細かい部分にも配慮して愛着を高めてきた1台
パワードショップ カスタマーズに長年出入りしているという井坂さんのカワサキZRX1100。井坂さんは元々、カワサキZ400FXやホンダCB750FCを乗り継いできていて、この車両はZRX1100がデビューして割と早めの’98年からもう20年超乗り続けてきたもの。
エンジン内部も定期整備を受け、全体としては足まわりに重点を置きつつ各部パーツもアップデートされて、何よりホイールはハブまで、スイングアームは裏までというような磨き込みの効果もあってか、とても20年選手とは思えない輝きを放つ点にも好感が持てる。それを支えるのは、出入りするお店=カスタマーズ・谷地さんのアドバイスだという。
パーツのひとつひとつがオーナーの使い方に合っているか、機能はバランス出来るものなのか。そして何より、パーツを付けていくためのベースとなる車両がどんな調子なのか。少なくとも快調でないとパーツ変更後の効果も分かりにくいし、せっかくのコストをかける意味も減ってしまう。それで愛車の楽しみが減ってしまうのは安全面でも良くないし、趣味というバイクカスタムに取っても良くないと谷地さんは考えてくれる。
そのアドバイスもあって、20年を他のバイクに心奪われずに過ごすことが出来たこの1100。今後またリフレッシュを兼ねた手が入るとのことだったが、このきれいさなら、さらに長く乗ることが楽しめそうだとも思わせてくれる。
Detailed Description詳細説明
ハンドルバーはハーディーで、ステムはウイリー製ストリートトルプルツリー。フロントフォークのオフセットは1100のノーマルに同じ30mmに設定されている。
ブレーキラインもステンレスメッシュホースに換装。既に外装はペイントされているが、今後再オールペイントも検討中という。
すっと後方に伸びる印象のシングルシートカウルはレオパルド製。シートもシングルタイプとしてオリジナル製作される。
右側クラッチカバー、左側のパルサーカバー、ジェネレーターカバー、オイルラインバイパスキットはそれぞれカワサキ水冷系のウイリー製。サブフレームはアクティブ製、エンジンスライダーはモリワキ製をそれぞれ装着。アンダーカウルも追加する。
吸排気はTMRφ38mm-MJNにノジマ製エキパイ+オオニシサイレンサーを組み合わせる。ラジエーターはしゃぼん玉、オイルクーラーはアクティブ製だ。
ステップキットはOVERの4ポジション。スイングアームピボットの基部など、すみずみまで手の届いたきれいさが伝わってくる。
フロントフォークはオーリンズφ43mmゴールドで、リヤショックもオーリンズ製のレジェンドツイン。スイングアームはOVERだ。
ホイールはゲイルスピードType-Rポリッシュの3.50-17/5.50-17サイズ。前後のブレンボキャリパーなど色調の統一感も好印象だ。