ライディングスクール「アオキ・ファクトリー・ コーチング」の本質を知る!
生徒に寄り添う究極のスタイルがマンツーマン
アオキ・ファクトリー・コーチングについては弊誌(雑誌・Heritage& Legends)でも2021年1月号で既報したことがある。
ここ数年、各所で開かれるライディングスクールは人気だが、その大半は多くの生徒を少人数で見るスタイルで、個々の生徒に適切なアドバイスを送るには限界がある。走行中にここを直せば、この生徒は格段に楽に走れるのに……と思っても、パドックに戻ってそれをアドバイスする機会がなかなか取れないことにジレンマを感じた、青木宣篤さんが「それなら!」と、マンツーマンでじっくり教えようと思い至った、コーチングスタイルだ。
▲ともに元GPライダーにして輝かしい活躍を残した、主催・青木宣篤さん(右)と、弟の治親選手(右)。「ウチは教えるスクールではなくて、寄り添って共に問題を解決するコーチング。テニスやスケートの選手とコーチの関係をイメージしもらうと、分かりやすいかな」と宣篤さん。
改めて取材にお邪魔した今回は、生徒さんがふたり……。マンツーマンレッスンのために、弟の治親選手が駆け付けてくれて、さらに豪華なスクールが実現したのだ。「この企画の目的は、サーキットでタイムを詰めることではありません。生徒さんのニーズ、例えば●×の苦手を克服したい、もっと上手くなりたい、安全に走れるうに、カッコよく乗りたい……。マンツーマンとするのは、そんな生徒さん個々の悩みや問題を聞き、解決ためです」と教えてくれるのは今回、現場でコーチングスタッフを務める取次店、テクニカルガレージRUNの杉本卓弥代表。企画段階からアオキ・ファクトリー・コーチングに関わり熟知。メカニックとしてもコーチと生徒をつなぐ役割を担う。
▲左から生徒・上野さん、宣篤さん、RUN杉本さんに治親さんに生徒・横山さん。参加料は高額になるが、悩みながら何度も一般スクールに通うより、よっぽど効率的かも?!
その内容は、これまで自身の感覚を頼りにライディングしてきた生徒に「なぜそうなるか?」から「どうすれば良くなる?」をロジックを組み立て説明。例えばブレーキの握り方から身体の使い方まで、その意味や効果を身振りを加えながら生徒の身体に染みこむまで教えてくれる。今回は“元GPライダー”、青木兄弟が直々に、という贅沢。
「ショップとしても、お客様たちに大好きなバイクで市街地もサーキットも、転倒などせずに長く楽しんでほしい。このコーチングはそのための貴重な機会」と、杉本さんはその意義を代弁してくれる。
“気づき”を大事にするアオキ・ファクトリー・コーチング。ただ、多忙な宣篤さん、ユーザー、そしてショップ側のタイミングが揃わないと開催に漕ぎ着けないのが悩みのタネとか。ともあれ、興味が湧いたら臆せず、下記の取次店へ。
アオキ・ファクトリー・ コーチングレポート
まずは生徒の考える課題を聞いてサーキット走行。前後左右から併走してチェック。
ディスカッションを繰り返して解決策を探り出す作業からレッスンはスタート。
車載カメラを使ってその場でチェック。今したことがすぐに映像として提供されるから、ネガの解決も最短距離。どんどん上手くなるのも頷ける。
ライディングポジションの変更や、マシンのセットアップも取次店のスタッフ(今回はRUNの杉本さん)が作業。ライダーは手を動かす必要がない“ファクトリー”級の扱い。その分、ライディングに集中できるわけだ。
Aoki Factory Coaching取次店
テクニカルガレージRUN/TEL043-309-5189 www.tg-run.com
モトコルセ/TEL046-220-1611 www.motocorse.jp
Honda Dream高崎/TEL027-328-1740 www.dream-takasaki.jp
Honda Dream中央前橋/TEL027-289-6958 www.dream-chuou.jp
取材協力・TREK SPORTS
※本企画はHeritage&Legends 2021年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
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