流用した後で行った詰めの作業がシブく効果を発揮
1992年に初代NC31が登場し、2020年のシルバーカラーの受注期間限定車(NC42後期型)まで30年に及ぶ歴史を刻んだホンダCB400スーパーフォア(CB400SF)。水冷DOHC4バルブの直4エンジンとネイキッドらしいスタイルで、日本のバイク界を支え続けてきた。普通免許用教習車両として触れたという人も多くいるだろうし、バイク・スタンダードとして絶好のモデルでもあった。
そのCB400SF、’12年の20周年記念カラー(NC42前期型)を元に手が入った車両だ。全体のイメージは後に近いカラーリングで出てきた’18年型(NC42後期)とも似た、すっとしたものに見える。
「昔から付き合いのあるオーナーさんがバイクにリターンしてからたまたま手に入れて“かっこよくしたい”と頼まれたんです」
シゲテックの小山さんは言う。
「エンジンや外観はそのままでいくとして、手を入れるなら足まわりかなと。それで元履いていた3本スポークから最新型、NC42のマルチスポークホイールを履こうと。ところがNC42後期はABSがあったりブレーキディスクも違ったりで、寸法を測って合わせてカラーやフィッティング加工を工夫していきました。
フロントキャリパーもブレンボにしようとしたら取り付けピッチやキャリパーサポートにうまく合うものがない。そこで初期型NC31のアウターチューブを使ってマウントしました。リヤはスイングアームをスタビ加工しているんですけど、実はこのアームはNC42の教習車用を元にしています。30mm長くて、すっと見えるだろうと選びました。リヤキャリパーのオフセットなどの加工も必要になりましたけどね。
全体としてはぱっと見ノーマル、だけど嫌味なくスマートに見えて、分かる人には分かればいいかなという感じでやってます」
純正流用で新しい印象を作り出しながら、もうひと手間かけることによって組み合わせで生まれる違和感(変な付き方、無理な付き方)を消していく。だから冒頭の’18年型ベースという印象が出てきたのだが、そこも狙いのひとつ。
さらにほんの少しのロングホイールベース化、前後とものブレーキまわりアップグレードも加えられ、ミドルクラスからひとつ上を狙った上級感も醸し出すことにも成功している。これなら飽きが来ずに深く楽しめそう。ちょっと面白い1台に出会ったなとも思える。
Detailed Description詳細説明
ステムはCB400SF(NC42)で、BEET汎用ハンドルブレースでクランプされるハリケーン・スワローハンドルにはブレンボRCSマスター、マジカルレーシング・NK-1ミラータイプ2ヘッドをセットする。メーターカバーもマジカルレーシング製に換えられる。
カラーリングから分かるようにベースはCB400SFのNC42でフレーム加工等はなし。タンクキャップにはカーボンパターンの保護シールを貼り、タンクエンドにはカーボンカバーを被せた。
シートも上級車カスタムのように形状を変更、表皮を交換している。
ステップとヒールガードはベビーフェイス。ツーピースタイプのスプロケットカバーはポッシュフェイスでフレームプラグはモリワキ。このあたりはシルバーカラーでまとめ、ブラックとバランスの良い対比を見せる。
水冷直4のエンジンやPGM-FIはノーマルでBEET製スターターカバー、モリワキエンジニアリングのラジエーターコアガード、またフレームにはベビーフェイスのフレームスライダーを備える。インジェクションカバーもカーボンパターン化した。
4-2-1集合でチタンの排気系はワイバンエキパイにオオニシヒートマジックサイレンサーをつないで使う。
φ41mmフロントフォークは同じCB400SFでNC31のアウターチューブとNC42インナーチューブを組み合わせ、ブレンボP4-40Cキャリパーをきれいにマウント。組み合わせるディスクはサンスター・プレミアムレーシングディスクだ。
リヤブレーキはブレンボP2-CR84キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。
スイングアームはSHIGETECオリジナル加工を施しYSSのRG362-TRCショックをセット。前後ホイールはNC42後期用でサイズは元のNC42前期に同じ3.50-17/5.00-17。だがカラーやディスクスペーサー、フィッティング加工等の手間がかかったとも小山さん。タイヤはダンロップQ5Aでサイズは[F]120/60ZR17・[R]160/60ZR17。ドライブチェーンはRKの520XREだ。








