プロショップ向けの特殊工具でありマニアックだが、RCMカスタムコンプリートで知られるACサンクチュアリーの母体でパーツ販売を行うノーブレストが、そのRCM車製作で使う、リヤショックの“レイダウン治具”を発売したので紹介。もちろんプロショップ向け製品だ。
リヤショックのレイダウンはレーシングチューンを源流に古くからカスタムシーンでも行われたが、正確に加工を行うのは至難のワザ。適当に付けるとショックが作動こそしてもフリクションを増やす結果になるし、万一加工に失敗したら修正を行うのも難しい。
本品は作業を正確に行うために、ACサンクチュアリーが進めてきた治具作りの集大成というべき製品といい、社内向けに作るこの機会にプロ向けのリリースを行うものだ。プロが精度高くカスタムを行う裏側には、こうした治具の存在があることも知っておきたい。
治具の固定は左右サスマウントの位置決めの基準となる、スイングアームピボット部に治具本体を取り付けることから始まる。アッパー側のマウントブッシュは同社製専用品を使うことが前提。この治具で左右精度は0.1〜0.2mm、角度も0.1〜0.2mmの精度で仕上げられるそうだ。治具はカワサキZシリーズ用を想定したものだが、カタナやCB-Fなどのフレームにも応用使用ができるそうだ。
上写真は純正マウントブッシュ(奥)と新設したレイダウン用ブッシュ(手前)。下写でわかる通り、ブッシュが車体に対して左右対称で正しく装着されないと、走りにネガが出ることは説明するまでもないだろう。
SPECIFICATION
| メーカー | ノーブレスト |
|---|---|
| 製品名 | Lay-dwn Jig for Proshop |
| 対応車種 | カワサキZシリーズ |
| 素材 | 本体:A6061材 ハードアルマイト処理、アジャスターレール部:SS400材 クロメートめっき処理 |
| 価格 | 19万8000円 |







