カスタムらしいイメージも上質に引き継ぎ楽しみが続く
新しい愛車を手に入れたときにどう乗り、手を入れていくか。多くのライダーが経験するだろう要素。そのひとつの方法を実現した思えるのが、K-2プロジェクトによるこのZX-14Rだ。
「オーナーさんは以前ZZR1100に乗っていたのですが、手放されたんです。その後この14Rを購入して当店にいらしてくださいました。その時の車両は少しカスタムされていて、外装は純正のグリーンでした」とK-2プロジェクト・北村さん。今とは違う元の印象にも少し驚く。
「購入後には“以前乗っていた1100と同じイメージで乗りたい”ということで、ボディはJOKERさんでペイント。これはイメージベースを起こして相談し、デザインを決めて行っています。アンダーカウルやメーターカバー、トリム付きのスクリーンなど外装はマジカルレーシングさんのカーボンに換えてペイントしているのですが、アンダーカウルはあえてそれが分かるよう、カーボンを少し残して塗っています。
足まわりはホイールをゲイルスピードType-Eに履き替え、サスもフロントフォークは以前ラインナップされていた4way調整式のオーリンズFGRT804を探した上で見つけ、オーバーホールした上で装着。リヤは当店では珍しいんですけどナイトロンR3を使って、フロントに合わせています。
スイングアームは当店とギルドデザインさんでコラボのプロトタイプ5本のうち1本を使い、ブレーキも前後ともブレンボCNCキャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスクでまとめています。
全体的に以前の1100の内容や印象を改めてこの14Rに再現、フィードバックした仕様になって、それでオーナーさんも“自分の中のかっこいい仕様”を再現されて楽しまれています」
北村さんはこのように車両の内容を振り返ってくれる。撮影時からはステップを車体に合わせたブラックカラーに換えたり、カスタム自体も楽しみ続けているとのこと。乗り換えた後にも自身の考える仕様を投影すれば愛車感の継続もうまく進む。そんな好例だと思える1台だ。
Detailed Description詳細説明

カーボントリムスクリーン(綾織りカーボン製/スーパーコート)やメーターカバー(綾織りカーボン製)はマジカルレーシング。ステムは純正でセパハンはBEET製マルチハンドルKITを使う。

左右マスターはブレンボRCSコルサコルタを使う。ブレーキのレバーガード(アルミ製のTypeA)とバーエンドはベビーフェイス製だ。

マジカルレーシング製アンダーカウルを含めて外装はJOKER DESIGNでフルペイントが施される。

純正オプションのシングルシートカバーもカスタムペイント済みだ。

1352ccの水冷直4エンジンやアルミモノコックフレームはZX-14Rノーマルでエンジンスライダーはケイファクトリー。

左右出しチタンの排気系はビート・ナサートエヴォリューションT2だ。

フロントスプロケットカバーやクラッチレリーズをウイリー製に換装。ステップは撮影時ベビーフェイスだったが後にフレーム色に合わせたアグラス製ブラックに換装したとのこと。

フロントフォークは上下に調整機構を持つオーリンズFGRT804で今ないモデルだがこれを探してオーバーホールして装着しセッティングする。フロントブレーキはキャリパーがブレンボ・レーシングラジアルCNC、ディスクがサンスター・プレミアムレーシングディスク。

リヤのブレーキキャリパーはブレンボ・CNC 2Pでディスクはフロント同様にサンスター・プレミアムレーシングディスクを組み合わせる。

リヤサスはナイトロンR3ショックに、K-2PROJECT×ギルドデザイン・コラボスイングアームのプロトタイプの組み合わせ。前後ホイールは現在アルミ鍛造のゲイルスピードType-Eのゴールド、3.50-17/6.00-17サイズを履いている。ドライブチェーンはRK・530XXWを使う。