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GoGo2ストローク ヤマハTZR250編(第22回目)
レポート:中村友彦

みんなもっと褒めてくれよ!
7秒台出てんだよ!!(心の叫び)

2020年 1月 29日

1KTでサーキットを走り始めて4年半が経過した。主戦場となる筑波サーキットのタイムは、当初は1分12秒台だったものの、現在では1分7秒台にまで短縮している。とはいえ、マシンにも僕自身にも、まだまだレベルアップの余地はあるようだ……。


お久しぶりです! 約1カ月のご無沙汰になりますが、読者の皆様いかがお過ごしでしょうか? 僕は相変わらず、ここ最近もヤマハTZR250(1KT)と自分自身のチューニングをシコシコ行っておりました。

ただし残念なことに、通算8度目の参戦となる2019年春のテイスト・オブ・ツクバでは、ベストリザルト更新に結び付きそうな材料はなかった。順を追って説明すると、まず以前から感じていたパワー不足を解消するべく(ZERO-4クラスのライバルとなるNSR勢が、60~70㎰前後を発揮するのに対し、僕の1KTは49㎰)、昨年末から愛車に新作シリンダーを投入した僕は、以後は地道な吸排気系のテストを行ってきたのである。でも、なかなかベストセッティングが見つからず、そうこうするうちに点火系とクラッチにトラブルが発生。パーツの手配と修理でバタバタしていたら、あっという間に5月になっていた。

これはマズい! と感じた僕は、パワーアップはひとまず諦めて、ライディングスタイルの見直しを決意。具体的には、コーナリングのラインを鋭角的→緩やかなアールに変更することで、旋回スピードを稼ごうとしたのだけれど、慣れないことはやるもんじゃない。筑波での僕のベストは1分7秒071だが、その走り方では9秒台しかマークできなかったのだ。

そんなわけで、今回はかなりブルーな気持ちで臨むことになった。と言っても、予選では自己ベストから0.16秒落ちの1分7秒238をマーク。決勝では抜きつ抜かれつを楽しみながら、前回と同様のほぼ真ん中の18位でフィニッシュできて、まずはひと安心。

ところが、予選・決勝後のチームスタッフと友人知人の雰囲気は、以前とはまったく違ったのである。ベストリザルトを更新した前回と前々回は、全員が満面の笑み&拍手で迎えてくれたのに、今回は何だかフツー? その背景には、ここ最近のライバルだった本田寿選手+NSRが、イッキにステップアップしてしまった(ベストタイムは1分6秒735で、順位は、予選:15位/決勝:11位)、という事情があるのかもしれないが、走行後の周囲の反応がフツーというのは、ライダーとしてはなかなかに寂しいものである。

もっともレースの世界では、現状維持は最低限のことだから、周囲の反応がフツーだったのは、当然と言えば当然だろう。でも事前のバタバタ&迷走を考えれば、僕だってそれなりに頑張ったわけだし、そもそもちょっと前までは10秒を切れずに悩んでいた僕が、2戦続けて7秒台をマークできたのだから、周囲の皆も、もう少しこう、暖かいリアクションをしてくれてもいいんじゃないかなあ……。

そんな愚痴を、サンデーレース界の有名人にしてフリーメカニックの大内さんにこぼしてみたところ、返って来た答えはなかなかに手厳しいものだった。

「言わんとしていることは分かるけど、今回の決勝は自分の走りが全然出来てなかったでしょ。スタート失敗はさておき、決勝序盤はラインがメチャクチャだったもんね。先行するライダーに惑わされて、悪い形で付き合っている印象だった。早い段階で、スタートで抜かれたライダーをパスして前の集団について行けたら、結果は違ったんじゃないかな。みんなもそう感じているから、リアクションがフツーだろうな(笑)」

う~む。そう言われるとそうかも。確かに僕のライディングは(人生も?)、前走車に惑わされがちだからなあ。というわけで今後は、懸案のパワーアップを追求しつつも、周囲に惑わされない、平常心を養っていきたいものである。

【 GoGo!! 2ストローク記事一覧はこちら!! 】

ピットウォール上のラップタイムモニターを見つめるのは、チームスタッフとして僕のレース活動を支えてくれるクオリティーワークスのお客さんたちと、シゲテックの小山さん(左端)。最下段の写真で中央に立つのが、僕のライバル……だった本田さんだ。

憎いあんちくしょう。それは大昔の映画のタイトルだが、僕は今、1KTの主治医であるクオリティーワークスの山下 伸さんに、そんな印象を抱いている。ビミョーな結果だった僕とは対照的に、今回、山下さんは借り物のホンダVF400Fで初参戦したZERO-2クラスでいきなり、予選:1位、決勝2位(1位とは0.182秒差!)だもの……。誠にうらやましい限りである。

NSRが半分以上を占めるようになったZERO-4クラスだが、パラツインTZRを愛するライダーも、各人各様の姿勢で参戦を継続中だ。今回のTZR勢最上位は予選:10位、決勝:13位の♯79渡邊選手+1KTで、ベストタイムは僕より約1秒も速い1分6秒119。これは相当なチューニングを行っているに違いない! と聞けば、「エンジンはフルノーマルですよ」とのこと。う~ん、フルノーマルでも6秒台は出せるのかあ……。

WRITER

中村友彦

二輪雑誌編集部員を経て独立し、現在フリーのモータージャーナリストとして活動中。クラシックバイクから最新モデルまでジャンルや新旧を問わず乗りこなし解説する。カスタムやレースにも深く興味を持ち、サンデーレースにも参戦する。

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