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カスタムファクトリー刀鍛冶 GSX1100S(スズキ GSX1100S)

オーナーの嗜好も加えたルックスの変化も楽しんでいく

カスタムファクトリー刀鍛冶 GSX1100S
(スズキ GSX1100S)

取材協力:カスタムファクトリー 刀鍛冶 TEL0721-55-2614 〒584-0085大阪府富田林市新家1-2-18
URL:http://www.katanakaji.com
2025年 7月 04日

変化を楽しみながら熟成が進む、刀鍛冶の見本的カタナ改

GSX1100Sカタナや油冷エンジンモデルを軸に展開するカスタムファクトリー刀鍛冶による車両。じつは2023年8月にも当欄で紹介している(以前の仕様はこちらで確認を!)のだが、その時とは印象がかなり違って見える。同時に、同じ車両であることも各部の仕様から理解することもできる。その印象の違いを、先に説明してみよう。

刀鍛冶・石井さんによれば「カタナ現役当時(’82~年)のレーサーをモチーフにした18インチ車両です」とのことで、フロントブレーキキャリパーをフロントフォーク前側にマウントするリーディングマウントにしていたり、スイングアームを当時最高の4ストレーサーのひとつと言えたモリワキ・モンスター風にする。’81年鈴鹿8耐用アルミフレーム仕様のモンスター(Z1000Jベース)ではアルミ角型スイングアームの下にくの字型の補強レールが走っていたから、まさにその形状をアレンジして落とし込んでいる。マフラーをメガホンエンドにしたり、シートレール立ち上げ部に入れられた補強もそんな仕様だった。

エンジンは前回の状態でフルオーバーホール済みで、ヨシムラST-1カムも入り状態は良好。ならば当面は問題なく使っていけるし、あえて開けたり、排気量拡大をすぐおこなうのでなく、排気量はノーマル1074ccでいこうとオーナーさんと石井さんの間での詰めも行われている。今状態がいいのなら、排気量については今後もっと距離が出てから拡大することを考えていいわけで、ボーリングの機会も1回分取っておけるという解釈もできる。そこで外観をセラコート仕上げして、耐候性を上げて今後の汚れを付きにくく落としやすくしながら、レーサー感を出したという流れだ。フレームも9カ所を補強、オリジナリティの高さという点では、シート下にもクーラーコアを置き、エンジン前側のコアで冷やされたオイルをこのコアを通してさらに冷やしてエンジンに戻すというオーナー発のアイデアもあった。

その、前回紹介時の外装はファイナルエディション(SY)のメタル感のあるソニックシルバーメタリック。フレームもブラックにしていた。じつはこの車両の元々のベースは’87年型SBEで、赤フレームが標準だったものを、この外装換装時に黒に仕立てていたのだった。前述の仕様を経て、このほど外装をSBE本来の赤×銀に戻したのが現仕様。赤×銀外装に黒フレーム(GSX1100S純正フレームには黒の設定はない)のマッチングが良好なのがいい。合わせて、マフラーも細身のバナナタイプサイレンサーを組み合わせた堺レーシング製(刀鍛冶でのみオーダー可能。’25年春の時点で価格は33万円)に変更している。バナナサイレンサー仕様も当時のカタナレーサーにあったから、冒頭の当時レーサーモチーフというテーマはキープされつつ、変化も楽しまれているというわけだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

フロントフォークは純正φ37mmのままだが、オオノスピードの鬼脚(スプリング)+無段階調整TOPキャップキット等による内部変更を行う。トップブリッジ/アンダーブラケットもオオノスピード製で、トップブリッジにはヨシムラPRO-GRESS1マルチテンプメーターを装着。ブレーキマスターはキャリパーに合わせてAPレーシング製のCP3125を選択した。

シート下、AZ製リチウムイオンバッテリーは刀鍛冶ワンオフのアルミホルダーによってキャブレター直後にレイアウトし、メンテナンス性も意識される。その後ろ(写真では右)に置かれるのがツインオイルクーラーのふたつめのコア。エンジン前側のコアで冷やされたオイルがここに流れ、さらに温度を下げた上でエンジンに戻される。オーナー発案でコアマウントやラインは刀鍛冶オリジナルワンオフだ。

シートまわりは純正のシルエットを残しながらリフレッシュ済み。テールカウルは純正を使う。

ペダル同軸式でシンプルな構成のステップも刀鍛冶のワンオフ。写真上中央付近にツインオイルクーラーのふたつめのコアが見える。

ヨシムラST-1カムを組んだエンジンは前回紹介時点でフルオーバーホールが施されていた純正1074cc仕様。エンジン外観に施されたセラコートのおかげか、2年が経過する現在も極上のままだ。マグネシウムヘッドサイドカバーとポイントカバーはヨシムラ製。エンジンに合わせてセラコート・ブラック仕上げされたアルミオイルキャッチタンクは刀鍛冶オリジナル。

キャブレターはサイドリンク式のヨシムラTMR-MJNφ40mm。周囲に巡らされるホースは前方およびシート下に装着されダブルとなったオイルクーラーとエンジンをつなぐ配管だ。

マフラーは刀鍛冶からのみ受注する、堺レーシング製。ここでは細身のアルミ・バナナタイプサイレンサーを使うが、サイレンサー形状も好みでオーダーできるという。純正にないブラックで仕上げられたフレームにはピボット上左右、リヤショック上左右、ネックまわり等、刀鍛冶の定番という9カ所の補強が入る。

ホイールはアルミ鍛造のPMCソード・エボリューションでフロント2.75-18/リヤ4.00-18サイズを履く。ブレーキキャリパーは前後ともAPレーシング製CP2696だが、フロント側はフォーク前側マウントのリーディングマウントとして往時のレーサーの雰囲気を醸し出す。フロントディスクもサンスター・ネオクラシック、リヤディスクはφ250mm/リジッドマウントのPMC・S1-Typeディスクローターを組み合わせて全体の雰囲気をまとめた。

スイングアームはカタナ純正のアルミをベースに石井さんがモリワキ・モンスター風に下側スタビライザーを加えたワンオフ製作品。リヤショックはオーリンズ・レジェンドツインでドライブチェーンはEK・ThreeD。前後アクスルシャフトはJB-POWERクロモリを使っている。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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