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ACサンクチュアリー Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)

進化を続けるコンプリートにさらに先のヒントを見せる

ACサンクチュアリー Z1000Mk.II
(カワサキ Z1000Mk.II)

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店) TEL04-7199-9712 〒277-0902千葉県柏市大井554-1
URL:https://www.ac-sanctuary.co.jp
2025年 7月 23日

キリ番車らしい作りと発想が次のステップの元になる

ACサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCM(Radical Construction Manufacture)によるMk.II。通算製作番号となるシリアルナンバーは700と、100台に1台しか来ない節目とも言えるものとなっている。こうした節目の番号を持った車両はサンクチュアリー内でも「キリ番」と呼ばれ、レギュラーナンバー車とも異なるテーマが追加される。今年(2025年)はRCMが確立されて25周年だから、その集大成か。同店・中村さんに聞いた。

「RCMメニューとしては17インチに適合する車体を元にして、足まわりにエンジン、吸排気に電気、ボディと5つの部分を考えます。オーナーさんの依頼はフルメニュー(のカスタム)で、カラーリングもご自身で構想されてました。

それで足まわりはブレンボのラジアルマウントCNCキャリパーにサンスター・ワークスエキスパンドディスク、O・ZレーシングのGASSホイール、オーリンズショック。スイングアームはスタビ追加で、新たにアジャスタブルショックマウントを加えています。社内で企画/構想/3Dモデリングし、作動シミュレーションも行って製作したものです。

エンジンはDiNx軽量コンロッドを使ってのクランクフルリビルドにNew6速Evoミッション、トロコイドオイルポンプに深底オイルパン、きれいで効率的な燃焼が得られるツインプラグヘッド等、キリ番車両らしいフルスペックを持っています」

この足まわり&エンジンに、吸排気もハイスペック仕様とし電装も一新した上でマウントを新作、外装はYFデザインでオーナーの構想を反映と、中村さんが言うベースに加わる5つの内容を今できることの集大成としていた。さすがというところだが、そこからがキリ番車両らしさだった。

「全体のイメージも、オーダーに沿いつつ遊び心も入りますが、デコレーションにならない落ち着きでまとめる。これはオーナーさんと私の共通コンセプトでした。ホイールで選択したゴールドアルマイトカラーのジャパンゴールド仕様などもそのひとつです。

遊び心はZ1-Rカウルを追加したことでカウル内に隠れることで砲弾型ケースの制約がなくなってマウントから新作したメーターや、先述のリヤショックマウントですが、このマウントは量産化して夏以降をめどとして発売予定です。遮蔽機能付きでフェンダーと一体化したオイルキャッチタンクもです」

最先端をまとめるだけに終わらず、新機構のパーツほか、先のカスタムにつながる要素も擁していた。そんな発展性にも、キリ番車らしい意味があると思えるのだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

マジカルレーシング・レーサーレプリカミラー・タイプ3ヘッドをセットするZ1-Rカウルの内側には、カーボンとアルミでワンオフされたオリジナルパネルにスタックST700SR多機能メーター(中央)/ST3316電圧計(左)/ST3309油温計(右)を配し、ワンオフ製作したRCM仕様スーパーローバー(ハンドル)の左右にはブレンボRCSマスター+ZETA RCS用“RCM”コンセプトフライトレバーをマウントする。

外装は多くのRCMでも手腕を振るってきたYFデザインがオーナーの構想を再現した。

シートはデイトナのRCM concept デイトナコージーシートで専用FRPベースのフロント側を絞り込んで足着き性も良好にしている。こうした“RCMコンセプト”コラボレート製品もRCMの25年の歴史の中で増えていき、RCMに込められた、質の定量化を高いベースで維持することを補助している。

バックステップKITや油圧駆動化されたクラッチに対応するクラッチレリーズKIT Type2はともにナイトロレーシング。ドライブチェーンはEK530RCM BK;GPだ。

エンジンはDiNxφ75mm鍛造ピストンによる[1015→]1166cc仕様で、DiNx軽量コンロッドを使ったクランクフルリビルド、サンクチュアリーメカニックブランドNew6速クロスミッション+Evoシステム(ロングカウンターシャフトでフラットスプロケットが使える)。シリンダーヘッドはZ1000J系を使いDiNxでツインプラグ化する等のフルメニュー。これらの精密内燃機加工はDiNxで行っている。電装も一新しウオタニSP-2コイルのマウントも新作した。11インチ13段のラウンドタイプ オイルクーラーキットはナイトロレーシング、ここに十分な量のオイルを送るべくオイルポンプもサンクチュアリーメカニックブランドのZ トロコイドオイルポンプKIT、エンジン下部からオイルを吸う際のエア混入を極力抑える同Z トロコイドオイルポンプ専用ビレット深底オイルパンKITも組まれる。

ヨシムラ・デュアルスタックファンネル仕様のTMR-MJNφ38mmキャブレターはシリンダーヘッドカバー同様にトップキャップを結晶塗装仕上げしている。

フォークオフセットを純正50から35mmとして17インチ化した際のトレール量を確保するするスカルプチャーφ43フォーク用SPステムでトレール量を確保し、ノーブレスト・E×M(エクスチェンジモード)パッケージ・ラジアルマウントによってオーリンズRWUフォークをクランプし、ブレンボ484cafe racerキャリパーをマウント。フロントディスクはサンスター・R.C.M用ワークスエキスパンドディスクだ。

リヤブレーキはブレンボGP2-CR CNC 2Pリアキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。排気系はナイトロレーシング“ウェルド”クラフト3DチタンEXマフラー+同グレネードチタンV-IIIサイレンサー・ヒートポリッシュの組み合わせ。

アルミ鍛造のO・Z GASS RS-Aホイールは純正の1.85-19/2.15-18に換えて3.50-17/6.00-17サイズをセレクト。スカルプチャー・R.C.M専用ワイドスイングアームには下側スタビライザー、また新作のショックマウントアジャスターも加わり、オーリンズ・ブラックライン(KA963)をセットした。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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