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バグースモーターサイクル Z1(カワサキ Z1)

ネガつぶしと扱いやすさへの配慮で走行距離を伸ばす1台

バグースモーターサイクル Z1
(カワサキ Z1)

取材協力:バグースモーターサイクル TEL045-532-9198 〒225-0001神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-2-7
URL:http://bagus-mc.jp
2025年 2月 28日

お客さんの疑問に答えて製作したZが気に入られる

多くの車両を扱う中で、ゼファーやZRX系がひとつの中心となっているバグースモーターサイクル。両シリーズ用のオリジナルパーツも豊富に開発・販売しているのだが、最近はZシリーズが多く入庫してくるという。このZ1もそんなひとつと言えるものだ。

「オーナーさんはZRX1200DAEGに乗っておられるのですが、旧車にも興味を持っていたんです。でも壊れたり大変なんでしょう? という疑問も持たれていました。それがDAEGのカスタムを進めるうちに“バグースで古い車両がちょいちょい動いている(入庫してきている)”と知って、“じゃあ1台作る”となったんです。

それを受けて私も車両を手配して作ることになるんですが、“壊れないZを作ろう”と車両をアメリカから仕入れてフレームからエンジンのオーバーホールまで全部やれることをやりました。それが4、5年くらい前です。それで納車すると気に入られて、もう(撮影時点で)8万6000km。トラブル等で長い入院があればこんな数字にならないですから、本当に壊れないでどんどん走ってもらえました」

バグース・土屋さんの言葉は軽快だ。やれることの中にはクラッチハウジングの打痕などのダメージにクランクのズレ、スリーブの緩みやそこから来るオイル漏れ等、Zで挙がるネガつぶしがあった。それをひとつひとつ、徹底的と言えるくらいに追い込んだ。点火用ポイントもきちんとした純正品はもうないから発電系とともに現代化して、配線ともども心配をなくす。

エンジンはDAEGから乗り換えるならノーマル仕様では物足りなさもあるだろうとφ71mmのピスタルレーシング鍛造ピストンでノーマル903から1060ccに排気量をに拡大し、ヨシムラST-1Lカムなどもセット。クランクは1度全バラして芯出し、再組み立てした上でダイナミックバランスも取った。CRφ31mmキャブやPAMSショート管の太い方(φ42.7mmとφ38mmが設定されているうちの前者)を組み合わせてパワーチェックして後軸110PSと、楽しめる数字も出した。

純正スタイルの車体はDAEGでカスタム感も堪能したゆえのオーナーの“Zはこのスタイル”という選択で、ブレーキは純正リヤドラム仕様ながらもフロントはブレンボマスターでコントロール性を確保した上でダブルディスク化した上で当時感もあるAP・CP2696キャリパーを使って制動力も高めた。強化したクラッチ側も、半クラッチ操作の難しい純正に換えてコーケン製クラッチホルダーを使うなど、操作性にも配慮した作りは注目。これなら確かに走行距離を伸ばしていける。

エンジンオイル交換等も適宜行い、ニュートラル出しもきちんとていこうなどの土屋さんのアドバイスも得ながら距離を伸ばして間近に来た10万km。この走行距離を機会にTOTモンスターレギュレーションを元にしたストリートカスタムに進んでみようという案も進行中という。ノーマルらしさも持たせつつ必要な箇所への手の入り方も頼もしい、バグース製“壊れないZ”、だからこその次の楽しみがある。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

撮影時点で8万6000km超を刻む距離計はそのまま納車0km時からの履歴。メーターは純正でハンドルマウント間にカーボンプレートを配してヨシムラPRO-GRESS2テンプメーターを追加。

半クラッチ操作も行いやすいように、またニュートラル出ししやすいようにとクラッチホルダーをコーケン製に。フロントマスターもコントロール性確保のために必要とブレンボRCSとしている。

当初火の玉カラーだった外装は走行10万kmも視野に入ったこともあり、'24年になってTMガレージで同パターンのアレンジペイントを施してカスタム感を出した。

ステップはアフターパーツの充実していない当時の、ノーマルステップ逆付けでのポジション変更仕様をモチーフにしたPAMS製バックポジションキット&リジッドステップバーセット(ドラム用)だ。

エンジンはフルオーバーホールするとともにφ71mmのピスタルレーシング鍛造ピストンで排気量を1060ccに拡大、ヨシムラST-1カムなどもセットし発電系や点火系も現代化。クランクは全バラ・芯出し再組み立てした上でダイナミックバランスも取るなど、オーバーホール時点からネガをきっちり潰した上で後軸110PSをマークとパンチもある仕様に仕立てられた。

キャブレターはCRスペシャルφ31mmでマフラーはPAMS・T's 集合マフラー427を組み合わせている。

φ36mmフロントフォークや60mmオフセットのステムはノーマルでホイールも純正1.85-19/2.15-18サイズのワイヤスポーク(リムはD.I.D製に)。フロントブレーキは純正ディスク+AP・CP2696キャリパー+ステンレスメッシュホース(ブラック被覆)で純正左シングルからダブル化して制動力を確保。

リヤブレーキはZ1純正のドラムでアウター(ホイールハブ)はブラック処理している。

リヤサスはオーリンズKA963ブラックライン・ショックを純正のスチール丸パイプスイングアームに組み合わせる。ドライブチェーンはEK530ZVX3と現代のものをきちんと使う。タイヤはミシュランROAD CLASSICで100/90B19・120/90B18サイズを履く。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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