全体としての完成度を高める細部のバランス
もはやカスタムファンにはおなじみだろう、
それにしてもこのところのGT-Mは、
「内燃機加工やフレーム加工も含めてほとんどが自社製作、
さらにその効果を高めているのは、細かい部分の作りだろう。
「せっかくこうしたコンプリートをオーダーいただくのに、
魂は細部に宿る。使い古された言い回しかも知れないが、
Detailed Description詳細説明
小ぶりなウインカーやマジカルレーシング製カーボンモノコックボディ・ミラー(ステー含む)も、Mk.Ⅱ自体が最初からこうだったのではないか...という絶妙なバランスで取り付けられる。ライトの裏もすっきりとしている。左右マスターシリンダーはブレンボのRCSタイプだ。
燃料タンクは同社オリジナルブランドのマッコイ製、アルミのZ1000Mk.Ⅱタイプ。当然改めての塗装仕上げがされるが、ラインのバランスもノーマル以上といえる。
シートもマッコイ・スプリームを装着。しっかりしたベース、ホールド感の高いインナー/表皮によってコントロール性も高まる。
フェンダーレス仕様となるテール部分。フレームの加工や補強もブルドックの自社内で行われ、完成時のまとまりも考慮されるのだ。
プラグコードなどの配線やオイルライン(シリンダーヘッド上からカム下に入るライン)やクラッチを油圧駆動化したそのフルードライン等、どれも決して目立たず、でも無理に隠した感もない自然な位置にある。エンジン自体はブルドック社内で内燃機加工まで行っている。
ブラックボディのキャブレターはFCR-MJNのデュアルスタック仕様。トップキャップは赤の縮み塗装、ドレンボルトも赤で合わせてある。
ブラックのフロントFフォークは、ブルドックスペシャルチューニングによる、ナイトロンNTR43/ラジアルマウント一体型、カシマコート×DLCコート仕様。
リヤサスはマッコイ Zシリーズ・ナイトロン/ブラックを装着。スイングアームはマッコイ目の字断面で、ホイールも同社オリジナル品のラヴォランテ。前後サイズは3.50-17/6.00-17だ。
排気系はWin MccoyフルチタンNEOで4-1レイアウトの外観に4-2-1の特性を作り込んでいる。サイレンサーもMccoy NEOのショートをチョイスする。
ステップキットもマッコイ・ブランド。この車両のように全体をブラックで統一する際に使える、オリジナルパーツが用意されているのも同社の強みなのだ。