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ブルドックZ1000Mk.Ⅱ(カワサキZ1000Mk.Ⅱ)

進化を重ねるZカスタムの最新モード

ブルドックZ1000Mk.Ⅱ(カワサキZ1000Mk.Ⅱ)

取材協力:ブルドック TEL0284-64-9825 〒326-0012栃木県足利市大久保町957-2
URL:http://www.bulldock.jp/
2020年 2月 07日

純正でスープアップと対策が行われていたJ系

この車両は、YouTubeのミーティング系映像で見たというブルドックMk.Ⅱのスタイルを気に入ったオーナーが、そのレプリカでとオーダーした2019年後半作のGT-M(コンプリートカスタム)だ。前後17インチで最適化した車体まわりに、今のGT-Mで標準化した仕様のカワサキZ1000J系ヘッドエンジンを搭載し、車両のフィーリングは現代的かつ上質になっている。このエンジン仕様にする理由は何か。

「J系ヘッドは、簡単に言うなら少ないリスクで出力を高めることができます。Z1のINφ36/EXφ30mmに対してJではINφ37/EXφ31mmなどとバルブ径も大きくなりますし、ポートも同様に拡大されています。ハイリフトカムを入れる場合でもバルブ挟み角などの安全マージンを確保した上で組み込める。つまりJ系は純正でチューニングと対策がされたヘッドと言えます。その上でまだ先にチューニングの余地も残されますから有利な点も多い。前期型Zでも同じことはできるんですが、まずJ系同等にする分の手間がかかります。ですからJ系ヘッドはローリスク、つまり積み替えによってハイチューンの効果が出せるということです。

同じ角型でもZ1000Mk.Ⅱは前期型=Z1~Z1000の丸型Zから点火系などが変わって、J系ではスープアップ的な変化があった。ヘッドはただ載るだけでなく、カムチェーンがハイボチェーンに代わったり、ヘッドカバー側のガイドローラーがスライダーに代わったりしてますから、そうした部分も合わせて変えていきます。

だからと言ってGT-Mで全部J系にするのかと言うとそうではなくて、Z系がいいという方には無理にJ系を勧めることはありません。それでも前述のようにJ系+チューニング同等の内容を作ることもできます(同店で作業進行中のデモ車、GT-M 002もZ1にこだわっての丸型ヘッドを使っている)。空冷Z系という点では基本は同じ。あとは好みの部分です」

J系ヘッドのメリットは明快。ただブルドックでは、そのメリットをより生かすために多くの工夫を行っている。GT-Mで定番化したピスタルレーシング製鍛造ピストンや、超々ターカロイ鋳鉄製シリンダースリーブには和久井さんがZにより良いものを探している際にPAMSの紹介で巡り会って定番化。クロスミッション(5/6速あり)やTSSスリッパークラッチも用意し、新たにシフトドラム、同ロッドを新作。発電や充電を担うダイナモワンウェイクラッチキットもその一環。その他のショートパーツも含め、GT-Mを含めたZ系に長く乗るための良質なものを作り、使っているわけだ。しかも、作るならば機能や質は純正以上にしたいという考えで作られる。これでライダーの乗る時、あるいは整備の際の不安は大きく抑えられる。

この車両はそんなベースとしてのJ系ヘッドの優位性を生かしつつ、このようなブルドックの考えを投影したパーツ群が多く組まれたもの。1200cc、6速クロスミッションにスリッパークラッチ等のパッケージは、車両フィールさえも今のバイクと変わらないくらいに現代的かつ上質に仕立ててくれているのだ。

【 ザ・グッドルッキンパイク記事一覧はこちら!! 】

Detailed Description詳細説明

すっきりしたライトまわりは飽きも来させないGT-Mの身上をよく伝える。ヘッドライトはレイブリック、ミラーはマジカルレーシング。

ブルドック・オリジナルのMccoyブランドでラインナップされるステアリングステム(オフセット50→35mm/可変)にZのオリジナルメーター、セパレートハンドルをマウントする。左右マスターはブレンボRCSだ。

タンクはMccoyアルミ製を使う。ノーマル鉄タンクで発生するサビに起因する不調の心配はなく、全体としての軽量化にも貢献する部分なのだ。

シートはMccoyスプリームを装着。ライディングポジションが落ち着き、サイドのライン処理にも工夫することで足つき性も良好にしている。

エンジンはZ1000Mk.Ⅱをベースに、シリンダーヘッドをJ系加工ツインプラグ仕様に換装。ピスタル製φ76mmピストンに超々ターカロイ鋳鉄スリーブ、Mccoy6速クロスミッションやTSSスリッパークラッチにMccoyダイナモワンウェイクラッチキット等、GT-Mエンジンの最新仕様と言える内容が盛り込まれる。キャブレターはTMR-MJNのφ36mm。

190サイズタイヤを履くべく、外側に23mmオフセットしたフロントスプロケットを外側からも支持する、オフセットスプロケットアウトボードキットも装備している。

排気系は内部4-2-1のWinMccoyチタンフルエキゾーストで、サイレンサーはWin Mccoy NEOショートのゴールド×シルバーエンドの組み合わせ。

ステップはMccoyバックステップのZ1用。リヤマスターも削り出しのMccoyブランドで、リザーバーキャップにはレーザーでMccoyロゴが入る。

フロントフォークはオーリンズRWU。ブレーキ系はブレンボキャリパー+サンスター・コラボディスクでブレーキラインはアクティブ製で引く。

ホイールはラヴォランテ・アルミ鍛造で、前後サイズは3.50-17/6.00-17インチ。カラーはブラック(マット調)を履くことで、落ち着いた雰囲気を作りだした。

リヤショックはオーリンズ・レジェンドツインをレイダウン装着。スイングアームはアルミ目の字断面のMccoyでフェンダーも専用品となっている。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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