既存パーツにもオプションを加えて楽しみ幅を広げる
2017年末の登場以来、ビッグヒット&ベストセラーとなったZ900RS。多くのライダーが自分仕様を作るベースにしているのがその中軸ポイントだろうか。だから他のZ900RSにないオリジナリティあふれるアイテムを求めるユーザーも多い。
PMCのARCHI(アーキ)ブランドはそんなZ900RSオーナーの意志を酌み取り、個性的で多彩なパーツ群を展開してきた。’24年春の東京モーターサイクルショーでも、その流れに沿うように多くのニューアイテムを披露した。その中で最大の注目はここが初披露となったZ900RS“漆黒Edition”427ショート管マフラー。現場では単品として台上に展示されていた。
ARCHIのハイエンドモデルとして、厳選されたパーツショップやカワサキ・ディーラーなど、全国23のショップ+ふたつのオンラインショップでのみ購入できる特別なアイテムとして展開するJET BLACK仕様/漆黒Edition。
アルミ削り出しパーツに独自の漆黒めっき加工を施したこのJET BLACK仕様を、車両の表情も変えるビッグアイテムであるスチールマフラーに適用したわけだ。ブラックでもダークブラウンでもない、独特の高級感を持ったこのマフラーは、各種テストも行って、6月1日に前記特約店での予約を始めている。デリバリーは11月予定。2BL-用と8BK-用、レーシングの3タイプがラインナップされる。
もうひとつ、ARCHIパーツには見逃せない展開が始められている。オプションパーツの充実化だ。「ロングテールカウル用アイアンフェンダーレス」に付けられるハニカムウインカーブラケット、ナンバー灯キットやミラーコートウインカーレンズが該当する。この車両はその装着例であると同時に、他のARCHIパーツの装着見本と考えるといいだろう。
今まで単体で使っていたようなパーツに拡張性や発展性を加えることで、ブランドユーザーを飽きさせずに楽しませる。それでARCHIブランドのファンを続けてほしいという思い。そしてカスタムを続ける楽しみを持ち続けてほしいという思いがある。パーツ単体から、そのパーツもカスタムして新たなルックスや機能を楽しむという新発想。そうした背景で進化するARCHIパーツ群。さらに注目だ。
Detailed Description詳細説明
注目の「Z900RS“漆黒Edition”427ショート管マフラー」は6月から特約店(詳細はARCHI・HPの“漆黒Edition特設ページ[https://www.winpmcshop.com/html/page15.html]”を参照)での予約を開始。価格はいずれも税込みで8BK適合マフラーが33万円、2BL適合マフラーが27万5000円、レーシングマフラーが25万3000円となっている。光線の具合で見せる独特の色変化も魅力と言っていい。
注目したいARCHI新作が「BIGステムエンブレム」。Z900RSのシルエットにベストマッチするように全長や幅、デザインにもこだわってフロントビューをより華やかに演出し、ルックスバランスも整える。アルミ削り出しのベースは3色(大写真で車両に装着されているブラック、この写真のゴールド、ほかにシルバー)。文字は写真のKAWASAKIと、Kawasakiの設定があり、都合6パターンが選べる。
ARCHIの人気商品「ロングテールカウル」専用の「アイアンフェンダーレスキット」。これにオプションとして設定されるのがARCHIビレット・ハニカムシリーズのデザインを生かした「ハニカムナンバー灯」(テールランプ下に装着。この内側にナンバー灯がある)、「ハニカムウインカーブラケット」(ウインカーをマウントするパーツ)。ビレット・ハニカムファンなら揃えたくなるはずだ。
アップポジションのハンドルを使う際にワイヤの突っ張りを解消する「ロングスロットルワイヤー +30mm」(写真)も新作。
シリンダーサイドを走るビレット・ハニカムサブフレーム(6万3800円)、ビレット・ハニカムバックステップキット ver.2(7万9200円)などARCHIを象徴するビレット・ハニカムシリーズパーツも、このデモ車両には多く装着されている。また削り出しでARCHIロゴを施したARCHIロゴプラグシリーズやラジエターキャップカバー('18-'20、'21-あり)も、車体各部の上質感や存在感を高めてくれる注目パーツだ。