関西地区のドラッグレース興隆も願いに含める
日本最大の2輪ドラッグレースとして定着したと言えるJD-STER(ジェイディースター)。今では年間5戦(’25年は全4戦)を基本に、茨城県城里町のJARI城里テストセンター 特設コースで開催されている。ここで紹介するのは6月8日に開催された第2戦、メインのオープントーナメントクラスに「ROUTE★FULL STAGE★SHIELD」から参戦した友田雅文さんの車両だ。
大阪府東大阪市でROUTE M motorcycle laboratoryというバイクショップを営む友田さん。お客さんに大型車ユーザーが多く、公道ではそのパフォーマンスを楽しむにも限界があると感じ、気軽に楽しめそうだと感じてドラッグレースに着目。そのために新たに現行の第三世代Hayabusaを入手して手を入れ、今シーズンから活動を始めたのだという。5月31日に兵庫県・セントラルサーキットでのDRAG FESTIVAL第2戦にシェイクダウンを兼ねて参戦し初期データを得てすぐのJD-STER第2戦。スイングアームのロング化やローダウンにも向いたサイドワインダーエキゾーストほか、ドラッグレースのための主要装備も揃い、きれいなペイントも施されている。
「セントラルサーキットではDRAG FESTIVAL WESTもあるから、関西でも流行るといいですね」とも友田さん。自身の経験を元に走り方などをお客さん、あるいは興味のある人に還元したいという考えも込められた実践的な作りとも言える。
Detailed Description詳細説明
トップブリッジとハンドルはK-FACTORYの「トップブリッジセット(ハンドルバー付き)(GSX1300R '21-)」でハンドル垂れ角と絞り角の調整が可能。左右マスターはゲイルスピードVRCに換装されているが、フロントブレーキ用が青、クラッチ用が緑とフルードの色が使い分けられている点も遊び心が光る。
スタート時に前、走行後半で後ろ側に座る設定の段付きシートは懐かしの老舗シートブランド、CorbinとのダブルネームとなるBrock's/Corbin製のドラッグレース対応品。ペイントはMORICCによるものだ。
ステップはGILLES TOOLING(ギルズツーリング)製でD.M.E.製エアシフターキットと組み合わせられる。
エンジンはHayabusaフルノーマルの1340cc直4で、スケルトンのクラッチカバーはショップにあった部品を装着したのだとか。マフラーにはBrock's Performance製サイドワインダーをチョイス。
フロントフォークはBrock's Performanceのタイダウンベルトによってドラッグレース出走時には縮めてローダウンされる。フロントフェンダーはカーボン化し、フロントキャリパーはブレンボGP4-RXに換装される。
スイングアームはAPC製の5インチ(約12.7cm)ロングタイプを装着。リヤショックはオーリンズ。リヤブレーキはキャリパーをブレンボGP2-SSに変更している。総じてドラッグチューンを施しながら、そのままでストリートへも走り出せる仕様でまとめられているのだ。








