より路面を捉えやすく、車体挙動も分かりやすく
諸規制に適合化を図った上で、
その筆頭と言えるのが、サスペンションだ。
Z900RS自体、ノーマルでφ41mm倒立フォークを標準装備し、
前後で使えばバランスも取りやすくなるし、
Detailed Description詳細説明
ノーマルフォークの内部カートリッジ入れ替えとなるため外観からそれと分かるポイントは少ないが、トップキャップ形状は変わる。左側トップキャップはセンターの初期荷重調整用6角ブロックがブラック仕上げ。さらに中の6角穴が圧側減衰調整用レンチの差し込み口だ。
こちらは右側でセンターはシルバー仕上げ。伸び側減衰のみ担当する(ノーマルは両方とも伸び/圧あり)ため、セッティングも容易になる。
写真のリヤショックは最上位となるナイトロン R3シリーズ。リザーバー別体式(専用ブラケット標準装備)で3Wayダンピングアジャスター、油圧式プリロードアジャスターを持つ。このデモ車は排気系にSP忠男製を装着し、マフラー変更車でのサス交換を体感する設定だ。
ナイトロンNTR TVTカートリッジ、上がカットモデルで中がNTR TVT PRO(価格19万3320円[※8%税込みのもの。以下同]。カートリッジチューブ内外壁にカシマコートが施されるためカラーはブラウン)、下がNTR TVT(17万1720円)。チューブはともに7076-T6材製。
カートリッジキットのカットモデル、トップ部で向かって左側が上(トップキャップも見える)。TVTはTri-Valve Systemテクノロジーの略だ。
TVT PROカートリッジキットのダンピングシャフト部分で、TVT PROではカートリッジを外さずにリバルブができ、またセッティングを保持したままスプリングの交換ができるレース対応機能も持つ。こうした部分もセッティングのことを考えればありがたいものだ。
TVT PROの圧側ピストン(中央)。サイドに巻き付いて見える黒い帯=ピストンバンドは特殊カーボン+テフロン加工で低抵抗・高耐久。
フォークボトムとカートリッジキットの締結部。このブラウンカラーはカシマコートによるもので、カシマコートは硬質アルマイト被膜にある多孔部に二硫化モリブデンを析出させて潤滑性能と耐摩耗性を高める、アルミへの特殊加工なのだ。