20年乗り続けて好調を維持し最新パーツも取り入れる
豊富なハードパーツをラインナップし厳選アパレルも揃えるバイク大型用・用品店のしゃぼん玉。充実した作業スペース等を駆使したカスタムショップとしての側面も持っている。それは本店、一宮店とも同様で、カスタムは各店舗、および取締役社長の滝川さんのそれぞれのプロデュースによって、多彩さを増している。
その対象車の中でもゼファー1100/750は軸のひとつで、このオーナー・荒木さんの車両はその例として挙げられる。しゃぼん玉 一宮店でもう20年近く手を入れながら乗り続けてきたもので、同店店長の熊木さんがプロデュースしてきたものだ。純正火の玉カラーの外装をベースにフロントを純正18から17インチ化し、ステム変更によってフォークオフセットを純正40から30mmとして適正なハンドリングを得るようにする。スイングアームとリヤショックを変更し、ブレーキもシステムで変更される。
マフラーのチタン集合化やオイルクーラーの大型化と、ゼファー1100でカスタム化したいと思えるところはまず手が入っている。その一方で、新しい要素もきっちり入れられる。クラッチは乾式に換わり、スリッパー機能も加えられる。フレームもよく見るとすっとしたスムーズな印象になっている。
「フレームはブラックのパウダーコートを施しています。当店ではとくにゼファーやZRXのオーナーさんに勧めているメニューですが、今後の耐久性を上げるのは当然として、見た目の印象もこんな風に変えられるんです。
足まわりパーツはブラックと落ち着きのある方向のシルバーでまとめるようにして、派手さが出ないようにしています」と熊木さん。純正から大きくかけ離れないこともゼファー1100の堂々としたイメージを引き継ぎ、その中に軽さや動きの良さを作り込んで長く乗りたくなるようにしているという感じだ。実際に劣化らしい劣化は見られない。つまり、経年に耐えた見本としてよく、車両は今後(しゃぼん玉では“今後30年乗る”も多くのゼファー1100/750ユーザーに提案している)も継続して乗り続けられるはずだ。
Detailed Description詳細説明
オフセット30mm(純正は40mm)を選択したステムはウイリー・モノブロックでポッシュ・スーパーローバーやヨシムラ・デジタルマルチメーターをマウント。左右マスターはブレンボ・レーシングでミラーはマジカルレーシング・NK-1ミラーのタイプ6ヘッド。メーターは純正でヨシムラ・デジタルマルチメーターを追加する。
火の玉カラーの外装は純正で、しゃぼん玉で力を入れるカスタムメニューのひとつ、フレームの再塗装をブラックのパウダーコートで行う。耐久性を高めるだけでなく、塗膜がきれいに出ることで見た目もすっきりし、軽快イメージもプラスされた。
タンデム側上面のエンド部にカワサキリバーマークを入れたシートはトゥーズカスタム製だ。
ステップもかっちりしたシフトの入りを得るように配慮している。
空冷DOHC2バルブ直列4気筒1062ccツインプラグヘッドのエンジンはノーマルベースながら好調で、アクティブ・9インチ13段ラウンドオイルクーラーを追加。スキッドパッドはモリワキ製でクラッチレリーズはウイリー。クラッチはCTS製で乾式&スリッパータイプだ。
吸気系はFCRφ39mmでショートファンネル仕様。これに組み合わされる排気系はプロドラッグ・チタン4-1にアルミシェルサイレンサー。
フロントフォークはオーリンズRWUでフロントブレーキはブレンボP4-40RアキシャルCNC 4Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせとする。
リヤブレーキはブレンボGP2-CR CNC 2Pリアキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。落ち着いた色合いのパーツ選択も車両のポイントだ。
リヤサスはオーヴァーレーシング スイングアーム タイプ9にスクーデリアオクムラでMEチューニングを施したWPショックを組み合わせる。ホイールはMAGTAN JB3で3.50-17/5.50-17サイズを選択している。








