新作インナータンクをベースに多彩な名車を再現
カワサキGPZ900Rの新作カスタム? と思わせるこの車両、じつはベースとなっているのは現行市販車のZ900RSだ。ドレミコレクションが展開する“コスプレ”外装キットのZ900RS用プロトタイプをまとったもので、見たところまったく違和感が感じられない。
「外装キットの装着の元になるインナータンクの量産仕様が完成したんですよ。このおかげで換えられる外装の自由度が増したんです。インナータンクは容量14ℓ(Z900RSノーマルは17ℓ)で、これだけ確保してあればツーリングにも十分。素材はスチールですから車検にも対応。安全面にも配慮しています。価格は4万9800円(税別)。燃料ポンプと燃料キャップをノーマルから付け替えてもらえれば付きますし、このインナータンクを買っておけば、今後ドレミから市販化予定のZ900RS外装キットがどれでも付くようになってます」と、ドレミコレクション代表の武(たけ)さん。
このインナータンクによって、Z900RSの可能性は大きく広がることになる。以外も開発中の外装キットが完成すれば、それを付け替えていくことでいろいろな車両の雰囲気が楽しめる。実際にこのGPZ900R Ninjaスタイルのほかにも、レーサーKRスタイル、角型タンクのZ1000Mk.Ⅱスタイルや角型ライト+ビキニカウルのZ1000Rスタイルも試作し、ドレミでは人気や問い合わせの多寡でどれを(どれから先に)製品化するかを決めていきたいという。すでに先行販売中の純正タンク流用による“Z1スタイル”も、より洗練された形になっていくことだろう。
いや、それにしてもこのまとまり感、そうした外装キット発売にも期待が高まる。まずはインナータンクを手に入れて、先々のカスタムへの想像を膨らませておくのもいいだろう。ただ、前述のようにどれから手を付けるかは反響次第。買いたい! があればドレミコレクション東京営業所に連絡してほしいとのことだ。
Detailed Description詳細説明
外装キット装着の前提となるのがこのインナータンク。単体でこのように装着した上で外装を被せる。素材はスチール製で容量14ℓ、車検対応品。価格は4万9800円+税。この完成によってZ900RSが写真のNinja仕様にもZ1000Mk.Ⅱ仕様にもZ1-R仕様にもなるのだ。
見た目はまるでGPZ900Rそのものの“Ninjaスタイル”、現状はすべてプロトタイプ。サイドの“Nininja”は「似・ニンジャ」のシャレ。
ニンジャ風の燃料タンク部分のカバーは試作品。ドレミ製インナータンクが中にあり、給油口が覗く。
このプロトタイプではシングルシートタイプのカバーを装着。走行にも問題がないことなどのテストも重ねられている。
サイドに張り出したテールや横長のテールライトなど、GPZ900Rの特徴も盛り込まれている。ウインカーやステー類も検討・開発が進む。
マフラーはケイファクトリー製4in1フルチタンで、サイレンサーは同社最新のヘキサゴンタイプを装着する。
ステップはドレミ製で、マフラーともどもカスタム感も見せつつ、他のパートは基本的にZ900RSノーマル。これは外装をNinjaにしてハードパーツの方は自由に選んで遊んでほしい、という提案でもある。車両は本来のGPZ900Rより非常に軽く女性にも向いている、と武さんは言う。