純正を生かしつつきっちりとチューニングも加える
JD-STERドラッグレース、往年のストリート用空冷4気筒車のクラスとなるVSB STREET(ヴィンテージスーパーバイク・ストリート)クラスを走る大月秀一さんのKZ1000。ベースは’76年型で、ZAPレーシングサービスがチューニングしたものだ。
エンジンはφ74mmピストンを組んで1015ccから1135ccに排気量を拡大、WEB435カムを組んだ上でZAPレーシングオリジナルのバルブまわりを組むなど、ヘッドまわりは同店らしいチューニングが行われる。ミッションは純正ベースでギヤに加速時の抜けにくさを加えるドッグのアンダーカット加工を行い、クラッチの遠心力によって密着力を強め、その調整を可能にするMTCロックアップクラッチも装着。吸排気系はZらしいCRφ33mmキャブレターに、ZAPオリジナルマフラーを組み合わせる。
車体に目を向けると、フロント19/リヤ18インチのホイール径はそのまま。これはVSB STREETの理念にも沿っていて、純正19/18や当時のチューニングで多かった前後18インチが推奨されている。そのホイールはフロントがKZ1000同サイズでキャスト化するZ1000Mk.Ⅱ純正、リヤはMAGTAN JB1でワイド化される。なおステムはフォークオフセットが純正60から50mmとなってトレール量を増やし、安定方向に振れるZ650純正を使う。フロントフォークはKZ1000純正のφ36mmでセットアップし、リヤは純正を加工したスイングアームにオーリンズショックという構成だ。
また、これに組み合わされるシートはアトリエビーンズによるもので、リヤをストッパースタイルとした力作。このシートをZに組み合わせると、KZ900/1000ベースのクルーザー、KZ900LTD/KZ1000LTDにも見えてくるのも楽しい。なお、VSB STREETではSS(スタンディングスタート)1/4マイル(約402.1m)の上限タイムを10秒7に設定(これを切るような速さを持つようになればまた別のクラスがある)しているが、それに向けた作り、かつストリートでも使えるようなスタイルも魅力大な1台とも言える。
Detailed Description詳細説明
ステアリングステムはKZ1000と同世代のZ650用純正でフォークオフセットを60mmから50mmにしてトレール量を増す。メーターは純正ベースでETC車載器も備えていることが分かるし、ウインカーもそのまま残される。ハンドルは低くフラットなドラッグバーでフロントマスターシリンダーはブレンボ・レーシングだ。
エンジンはφ74mmピストンで1015ccから1135cc化し、カムをWEB435としてZAPレーシングオリジナルのバルブまわりを組むなどのチューニングが行われる。ミッションは純正ベースにミッションギヤのドッグアンダーカット加工を行い、MTCロックアップクラッチも備える。吸気はCRスペシャルφ33mmキャブレターで点火はウオタニSP2フルパワーKITを使う。
メガホンエンドの排気系はZAPオリジナルマフラー。ステップにはスピードショップイトウ製を装着。
フロントフォークはφ36mmの純正をセットアップ、これにリーディングマウントされるフロントキャリパーはAP・CP2696でサンスター・ネオクラシックφ320ディスクを組み合わせる。フロントホイールにはKZ1000純正に同じ1.85-19サイズで7本スポークキャストとなるKZ1000Mk.Ⅱ用を流用した。
スイングアームは純正スチール丸パイプを加工しオーリンズショックをセット。リヤブレーキはAP・CP2696キャリパーをZAP製サポートでマウントし、サンスターディスクを組み合わせている。








