いつでも“エフ”の雰囲気を楽しみたい向きに最適
「CB“エフ”みたいな“モンキー”125」、略してエフモン。ホンダのCB-F/Rシリーズに造詣の深いTTRモータースが、ミニバイクで楽しむホンダ名車シリーズ第2弾として’24年春に送り出した外装キットだ。第1弾はというと、同じホンダ125ccのうち、グロムをベースとして、これに合わせたスケールでCB1100Rのスタイルが再現できるCB1100R外装キット“TypeRミニ”。
エフモンは’24年3月の東京モーターサイクルショーでお披露目され、続く5月のCBシリーズの集い、“CB事変”でも展示された。カラーについて先に触れておけば、上のアイキャッチの3台並んだ写真の左が「FB RED」、同じく中央が「F・S SIL」、そして右が「FC RED」で、カラー名の由来はCB-F各型式のそれ。ちなみにF・Sはスペンサーカラーのフレディ・スペンサーから来ているから、’82年型北米仕様CB750Fのそれと分かる。この3色と「BOLD RED」(いわゆるボルドールカラーの再現)、「FB BLK」(同じくFB黒)のSTDカラーがいずれも塗装済み(キット価格各29万7000円)で、ほかに自分でペイントしたい人用に「未塗装」(同18万7000円)が用意される。
外装自体はFRP製で、タンク〜シートカウルを一体成形したタンクシート一体カウル、ベース車モンキーの燃料キャップがマグネット&容易な嵌め合いですぐ露出できるタンクキャップ。リヤまわりを引き締めるリヤフェンダーにCB-Fらしい角型テールランプ、シート(パターン付きはオプション)。そして取付金具というオールインワンというキット構成。ダウンマフラー推奨で、適合のJB02(’18〜’21年型)またはJB03(’22〜年型)の型式のモンキー125があればボルトオンで装着できる。
CB-Fらしい跳ね上がったテールやタンク前部のくびれ、サイドカバーのくぼみもTTRのFノウハウできれいなデフォルメラインの中に再現され、モンキーに乗っているはずなんだけどCB-Fに乗ってる感も持ってきて嬉しくなる。
原付2種に興味があるけれど17インチフルスケールでもなく、また12インチレジャーモデルそのままでなく、ちょっとスポーツバイクやCB-Fの雰囲気を楽しみたい。CB-Fをメインに持っているけどチョイ乗りにもエフ感があるといいなと思う向きにはまさにぴったりと言える。
写真で装着されているようなマフラーなどのオプションパーツもあって、カスタムも楽しめる。ちょっとした遊び心を持って向き合うには面白い、手に入れてからの世界も広がりそうで、注目なのだ。
Detailed Description詳細説明
![](https://handl-mag.com/wp/wp-content/uploads/2025/02/20250210_TTR-Motors_F-MON_052-02.jpg)
エフモン外装キット「FB RED」塗装済みを型式BBJ-JB03のモンキー125に装着した例。CB750FB('81年型)の純正赤カラーがこのように再現される。
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「FC RED」の装着例を左横から見た様子。CB-Fとモンキー125のサイズの違いはデフォルメで吸収されているが、全体のバランスに違和感がないのもいい。
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ウインカーもモンキー125純正だが、違和感はない。
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CB-Fの後ろヒンジ形状も表現した一体型のタンクキャップは1カ所の差し込みとマグネットでマウントされていて、このように純正燃料タンクキャップにすぐアクセスできる。
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この例では社外のショート管スタイルダウンタイプマフラーを装着している。
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CB-Fの特徴的なテールランプまわり/リヤフェンダーもこのように成形されてキットに同梱される。
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タンクシート一体で成形されたカウルはTTR・林さんが持つように着脱が容易だ。
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「FC RED」の装着例。シート表皮はここで装着しているプレーンがキット標準品となる。
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各塗装は未塗装キットに追加する「エフモン 塗装プラン+色名」(この例では「FC RED」、つまりCB750FCの赤)として本文の5色を各11万円で用意。その他のカラーは「エフモン 塗装プラン」(12万1000円)で対応している。
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AMAスーパーバイクの'82スペンサー車をモチーフとした「F・S SIL」塗装済みキットの装着例。F・Sはフレディ・スペンサー。ここから各部パーツを換えていってスーパーバイク仕様により寄せていくのも面白そうだ。
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よりCB-F感を高めるウインカーやウインカーステーはTTRで用意するエフモン用オプション。ほかにフロント側ではダブルホーンにホーンステー/ホーンカバー、リヤ側ではグラブバーがオプション設定される。
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エンジン右側に見える乾式クラッチ風カバーはカスタムの参考例だ。