
“あの”バイクにインスピレーションを得た? 人気のブレードランナーの数量限定モデルが販売中・godblinc(ゴッドブリンク)
ヘルメットを売るなら 製品を知るべきが発端だ
“ヘルメットおたく”を自称する泉地博由来さんが、理想とするヘルメットの開発・販売をテーマに、ゴッドブリンクを興したのは2016年のこと。以来、オン/オフからスクーター用まで、コストパフォーマンス・バランスの取れた製品群を世に送り出してきた。
そして、そんな同社の主軸ブランド、ZEALOT(ジーロット)からブレードランナーを発売したのが’23年だ。テイスト・オブ・ツクバのレーサーを念頭に置き、’70〜’90年代車や近年のネオクラシックバイクに似合うものを、と生みだしたモデルだった。
▲泉地代表(左)とデザインを担当した谷口さん(右)。バイクは新旧・ジャンル問わず大好き! という谷口さんだが、デザインは初めてのこと。「コンセプト作りもデザインも、僕はひと言も口を出しませんでした」と言う泉地さんだが、「先々を見据え社員の皆さんにはもっと製品を知り、愛してほしかった」と。その思いがARC BLUEというカタチになって結実したというわけだ。
そのブレードランナーの初の試みとして、10月から100個の限定モデルが販売中だ。その名も“ARC BLUE(アークブルー)”。まずは泉地さんに話を聞こう。
「若い社員の皆さんにも、もっと自社製品を深く知ってもらうために、ヘルメット作りを知ってほしかった。そこでまずはデザインから学んでもらおうと白羽の矢が立ったのが谷口さんなんです」
▲通常版のBRADE RUNNERの額にはZEALOTブランドを示す“Z”ロゴが入るが、ARC BLUEでは「敢えて外してスッキリとした外観にしました」と谷口さん。そんな格好良さ第一、柔軟な思考もゴッドブリンクの社風だ。
谷口 創さんは現在、本社と同じ愛知県内、長久手市にあるショールーム兼ショップを担当。せっかくの機会だからチャレンジしたい! と手がけることになったのが、このアークブルーのデザインだった。
▲谷口さんがカラーリングの着想を得たCB1000F CONCEPT。市販モデルのCB1000Fは2025年11月14日(金)に発売される。
「いざ始めると、どうせ作るならちゃんと売れるものを、という社内の圧も強くて(笑)。試行錯誤する日々の中でピンと来たのが、この春に発表されたCB1000F CONCEPTのカラーリングだったんです。イメージルーツとなったCB-Fやフレディ・スペンサーのことは人並みにしか知りませんが、この流麗なラインをブレードランナーに落とし込めれば、格好いい製品になるぞと」(谷口さん)
そこからの開発は約半年とスピーディ。同車市販の前に発売して、「ただ人気に乗って作ったんじゃないぞ」とアピールしたかったのだとか。ただし、そこはホンダを代表する“スペンサーカラー”。かつての空冷FからCB-SFまで、同色でカラーリングされたホンダ歴代モデルに似合うカラーリングに仕上がった。ホンダファン歓喜の一作と言ってもいいだろう。
アークブルーが市場に受け入れられれば、さらに次作も検討したいとは泉地さん。若いヘルメットメーカーの“馬力”にも期待大だ。
ホンダ、CB、そしてスペンサー ファン歓喜の限定色は 100個のレアモデル!
BRADE RUNNER LIMITED MODEL GRAPHIC ARC BLUE
写真はオプションのスモークシールド (4950円)装着イメージだ。
XS、S、M、L、XL、XXLの6サイズが用意され、価格は各 4万9500円だ。
BRADE RUNNERのディテールをおさらいしよう。頭頂部と顎部にエアダクトを設ける。顎部左右のスリットはダミーだ。
後頭部のエアロフィンは高速走行時のリフトアップやヘルメットの揺れを防ぐもの。フィン上部にも開閉式排気ダクトを設置。
簡単にシールド脱着できるホルダー部。帽体のアイポートアングルは走行時の視界を最大限に確保するため、上下の視界が広いことも特長だ。
内装はフル脱着可。帽体はSG/PSC規格でMFJロードレース用公認も取得。素材はFRP製で約1450gの軽量性もウリだ。
【協力】ゴッドブリンク TEL0561-74-7067 〒470-0136愛知県日進市竹の山1丁目618-4 https://www.godblinc.com/
※本企画はHeritage&Legends 2025年11月号に掲載された記事を再編集したものです。
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