ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要
2ストロークGOGO!
GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第23回目)
レポート:中村友彦

タイヤと点火系の変更でレベルアップを目指す?!

2020年 2月 05日

サーキットでラップタイムを詰める最善の手段は、地道な練習だとは思う。しかしながら、現在の僕が検討しているのは、自分自身ではなく、やっぱりマシンのチューンアップ。その第1弾として着手したのが、点火系カスタムパーツのOSR-CDIだ!


前回はほとんどグチになってしまったけれど、2019年春の大会、通算8度目のTOT参戦から約1カ月が経過した今、僕は今後のレベルアッププランを練っている。なんと言っても、2戦連続で1分7秒台が出せたのだから、自分自身かヤマハTZR250(1KT)の性能が上がれば、夢の6秒台もマークできるんじゃないかと。

では具体的にどんなプランがあるのかと言うと、まず自分自身のレベルアップには、他機種での走り込みが有効なようである。これは筑波サーキットで出会った1KT仲間のウケウリで、近年のTOTで僕より速いタイムをマークしている小川友宏さん(1分4秒763)はミニバイク、渡邊巧さん(1分6秒119)はYZF-R25で、トミンや桶川などに通っているそうだ。ふたりが言うには、1KTのようにコンディションに気を遣うことなく、ガンガン走り込めることがミニバイク/R25のいいところで、その話を聞いた僕は、練習用のマシンを準備したくなったのだが……。

1KTでの練習も十分に出来ていないヤツが、他機種を準備してどうするって言うんだろう。よく考えれば、現在の僕の生活には頻繁に練習に出かける余裕はないのだ。となれば、自分自身はひとまず保留にして、マシンのほうでレベルアップを実現したいところ。

で、マシンの性能向上作戦①はタイヤである。僕が参戦しているTOTのZERO-4クラスでは、ここ数年はピレリのディアブロスーパーコルサSCが絶大な人気を誇っていたが、先月のSATSUKIステージでは、ブリヂストンR11が勢力を拡大。ダントツの速さでポールtoフィニッシュを飾った、今泉七瀬さんのRGV250ΓもR11を履いていたのだ。

ただし今泉さんによると、R11はポンづけでOKなタイヤではなく、真価を引き出すには、車体姿勢を含めた前後サスの見直しが必要になるらしい。それを聞いた僕は、少々尻込みしてしまったけれど、今回の予選で今泉さんが記録した1分1秒563という驚異的なレコードタイムはR11のおかげ、と言える部分が多々あるらしい。ま、そこまで速いタイムの話になってくると、僕と1KTには関係ない気もするが、実際に履いてみないことには何とも言えないので、近いうちにR11を試すつもりだ。

そしてマシンの性能向上作戦②は、近年になって日本中のヤマハ2ストマニアから注目を集めている、OSR-CDIである。と言っても、このCDIは自作が前提で、ウェブサイトを調べても、僕にはさっぱり意味がわからなかった。でも5月上旬に筑波サーキットに練習走行に出かけた際に、たまたま近くのピットで整備をしていた1KTを見ると、なんとシゲテックの小山繁樹さん(ショップを構えているわけではないけれど、ヤマハ2ストマニアの間では著名なチューナー)が、OSR-CDIのセットアップを行っていたのだ。

もちろん、僕はその場で小山さんに点火系に関する相談を持ちかけ、思い切って製作を依頼。そして数日後に届いたOSR-CDIを1KTに装着し、当連載で何かとお世話になっているリアライズに出かけ、同店代表の道岡さんにパワーチェックを行ってもらったところ……。意外なことにノーマルよりパワーが落ちてしまった。

その理由は現時点では不明だが、過去にシゲテックがOSR-CDIを装着した1KTやRZ-Rは、いずれも好結果が出ているとのことなので、僕が何らかのポカをやっている可能性が濃厚である。とりあえず手元の仕事がひと段落したら、原因究明に着手する予定だ。

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

2019年5月のTOT・SATSUKIステージで3度目のZERO-4クラス優勝を飾った、上写真の今泉七瀬さん+RGV250Γは、すでに練習走行では何度か1分1秒台をマークしていたというが、公式記録ではブリヂストンR11(下写真)を履いた今回が初めて。近年のZERO-4で毎戦表彰台に上り、今回は2位だった八木則久さん+NSRも、今後はR11の導入を検討しているというから、やはり気になる……。

詳細は次回以降で紹介する予定だが、OSR-CDIは相当に守備範囲が広い点火系パーツのようだ。タブレットを介して自作のマップが投入できる上に、マップ切り替えやクイックシフターにも対応している。もちろん、純正に替わる補修部品として使うことも可能なのだ。シゲテックに製作を依頼した今回は、1KTの純正とまったく同じマップと、かつて、ミハラスペシャリティが販売していた2XT用スペシャルCDIと同じマップをセットしてもらったものの、結果はいまひとつ……。純正仕様の48.5psに対して、OSR-CDI装着後は8000rpm以降の伸びが悪く、46.5ps(1KTマップ)/39.9ps(2XTマップ)だった。計測を担当してくれたのは、実は2ストも大好きでRG500Γを所有している、リアライズの道岡さんだ。

前号でも書いたように、近年のZERO4クラスではNSRが圧倒的な多数派になっている。ただし、スチールフレーム車のみが参戦できるZERO-2クラスでは、1KTと同じ2ストパラレルツインを搭載するヤマハR1-Zがジワジワと勢力を拡大中。2019年のSATSUKI-STAGEには8台が参戦。クオリティーワークスの山下さん+VF400Fとの熾烈なバトルを制して、0.182秒差で優勝を飾った♯99山田さん+R1-Zのベストラップは1分4秒689! 最下段の♯33鈴木さんは、TOTでは非常に珍しい女性ライダーなのだ。

予選18位/決勝12位 #23・村田哲也さん

予選11位/決勝15位 #40・江田指月さん

予選13位/決勝16位 #47・三宅健司さん

予選16位/決勝17位 #86・山崎 武さん

予選21位/決勝21位 #33・鈴木敦子さん

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

From our blog

  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2025年6月号(Vol.72)は4月28日(月)に発売!
    25 4月 2025
  • 身近な整備に役立てる新登場 &アップデートアイテムを紹介!/KIJIMA&SPICERR24 4月 2025
  • 【2025年4月29日(祝)】
    SUGO 2FUN SPRING STAGE
    ザ・グッドルッキンバイク撮影会のお知らせ
    18 4月 2025
  • 【CUSTOM MACHINE IMPRESSION】ヨシムラが繰り出したZ900RSカスタムの最新究極形を味わう!17 4月 2025

ザ グッドルッキン バイク

  • Ninja-ga-ichiban GPZ900R<br>(カワサキ GPZ900R)

    Ninja-ga-ichiban GPZ900R<br>(カワサキ GPZ900R)

  • SP忠男×ナイトロン XSR900 GP<br>(ヤマハ XSR900 GP)

    SP忠男×ナイトロン XSR900 GP<br>(ヤマハ XSR900 GP)

  • BUNKER INPRINT CL250<br>(ホンダ CL250)

    BUNKER INPRINT CL250<br>(ホンダ CL250)

  • クラスフォーエンジニアリング ZX-14R<br>(カワサキ ZX-14R)

    クラスフォーエンジニアリング ZX-14R<br>(カワサキ ZX-14R)

  • ACサンクチュアリー GPZ900R<br>(カワサキ  GPZ900R)

    ACサンクチュアリー GPZ900R<br>(カワサキ GPZ900R)

ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends

愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。 愛車をもっと知りたい、カッコよくカスタムしたい、そして上手に走らせたい…ライダーなら誰もが気になる情報をより広く、深く提供して参ります。

Content

  • お知らせ
  • ニュース&トピックス
  • 連載コンテンツ
    • ザ グッドルッキン バイク
    • Goods Front Line
    • GoGo!! 2ストローク
  • スペシャルコンテンツ
    • 特集記事
    • 俺のグッドルッキン
    • プレゼント応募
  • 会社概要

お知らせ

  • 月刊ヘリテイジ&レジェンズ。
    2025年6月号(Vol.72)は4月28日(月)に発売!
    25 4月 2025
  • 身近な整備に役立てる新登場 &アップデートアイテムを紹介!/KIJIMA&SPICERR24 4月 2025
  • 【2025年4月29日(祝)】
    SUGO 2FUN SPRING STAGE
    ザ・グッドルッキンバイク撮影会のお知らせ
    18 4月 2025
  • 【CUSTOM MACHINE IMPRESSION】ヨシムラが繰り出したZ900RSカスタムの最新究極形を味わう!17 4月 2025
  • 【4月20日開催】
    『ザ・グッドルッキンバイク撮影会』
    CBファンミーティング2025のお知らせ
    12 4月 2025

Contact us

  • Address: 東京都中野区鷺宮3-44-8-101
  • Phone: 03-5356-8575
  • Email: info@handl-mag.com
©2019 H&L PLANNING Co.,Ltd. All Rights Reserved.

詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。 書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

 
 

弊社・株式会社H&L PLANNINGでも、銀行振込・現金書留での直接のご注文も承っております。

ご希望の場合は、必要事項(お名前、ご住所、電話番号)を明記の上、メールにてご連絡ください。 追って、お支払い方法と商品ご発送の流れを返信させていただきます。 メールアドレス:info@handl-mag.com ※ご返信まで数日を要すこともございます。予めご了承ください。お急ぎの場合は上記各サイトからのご注文をお勧めいたします。