パーツと技術の進化で安心・快適化を図る
カスタムバイクの進化というものを考える際に、’70~’80年代に生産されたカワサキZシリーズは最適な例だろう。登場から50年近くなるのに、
このような空冷Zへの最新カスタム手法の好例と言えるのが、
前後に17インチ径のアルミ鍛造・
一方でエンジンもただ補修/レストアというだけでなく、
そんな内部に対して外部も、
このように、以前なかったものを新作していくことで、
Detailed Description詳細説明
インナーカウルに一体化したカーボンメーターパネルにはULTRA回転計/モトガジェットマルチメーター(速度等を表示)/ヨシムラ・プログレスメーター等を配置。ハンドルはセパレートでMccoyステム上にはコンパクトなハイパープロ・ステアリングダンパーをマウント。フレーム側にもこれを見込んだ加工がされている。
スリムでスクエアな燃料タンクは、ブルドック・オリジナルのMccoyブランドによるアルミに換装。錆の心配もなく、車体の軽量化にも貢献する。白のラインもZ1-Rがモチーフだ。
シングルシートカウルはビキニカウル(こちらは車体全体に合わせてスクリーンをショート化)とともにMccoyオリジナル。シートはMccoyスプリーム。薄手ながら疲れにくい内部構造や、太ももまわりが動かしやすく足着き/足捌きの良い形状を採っていることにも注目したい。
エンジンはボーリングやホーニングなどの内燃機加工も含めてブルドックによる自社内加工。発電量を大容量化し、かつZ系の弱点であるワンウェイクラッチの滑りをなくしたダイナモ/ワンウェイクラッチキットや、外側からもドライブシャフト/シフトシャフトを支持し、ミッションベアリングにかかる負担を軽減するアウトボード&オフセットスプロケットなどもMccoyオリジナルだ。
キャブレターはFCRφ35mmのデュアルスタックファンネル仕様。ユーザーによる選択に加えて、排気量や仕様できちんとセットアップされる。
排気系は内部4-2-1構造で4-1ルックのフルチタン、Win Mccoy NEOフルエキゾースト。サイレンサーはアルミ削り出しエンドにショート仕様で、200mmという短さのチタンシェルを組み合わせた最先端デザインのWin Mccoy NEOサイレンサーをチョイスした。
アップマフラー装着時の干渉を防ぎ、17インチZに適した疲れにくいポジションを得るマッコイ・バックステップ。リヤマスターもリザーバータンクをマスターシリンダーに寄せつつも互いの干渉を防ぐように工夫される、同ステップのための専用品。
フロントフォークはナイトロンNTF43のスペシャルチューニング品で、アウターチューブをシルバー仕上げ。フロントブレーキはブレンボ製.428キャリパー+ブルドックとサンスターとのコラボレートφ320mmディスク(インナーがZに合うマルチスポークデザイン)の組み合わせ。
リヤブレーキはブレンボ2ピストンにブルドック×サンスター・コラボディスク。このリヤディスクもフローティングピンが通常ステンレスのところ、アルミピン仕様として前後のルックス/機能を合わせられるようにしていて、インナーディスクもオリジナルデザインだ。
スイングアームは目の字断面5角7N01アルミ押し出し材によるMccoyオリジナル。リヤショックはZ専用チューニングを施したナイトロンのMccoy Zシリーズ。ホイールもオリジナルアルミ鍛造のラヴォランテで3.50-17/6.00-17サイズ、この車両ではブラックを選択している。