「ラメラメ&ゼブラ柄」にカーボン&ブラックで機能も充実
「ほかにないと思うんです、ゼブラパターン」。オーナーのあゆさんにそう言われて車両を見ると、確かにそうだ。登場8年、人気も相まってじつに多くのアフターパーツやカスタム車が現れてきたZ900RS。その中でもひときわ個性的だとさえ思える。ビキニカウルからタンク、テールに走るゼブラパターンのラインはまさに他に類を見ないし、日に当たるとさらにキラキラと映えてくるベースのラメ塗装も楽しい。
「バイクのことは知らなくて、何があるのかなって図鑑を見ていて目に止まったのがZ900RSだったんです。“これがいい!”って思いすぐ買おうと探しました。でも新車がなくて中古車も高い頃で、遠くてもいいからお店にあったら買おうとした時に、都内のカワサキ プラザに入荷するという話を聞いてすぐ行きました」
ひと目ぼれでエボニー(黒)の新車を買ったあゆさん。冒頭の外装は一番のこだわりで、ゴールドのヒョウ柄とシルバーのゼブラ柄の案のふたつを作ってどちらにするか悩んだ末に、元々のエボニーを残すゼブラ柄として、ベースにはラメを加えた。
なるほどと思いつつ全体を見直すと、ハード面もなかなかのもの。前後ショックはオーリンズでスイングアームはOVER、ステムはスカルプチャーでナイトロレーシング・ダウンチューブも装着と、挙げていけばずらっとリストが出来そうなほど。しかもそれらがすべてブラックをベースにしているから、ぱっと見には落ち着いた純正ベースの雰囲気、見ていくと惹かれるという感じがある。
こっち(ハード面)はお任せでやってもらってるんですけど、とあゆさんは教えてくれるが、こうしたパーツ類による軽量化の効果は普段の取り回しにも乗るときの安心感にも表れている。購入当初はローダウンしていたのをカスタム後はノーマル車高に戻せてしまえたり、そのおかげ(車高が上がった)でバンク時にもステップを擦ることもなくなって、ひとりで乗る不安、誰かに助けてもらわなくなる不安もなくなったとのこと。見た目もさることながら、実効果も大というわけだ。
これだけ仕上がりの良い状態のこの車両、現在さらにホイールやスイングアームなどの換装を行っているという。それでラメ&ゼブラ+充実機能でブラックのパッケージのレベルがもう一段引き上げられるようだ。なお、あゆさんは友人たちと“クイーンズZ900RS女子”を立ち上げたとのこと。その活動も新たな状態の車両とともに、また紹介できるかも。
Detailed Description詳細説明
スカルプチャーステムType-1にはゲイルスピードマスターと同クラッチホルダー、マジカルレーシング・カーボンハンドルバーと同NK-1ミラー・タイプ6ヘッドが加えられ、少ない力でもしっかり操作できるように配慮される。
'21年型のエボニーを元にラメ塗装とゼブララインを施し、KAWASAKIエンブレムもスワロフスキー仕様で仕立てた。
タンクに乗るカエル(白い部分にカワサキ・リバーマークも見える)もあゆさんの必須アイテムで、最近仲間のカエルが増えたという。
シートはZ900RS CAFE用を加工。アーキ・ロングテールカウルやカーボンサイドカバーを装着し、フロントはガルクラフト製ビキニカウル。
エンジンはヨシムラ/トリックスターのカバー、アーキ・ビレット・ハニカムスプロケットカバーを装着、ナイトロレーシングのラウンドワイドラジエーターと同4in1“ウェルド”クラフトチタン3D EXマフラー等も加えている。アンダーカウルはGLOW(グロウ)によるワンオフ品だ。
ナイトロレーシング・ダウンチューブキットやOVERサブフレームを備えたフレームは各部にはカーボンパーツを加え、ここでもまとまり感を作る。
フロントフォークはオーリンズ2IFF5200、前後サンスター・プレミアムレーシングディスクを使うブレーキのフロントキャリパーにはブレンボGP4 RXを装着。
一方のリヤブレーキキャリパーはブレンボGP2-SS。リヤショックはオーリンズ・ブラックラインで、OVER スイングアーム タイプ9、ケイファクトリー・リンクプレートに組み合わせる。
ホイールはゲイルスピードType-Rの3.50-17/5.50-17サイズ。こうしたパーツ群による軽量化で、当初行っていたローダウンから純正車高に戻しても不安なく扱える、扱いやすいというメリットが出た、とあゆさん。








