を囲うようにレイアウトされた、ビモータオリジナル・鋼管ダイヤモンドタイプフレーム。バッテリーはここでは12V(MFタイプ)で、エンジン左下に置かれる。初期モデルでは6V鉛バッテリーがフレーム前側の左右に1個ずつ、計2個配されていた。

スイングアームピボットを偏芯(エキセントリックカム)式とした初期ビモータの特徴も分かる。ステップやエンジンマウントもビモータ。

リヤサスは車体中央近くにショックを寝かせたカンチレバー式モノサス。スイングアームエンド(チェーンアジャスター)も偏芯式。フロントフォークはマルゾッキ。ホイールは5本スポークキャストで前後18インチ。ブレーキは前後キャリパー/ディスクともブレンボ。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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