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マーベラスエンジニアリングGPZ900R(カワサキGPZ900R)

サーキット寄りのパーツ選択と作り込みでNinjaの可能性を問う

マーベラスエンジニアリングGPZ900R(カワサキGPZ900R)

取材協力:マーベラスエンジニアリング TEL:088-635-6819 〒771-0130徳島県徳島市川内町加賀須野461-2
URL:http://marvelousengineering.com
2019年 9月 20日

どこを狙うかで変わるニンジャカスタム

元祖ニンジャたるカワサキGPZ900Rはパーツや車両は豊富にある機種だが、さすがに初代が1984年製、国内導入が始まったのが’90年。30~35年を経て、中古車を初めとして車両状態の劣化が目立ってきているという。そうした車両を中心にニンジャへのメンテナンスメニュー“ニンジャドック”を提案し施工してきたマーベラスエンジニアリングの“ニンジャ乗り”、代表・折目さんによる、ニンジャカスタムの最新の姿がこれだ。

「これは今2台持ちしているうちの“初号機”です。いいものはとにかくトライしたい、ニンジャをベースにどこまで行けるかを楽しむという作り込みです。例えばフォークのアッパーブラケットは、肉抜き仕様です。しなりの違いを肉抜きなしと比べたかった。でもその速度は公道ではまずないシチュエーション。ですからサーキット寄りに組んでいます。細かい点ではステップ位置も弐号機(もう1台がこれで、ノーマルルックで街乗りとツーリングが主)の前/下に対して、初号機は上/後ろできつめ。比べてみると初号機はニンジャをきっちりシャープにした感じという風に仕上がってます。ただどちらかと言えばピンポイント的な作りで速度域も高めですから高めの集中力が要りますし、半面、その時間はあまり続かない。月1、2回楽しめれば十分という感じです。弐号機はいつでもOK」

「初号機だけでなくノーマルライクな弐号機も作ったことで、お互いの特性、また各パーツのことも分かりましたし、1台で両者の目的をカバーしたいというケースにも対応できるかなと思いました。それは、ニンジャ自体の間口が広いから。35年も前のバイクなのに、元の乗り味が古いわけでもない。パーツに関しては、知っての通りです。あとは目的をはっきりさせて、もうひとつ、ベースの状態を良くすること。ベースを新品レベルに戻すことで、カスタムパーツ、これはだいたい新品をつけると思いますが、その性能を生かすためには、付けられるベースもその域にあったほうがいいんです」

「ニンジャは作られた年代から想像するより現代的なんですが、それは整備が前提です。自分で手を入れるという楽しみもあっていいですが、いい主治医、できれば渡り歩きでなく同じ目線、一定の見地のショップを決めて、たまにはプロの目線で車両を見てほしいですね。車両がちゃんとすれば、楽しみは増えるはずですよ」

時にはプロの目も通してベース車のコンディションをきちんとさせる。その上で、狙い=用途やルックス等の全体感を決める。この2点を決めることで、使うべきパーツも決まるし、必要なバランスも見えてくる。さらには予算感も見えるだろう。折目さんのニンジャカスタムからは、そんなニンジャの今後へのメッセージも汲み取れるのだ。

【 ザ・グッドルッキンパイク記事一覧はこちら!! 】

Detailed Description詳細説明

本文中に出てきた弐号機がこちら。ノーマルルックな出で立ちの通り、主に街乗りとツーリングで折目さんが愛用している。

そして、ここからは初号機のディテールを紹介。スクリーンは超クリアな視界にもこだわり、Ninjaらしいスタイルをキープするセンター部分の高さを確保した形状にもきっちりこだわった、マーベラス新作のダブルバブルタイプ(写真のクリアとスモークあり)をフロントカウルに装着する。

伏せていても見やすいこと、「Ninjaの好きな部分」(折目さん)という4連メーターを生かしたコクピット。STACK回転計や電圧計部に収まる空燃比モニター、ほかQ-STARZラップタイマー等をマウント。肉抜きトップブリッジはMccoyオフセット可変タイプを使う。

左右スイッチはハンドル切れ角確保のためノーマルのボックスタイプを使わず、コンパクトに収まるMotoGPタイプを装着した。

ラジエーターを大型化した上でその下や前にオイルクーラーを付けることも多いニンジャ。折目さんも各種試し、このフロントライト部がベストという結論に。ラジエーターには冷却効果を最大にしつつコアをガードする新作ディバイディングラジエーターガードを装着。

この車両ではZRX1200R(1164cc)エンジン+ZRX1200DAEG用6速ミッション+WPC/DLC/鏡面加工処理のコンロッド、アドバンテージST-1.5カム等の内容を持つ。キャブレターは中速以上での吹けの良さからTMR(φ38mm)に。スライダーはアクティブの新作2ピース式をチョイスした。

GPZ900RへのZRX1100/1200など後継機エンジン換装の場合、リヤハンガーはそのまま使えるが、フロント側は考える必要がある。GPZ-Rエンジンではシリンダーヘッドに直接マウントできるが、これのないZRXなどではダウンチューブを付けて、そこでも締結する。GPZ900RへのZRX1100/1200など後継機エンジン換装の場合、リヤハンガーはそのまま使えるが、フロント側は考える必要がある。GPZ-Rエンジンではシリンダーヘッドに直接マウントできるが、これのないZRXなどではダウンチューブを付けて、そこでも締結する。

点火系ユニットはこの車両のようにウオタニSP2にしたり、TGナカガワHIRに変更するのもお勧めという。点火ユニットやコイルは外観は変わらなくても徐々に内部が劣化→不調を招くというケースも多いので、要注意箇所とのことだ。

燃料タンクはアルミ製でインナー化され、タンク部はFRPカバーとなった(ともにスピードテック製)。カバー後端で前に10cm移動しシートレールも前進、ここに置かれた補機類も移動し「リヤショック上に乗るようになり、リヤからの情報量が増えた」という。

フロントはフォークの太さやタイヤグリップがまず釣り合うか、そして整備されて動きが正常かが大事。初号機ではφ43mmのオーリンズRWUにモノブロックのブレンボ4P+サンスターディスク+ゲイルスピードマスターだが、公道ならここまでは不要とも。

スイングアームはウイリーでホイールはMAGTAN JB4(3.50-17/6.00-17)、タイヤはダンロップD213GP(120/70ZR17・200/60ZR17)。ステップはナイトロレーシング加工品。チタン4-1のフルエキゾーストはマーベラスのコニカルゴルディで、ニンジャにも良く合う。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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