格好のカスタムベース?
大きく表情が変えられるヤマハXSR700
欧州から数々のカスタムアイデアを発信するヤマハモーターヨーロッパの取り組み。前回まで、ヤマハXSR900を素材としたデモバイクを紹介してきたが、ここからは兄弟モデル。XSR700について以降3回に分けて掲載!
テネレ700やトレーサー700を凌ぐ
自由な発想から生まれたマシン群!
ヤマハMT-07の並列2気筒+鉄フレームというプラットフォームを使ったネオレトロモデル、XSR700。そのシンプルな構成や外装を取り払った時の自由度の高さから、耐久レーサーやビデオゲームレーサーにスクランブラー、ドラッグマシン……と、本家ヤマハのTENERE700やTRACER700以上に自由な発想のカスタムモデル群が現れている。ここからはそんなカスタムバイク群を見ていく。
Detailed Description詳細説明
XS11 Fior Cafe Racer XSR700
1980ボルドール耐久出走車の外形をなぞる
XSR700のタンクラインが1980年のボルドール24時間耐久レースに出走したプロトタイプレーサー、XS1100フィオール(空冷4気筒でシャフトをチェーン駆動に変更、130ps)に似ていたことから、XSRをそのレプリカに仕立てたマシン。外観をレプリカするために前後カウルは当時のTZ750用をベースに使い、φ5インチライトは耐久らしさを表現している。
WORKHORSE XSR700
ゴロワーズカラー×NOSのスペシャル
ベルギーのワークホース・スピードショップ製XSR700は、フランスのヤマハインポーター・ソノートFZR750のゴロワーズカラーを施した、アルミ製フルカウルに注目。さらに150㎜下げられた車高やスイングアームで100㎜延長した車体、NOSシステム……とくれば、ヘリテイジ&レジェンズ誌の読者ならドラッグレーサーと分かる。Sultan of Spirit、つまり'18年のグレムセック101でも開かれた同レースにも出走したものだった。