RCM初のGPz750、まずはファーストステージ
’24年4月にサンクチュアリーの直営店としてオープンしたサンクチュアリー福岡店。充実した設備を持ち、広いショールームには同社コンプリートカスタムのRCM(Radical Construction Manufacture)や、ナイトロレーシングにO・Zモーターバイク製ホイールなど、サンクチュアリーの母体となるノーブレスト扱いのパーツ群も展示される。もちろん各種整備も行い、本店や各フランチャイズ店同様にRCMの製作も行う。
そこでこの車両だが、RCMとしては初のGPz750となる。シリアルナンバー(通算製作番号)も635が与えられているが、他の車両とは少しだけ趣が異なる。
「私が本店に在籍していた時からお付き合いのあるお客さんの車両です。ゼファー750などをご自分でも整備したり手を入れたりしておられるのですが、“プロが仕立てた車両との違いを知りたい”ということで、製作を依頼いただきました」
福岡店店長の梅田さんは言う。製作に当たっては梅田さんが本店で行っていたのと同じく、いつものRCM同様にまずビシッとした車両を仕立てることを念頭に置いた。フレームはレーザー測定&修正を行い、後年式の車両も参考に補強を追加してパウダーコート仕上げ。
エンジンも並行して作業が進み、点火系の一新なども行って搭載される。ここでイグニッションコイルに車体から伝わる振動を軽減するサンクチュアリーオリジナルのラバーマウント式対策イグニッションコイルプレートKITを使ったり、オイルクーラー追加に当たってステーをCAD設計して新作したりと、初の対象車両ゆえに出てくる課題も次々クリアしていく。
各部パーツはオーナーが所有していたものを中心に使いつつ仕立て、同時にGPz750専用のナイトロレーシング・チタンメガホンマフラーや新たに製品化されたフロント用のアルミビレットウインカーステーKITなども投入。そうして、このように仕上がった。
梅田さんの狙った“ビシッと”という仕立ても決まってオーナーに気に入られたこの車両。ホイールやフロントフォークの換装など、第2ステージへの案も練られているようで、そこへ進んだ姿も楽しみになる。
Detailed Description詳細説明

サンクチュアリーメカニックブランド・アルミビレットウインカーステーKITで小型ウインカーをセットしたフロント。ミラーはマジカルレーシング・レーサーレプリカミラー・タイプ4ヘッドを装着してスマートな印象を作る。

ステムはZ1用スカルプチャー・φ43フォーク用ステムKIT Type1でオフセットを40mmに設定。ハンドルはRCMコンセプトLOWバー、フロントマスターはブレンボ・ラジアルを使う。ワンボディの集中タイプメーターは'04ZX-10R用だ。

外装はGPz750純正のグラフィックパターンを活用しながらベースを純正にないメタリックブルーとし、KawasakiロゴやサイドのGPz750ロゴもグラデーション等でアレンジ処理して、YFデザインがペイントした。

リヤはフロントに合わせたスマートなウインカーを使い、フェンダーレス処理も行う。テールランプは純正よりもぐっと小型化したLEDタイプをテールカウル後端にビルトインしている。

エンジンはスリーブ肉厚も確保するためφ68.5mmのコスワースピストンで796cc仕様としている。クランクは芯出ししダイナミックバランス、ジャーナルラッピングも行い、バルブガイド精密打ち替え等も他のRCM同様に行われている。点火はウオタニSP2でコイルはサンクチュアリーメカニックブランドのラバーマウント式対策イグニッションコイルプレートKITでマウントし、Z系ナイトロレーシング・オイルクーラーKITはステーを新作して装着した。

キャブレターはTMRφ34mmで、これに組み合わされる排気系はナイトロレーシング・4in1チタンメガホンをGPz750専用にワンオフしたものだ。

φ43mmのフロントフォークはZRX1200DAEG純正を使い、フロントブレーキはDAEG純正ウェーブディスクにブレンボ・アキシャル4Pキャリパーを合わせている。

リヤブレーキはブレンボCNC 2PキャリパーとDAEG純正ディスクの組み合わせだ。

リヤサスはナイトロンショックに他機種用のスカルプチャー・スイングアームを組み合わせる。3.50-17/5.50-17サイズのホイールはZRX1200DAEG純正を使い、前後17インチ化するとともにリヤタイヤを180/55にワイド化。17インチディメンションと足まわりスペックのアップデートにより、今後O・Z鍛造ホイールなどの進化=第2ステージ化も容易にできるようになっているのも特徴だ。ドライブチェーンはEK530RCM(BK;GP)を使う。