クレイジー8クラス常連が駆る2代目ドラッグBUSA
「JD-STERに出始めたのは8年前ぐらいかな」という中川拓哉さんは今やほぼ毎回、クレイジー8の決勝トーナメントに名を連ねる有力ライダーのひとりだが、エンジンはほぼノーマル。ちなみにクレイジーエイトは、JD-STERのメインクラスであるオープントーナメントの予選で上位8人が進出して行われるクラス。スタンディングスタート0→1/4マイル(U約402.1m)の上限タイム(ET=Elapsed Time、区間タイム)は8.80秒(これ以上速いと無制限のプロオープンクラスが適用範囲となる。参考までにオープントーナメントはET8.90秒上限)。直接の参加は出来ず、あくまで当日の予選上位が進出する。シリーズポイントも付いて、ここのランカーであるということは安定して速いマシンを作り上げていると考えてもいいだろう。
車両製作はガレージdbが担当。まずはこの仕様を乗り込んでETを上限に近い8秒台に入れたいというのが中川さんの目標で、先々に行き詰ったらNOS(亜酸化窒素による過給)システムも活用したいとも言う。今季、2戦を終えての予選/決勝中ベストタイムは9秒143。目標タイムはもう手の届くところにある。
※写真はすべて2025年6月8日に開催のJD-STERドラッグレース第2戦の会場で撮影したものです
Detailed Description詳細説明
ハンドルやステムまわりはノーマルベースでフロントマスターも純正。クラッチマスターはゲイルスピードVRCに換えられている。
段付きのFRP製フロントシートはSCHNITZ RACINGからの取り寄せ品だ。
エンジンはほぼストックのままというが、メンテナンス時にクラッチまわりへのアクセスを容易にするために、クイックアクセスタイプのクラッチカバーを装着。ステップはMAVERICKでボタン操作でシフトアップ可能なエアシフター(写真中央に見えるのはそのエアシリンダー)キットを備える。
フロントは基本的にノーマルの構成で、ドラッグレース時はBROCK'S PERFORMANCEのタイダウンキットでフロントブレーキキャリパーとステアリングヘッド直後を縮めてローダウンする。前後にはアルミ鍛造のGALE SPEED TYPE-Nホイール、純正に同じ3.50-17/6.00-17サイズを履く。
リヤブレーキキャリパーはノーマル。マフラーはBROCK'S PERFORMANCEのチタン・サイドワインダー。スイングアームはROARING TOYSのキットで延長した6インチロング仕様となる。
車体左サイドで目立つNOSボトルは現状ではエアシフター用に使うのみだ。








