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飯田レーシングファクトリー GSX-R1100(SUZUKI GSX-R1100)

オリジナルパーツ等を駆使して作動性や過渡特性を良化

飯田レーシングファクトリー GSX-R1100
(SUZUKI GSX-R1100)

取材協力:飯田レーシングファクトリー TEL044-863-7088 〒216-0035神奈川県川崎市宮前区馬絹2-6-3 グリーンピア馬絹1F
URL:https://iidaracingfactory.jp
2025年 10月 03日

ノーマルの印象の中に多くのトライも行って魅力を高める

飯田レーシングファクトリー代表の飯田さんはバイク業界内での、そして自らのGS1200SSで油冷車の、それぞれのノウハウを積み上げてきた。一般整備からカスタム、オリジナルパーツにと進んできた手腕は、入庫してくる車両にもしっかり生かされる。この油冷後期型となる’89年型GSX-R1100Kにも、そんな多くの工夫とトライが行われている点に注目したくなる。

「オーナーさんは20代中盤と若いのですが、古いバイクや車に興味があって、大学にいる時からこうした車両を作る構想は持っていたそうです。

ノーマルでスタートしてメンテナンスしながら乗って、そのうちに油冷GSX-Rの良さを知り、いじりたくなり……で手を入れて今こうなりました。ぱっと見ノーマルルックですけど内容は濃いめという感じです」と飯田レーシングファクトリー・飯田さんはこの車両の概要を言う。コンセプトは“GSX-R1100現役当時のスタイルを残しながら内容の充実化を図る”という、なかなかにシブさも持ったものだ。

前後ホイールやフロントブレーキ/クラッチのマスターシリンダー、リヤショックの換装は普通に考えて納得のメニュー。カウルは純正を使いながらも連結方法をすべてクイックファスナーに換えて当時のレーサー感も取り込む。さらにの注目はまずステムまわり。飯田レーシングファクトリーオリジナルのGP-TYPEステムキットが使われる。’89GSX-R1100純正と同じφ43mm正立フロントフォーク用だが、どんな意味でだろうか。

「GS1200SS用の転用ですが、フォークスパン(フォーク左右中心間距離)がGSX-R純正の200mmからGS1200SS純正に同じ205mmに広がり、オーリンズフォークを使う際の利便性を高めています。ステム変更なしでオーリンズフォークを使う時にはアクスルカラーなどをワンオフしていくのですが、ステムからキット化してしまうことで、カラー類をひとつひとつ採寸して作る手間が減り、ここに関わるパーツに破損や摩耗など何かあってもすぐ補完できます。GSX-Rでは加工して使うことにはなりますが、利点の方が大きいんですね」

ブレーキキャリパーはGSX-R純正のニッシン4ピストンだが、ここにも工夫がある。

「オーナーさんが当時らしさが好きなので純正のこのキャリパーを残したいと。そこで調べると、ニッシンキャリパーはボディ内のシール溝にコーティングがしてあって、劣化がほぼないんです。キャリパーピストンはスチールですが、カシマコート(硬質アルマイト皮膜に自己潤滑機能を持たせて耐摩耗性を高めるコーティング)仕様のアルミピストンをアドバンテージさんが扱っていて、それが一般的にお勧めのブレンボキャリパーへの換装ともコストが同じくらい。ならばこれでいこうと使いました。実際に動きが良くてタッチもいいです」

さらにエンジンは、新しい同店のTMRキャブレター用ロングファンネルキットの効果を確認している。

「ヨシムラカムも入れてパワーを目指す中で、#1と#4が短い75mmで#2と#3が長い85mmにする、と行き着きました。5mmずつ長さを変えながらテストしたものです。市販の50mm長より長く、これで7000~8000rpmあたりのトルクやパワーも上がり、立ち上がりも良くなっています。カムを換えていない仕様のノーマルエンジン、MJN/ヨシムラマフラーで後軸135PS、空燃比はFI並みに良くてカムを換えて140(PS)くらい、目指せ145PSというところです」

足まわりも詰め、車体姿勢も少しテールダウンでタイトコーナーの切り返しに重点を置いたという仕様。これでも十分に面白そうだが、これからもこうした工夫の上に続きがありそうで、それも楽しみだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

GS1200SS用の飯田レーシングファクトリーGP-TYPEステムKITでオーリンズRWUフォークをクランプ。フォークピッチは純正200から205mmに広がっている。純正のメーター奥にはヨシムラ・デジタルマルチメーターが追加される。スクリーンは純正形状リプロのクリアスクリーンをセットし、ミラーは小型化されている。

セパレートハンドルはケイファクトリー・可変式クイックハンドルキット。左右マスターはブレンボRCSだ。

外装は'89年型GSX-R1100K純正で、スムージングされたアルミフレームも純正そのまま。車体左にステアリングダンパーも備える。

シートは形状と表皮を変更、シングルシートカバーは純正アクセサリー。フェンダーレスキットはオーナー自作。リヤウインカーは超小型LEDをナンバー両サイドにレイアウトした。

エンジンは純正そのままのφ78×59mmの1127ccだがヨシムラST-1カムをセット。アッパーカウルとサイドカウル、サイドとアンダーカウルはそれぞれクイックファスナーでの連結(純正はボルトナット)に換えられ、当時のレーサー風を演出する。

吸気系にはTMR-MJNφ40mmサイドリンクキャブレターをセット。ファンネルは飯田レーシングファクトリー製ロングで中央2気筒(#2/#3)が85mm長、外2気筒(#1/#4)が75mm長と使い分けることで、立ち上がりからのエンジン特性を良化している。

マルチポジションのステップはAVARANCHEを使う。ドライブチェーンはRK 520XXWだ。

フロントフォークボトムケースとアンダーブラケットの干渉等も回避し旋回性も重視した少し後ろ下がりのセッティングを施す。フロントブレーキはニッシン4ピストンキャリパーのピストンをカシマコート処理したアルミに変更し、サンスター・プレミアムレーシングディスクφ310を組み合わせる。

リヤブレーキはGS1200SS純正のニッシン2ピストンキャリパーで、これもキャリパーピストンをカシマコート処理アルミに変更し作動性と軽量性を強化。排気系はヨシムラ・ステンレスサイクロンをベースとしたもの。

リヤサスは純正スイングアームにオーリンズショックをセット。ホイールはMAGTAN JB2で、純正に同じ3.50-17/5.50-17サイズを選択した。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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