レースで実績を重ねた削り出しパーツも豊富
全日本ロードレースの最高峰、JSB1000クラス(’20年からはベビーフェイス パワードバイヨシムラとしてスズキGSX-R1000Rを使う)に参戦し、海外でもAMAスーパーバイクほかへのサポート、また製品供給を行うベビーフェイス。その現場からフィードバックされたノウハウによるNCマシニングパーツはこれまでにも多くの車種用に、また多くのパートに、整備用に展開されてきた。
パフォーマンスステップキットやレースコンセプトステップ/ハンドルバー、ハンドルバーエンドやレバーガード等のアルミ削り出しパーツ。また、ジュラコン(ポリアセタール樹脂)によるスライダーもそのひとつ。この同社デモ車両では、そうしたスズキKATANA対応品のほとんどが装着されている。
中でもKATANA特有なものの筆頭がハンドルキットだ。ノーマルのハンドルバーとハンドルホルダーを外し、トップブリッジ(ハンドルのロアホルダー部)にキットのベースプレートと左右プレートを装着。このプレートの奥=車体前側にセパレートハンドルがマウントされ、セパレートハンドル化できる。
「これでスポーツ走行やワインディングロードが楽しくなるし、ワイヤ類やハンドルバーエンドはノーマルがそのまま再利用できます。ステップキットも合わせて使うとなおいいですよ」とのことだが、NC削り出しで5ピース構成の大物が3万5000円(税別)というリーズナブルな価格設定にも注目したい。またエンジンスライダーは、アルミベース+樹脂スライダーの新作もこのほど加わった。
そしてもうひとつの注目は、冒頭のレースシーンなどから作られてきた便利系パーツだろうか。ここでも使われているような、メンテナンススタンドを使う際に便利なスイングアームスタンドフック。リヤタイヤ交換時にアクスルシャフトを抜くと垂れ下がってしまうドライブチェーンを引っかけて他に干渉させないチェーンフック。糸巻きのような形状で削り出したソケットフランジ(1900円+税/個)は、荷掛けフックなどに応用が利く。
こうした汎用ラインナップ品もKATANAに適合させて、利便性を高めるのがベビーフェイス製パーツの特徴とも言えそうだ。
Detailed Description詳細説明
「SUZUKI KATANA用ハンドルキット」(3万5000円+税)はハンドルホルダーを外した上で装着してセパレートハンドル化する(ミラーは別売品)。自社工場でのフルNC削り出しによる高質さを持ちながらリーズナブルな点にも注目したい。
汎用系パーツのうち「ヘルメットロック ミラーホルダータイプ 32mm」(7000円+税)はフロントマスター部またはクラッチ側に装着する。カラビナとその下のパーツはヘルメットのDリングに挿入しホルダーに付けやすくするアンカー(1500円+税)だ。
「SUZUKI KATANA(19-)タイミングホールプラグ」(9800円+税[M36])/(1万1500円+税[M55])はエンジンカバーのタイミングホールを利用して取り付ける樹脂製スライダー。KATANA用は[S]より1cm高い[M]の設定で、写真のように右前にはφ36mmのM36、同後ろ側にφ55mmのM55の2点を装着する。その右上(前方向)に見えるウイング形状の新作エンジンスライダーR(右用、9800円+税)の併用も可能だ。
クランクケースにジュラルミン削り出しのベースをマウント、その上(横方向)にジュラコン製削り出しのスライダーをセットする新作、エンジンスライダーL(左用、1万6500円)。スライダーの機能だけでなく、ルックスも高めてくれる。
「BACK STEP SUZUKI KATANA(19-)」(5万9000円+税)はシンプルなワンプレートデザインのNC削り出しステップ。バー位置は後ろ×上(mm)で①12.5×15 ②25×15 ③12.5×27.5 4④12.5×27.5 ⑤25×40の5ポジションが選べる設定だ。
万一の転倒時にアクスルシャフト両端を保護する「SUZUKI KATANA(19-)アクスルプロテクター」(6500円+税)も人気パーツ。
「リヤアクスルプロテクター」(5000円+税)の下に見えるV字状パーツは「スイングアームスタンドフック」(9800円+税)。スイングアーム上側には「チェーンフック」(3800円+税)も装着。こうしたパーツはメンテナンスに役立つものだ。