身近なパーツを軸にして利便性も高める
’19年5月末の発売から1年と少しを迎え、さらに増えそうなスズキKATANA用パーツ群。どこから手を付けるといいのかを悩むというオーナーもいそうだ。そんな向きに参考にしてほしいのが、このデイトナKATANA。幅広くバイク用・洋品を扱い、あるいは開発・販売する大手パーツメーカーでもある同社ならではの製品が各所に組み込まれている。
中でも目に付くのは、スイングアームスプールやボルトカラーなどの“プレミアムゾーン”ブランドのボルトオンパーツ群(写真での赤いパーツ)。それから同社扱いのドイツ・ハイサイダー製バーエンドミラーだろう。
プレミアムゾーンシリーズは、従来はアルミ材の表面保護目的で施工されてきたアルマイト(陽極酸化。アルミ表面に酸化皮膜を作る)加工を一歩進めて、ドレスアップパーツとしての質感を追求したものだ。具体的にはダブルアルマイトを行い、通常品よりも深みを持たせた美しい彩色となるのが特徴だ。
同品については、KATANA登場以前でもデイトナではナンバープレートホルダーのボルトやフェンダーマウントボルトに、差し色として効果的に使うドレスアップパーツとしての提案を行っていた。それを一歩進め、今回はエンジンプロテクターやステップバーにも使っている。ベースのパーツは小さいながらも高質なアルミ削り出しで作られている点にも注目だ。
一方のハイサイダー製ミラーは、クラシカル・カフェレーサースタイル用アイテム的と考えられてきたバーエンドミラーを現代的に仕立て直し、欧米でも人気のネオレトロスタイルにマッチするとして、こちらも注目。さらに、ショートテールのKATANAで狭いスペースに座るタンデムライダーの安心感を高めるグラブバーには荷掛けフックも設定し、ソロライド時の積載性も考慮している。
ほかにもブレーキング社製ウェーブディスクやSPコネクト製ガジェットマウントシステムなど、まずここから始めてみたいと思える便利系パーツも装着。小さな一歩が、後につながる大きなステップに。そんなパーツ群の見本と捉えてほしい。
Detailed Description詳細説明
ドイツ製SPコネクト マウントプロはKATANAのバーセンターφ28.6mmにも対応し、スマホを素早くマウントできる。
低いルックスを作るバーエンドミラーはハイサイダー・ヴィクトリーEVO(1万1000円+税)。ブラウンのグリップはGRIPPY GRIP KATANA(1480円+税)で、菱目形状パターンによって刀の柄をデザインした和テイストの製品。純正のミラーホルダー部にはチタンカラーのミラー穴埋めボルトM10(正ネジ・480円)も装着している。
タンデムライダーの姿勢維持/身体ホールドに有効だ。また荷掛フックも装備してリヤバッグの装着に対応するグラブバー(1万2500円+税)は、ツーリングにまずほしいアイテム。その下に見えるフェンダーレスEDGE(1万6800円+税)も製品化されている。
フレーム前側、アルミベースに樹脂製コーンを組み合わせたエンジンプロテクター(9000円+税)のベースもアルミの着色パーツ。中央部、エンジンオイル注入口に付くフィラーキャップはアルミビレットオイルフィラーキャップ(BULLETタイプ/1600円+税)で、いたずら予防の6角レンチタイプ。プレミアムゾーンシリーズではないが、こうしたパーツでも色彩感を高めてくれる。
高精度削り出し+ダブルアルマイトで、小さいながらも色彩&高質感を細部から表現してくれるプレミアムゾーン・シリーズ。スイングアーム後ろ下に付くのはスイングアームスプールM6(2100円+税)、上側はノーマルフェンダーを撤去して残る2カ所のねじ穴をM10ボルトとキャップボルトカラーM10(1300円+税)でカバーした例だ。
ライダーステップとパッセンジャーステップ(ともに1万6800円+税)にも、アルマイトの挿し色が効いているのも分かるだろう。
ブレーキディスクはイタリア・ブレーキング製ウェーブディスクに換装される。この第2世代製品は軽量化にも貢献した作りだ。