セパレートハンドルに合わせてカウルステーを製作
2020-’21年型の純正タイガーカラー(キャンディトーングリーン)に合わせた各部パーツのコントラストがジャストフィットと言えるこのカワサキZ900RSは、富山の0024ワークス代表・大西さんの車両。ポイントはそのカラーリングや、パーツセレクトにある。
「車両はこのカラーが出た’19年後半(’20年型の発売は’19年8月1日)に購入して、その際に、自分の思うような形にしようとパーツを選びました。全体としてはこのタイガーカラーの、イエローに合うカラーを選んでます」(大西さん)ということだが、見ての通りに各部のゴールドの色調がきっちりイエローのトーンにマッチングしている。
マルケジーニホイールやオーリンズショックは定番とは言うものの、確実な性能アップが望めるパーツだ。ステップキットは「これになるまでに3メーカー、買っては変えました」(大西さん)とした末に巡り会ったBEET製。カラーオーダーできるということが分かってのセレクトだった。
アンダーカウルやカフェレーサーカウルキット等、追加された外装に純正のように施されたペイントもカラーの統一感を補うが、よく見るとハンドルはセパレートをセレクトしている。
「セパハンは当初から装着する予定でした。カウルはアメリカンドリーム製ですが、まだZ900RS用のステーが開発中で市販されてなかった時でしたので、セパハン仕様で低めにマウントできるように、作ったんです。私はZ900RSの前はNinja ZX-10Rに乗っていたんですが、Z900RSは乗って楽ですし、あちこち手も入れたくなる。それに、昔こんなバイクに乗っていた時の血も騒ぎますし(笑)」とも大西さん。
なお0024ワークスではかかる時間の余裕を見てもらえれば、このオリジナルカウルステーの製作にも応じるとのこと。セパハン装着時に残る元々のハンドルマウント穴をカバーするオリジナルのトップブリッジカバーやこの車両のパーツ/カラーセレクトのセンス、細かい作り込みの美しさを見てみれば、0024ワークスはこれから注目度が高まりそうなショップと言っていい。
Detailed Description詳細説明
カフェレーサーカウルはアメリカンドリーム製で、車両入手当時はまだZ900RS用ステー('20年末にキット化された)がなかったこともあって、0024ワークスでステーをオリジナル製作。ハリケーン・セパレートハンドルに合わせてカウル装着位置を低くしているのが大きな特徴となる。同じように低くマウントされたミラーはカーボンモノコックボディのマジカルレーシング・NK-1でタイプ3ヘッド。
フロントカウルのヘッドライト上裏、ライダーから見てメーター奥にはバックビューモニタも備え、後方の視界もしっかりと確保してある。
ハリケーン製セパレートタイプへのハンドル変更に合わせてノーマルのハンドルバーとハンドルマウントを撤去、その際にトップブリッジに残る穴が隠せるオリジナルトップブリッジカバー(0024ワークス製)を装着。フロントマスターはブレンボRCSだ。
シートはタックロールタイプに変更。テールカウルも延長タイプに、ウインカーは小型化して車体全体のシルエットバランスを整える。
エンジン/フレームはノーマルで内圧を減らすT-REVを追加。またクランクケース両サイドにはトリックスター製プロテクターを装着した。
エンジンサイドにオーヴァーレーシング製サブフレームを追加、スプロケットカバーもオーヴァーでインジェクションカバーとラジエーターシュラウドカバーはカーボンに変更。ラジエーターコアにはBEET製コアガードなど、複数メーカーのパーツをバランス良く配置している。
フロントフォークはオーリンズ・カートリッジを組み込み、フロントブレーキにはブレンボ.484キャリパー+サンスターディスクを組み合わせる。
リヤショックはオーリンズで、3メーカーの製品を装着した上でこれに決まったというステップはBEET製のカラーオーダー品だ。
リヤブレーキまわりはブレンボ2ピストンキャリパー+サンスターディスク+グッドリッジ・ライン。スイングアームはオーヴァーレーシング製を装着している。
ホイールはマルケジーニ・7本スポークアルミ鍛造のM7RSで、3.50-17/6.00-17サイズ。リヤタイヤもワイドな200/50サイズを履く。