ZRXに乗る仲間とよく知るショップが後押しして進化
「元々、ホンダNSR250RやヤマハFZ400に乗っていて、8年くらい前にリターンしたんです。カワサキZRXがいいかなって探していたら、カスタマーズのお客さんの友人が持ってるんだけど……となって、手に入れました。その後はずっとカスタマーズでお世話になってます」というオーナーのZRX1100。入手時にカスタムペイント済み、ホイールやスイングアームも換装済みではあったが、その後フロントフォークやウイリー製ヘッドカバー、ステップ等を変更している。
「施されていたペイントも、ブルー系は好きなのでわりとなじんでいます。今のコンセプトは“ピカピカ派手に”ですが、シルバーとゴールドとバランスを取るのは難しいですね。元々付いていたパーツも問題なかったですし、何よりZRXに乗っている人がお店に多くいるのは安心できました。カスタマーズの谷地さんにもだいぶアドバイスをいただいています」と言うオーナーだが、当の谷地さんはどんなアドバイスや作業をしているのだろう。
「お客さんの要望に合わせて作業しているだけですよ」と言うところを掘り下げてみると……。
「お客さんは基本的には外観のイメージから“こうしたいんです”と話を持ってこられます。ただ、中身のことはあまり分からない。それは全然悪いことではなくて、例えばFCRキャブを付けたいとなったら、普通はキャブ本体が換われば良いと思いますけど、実際には燃料コックをピンゲルなど大流量のものにしないといけない。燃料が足りなくなるし、それだとパーツ、ここではキャブの性能もしっかり出せません。ショップやチューナーの目で見れば当たり前なんですけど、そうした点をフォローして、ちゃんと換える前よりも性能を出してやることです。
ZRXで簡単なことで言えばプラグホール裏のオイル溜まり。何か3発ぽいなあという時はこれが原因でスパークプラグが湿ってる。ガスケットを換えて、プラグも換えて……で調子良くなりますから、気にしてほしい」
なるほど、自分でも確認する。分からなければ谷地さんがアドバイスしてくれる。そんな信頼関係も、ZRXライフを楽しくしてくれるのだ。
Detailed Description詳細説明
カウルまわりではヘッドライトルーバーやロングタイプスクリーンが装着され、アルミボディのミラーはアントライオン製に換装される。
ハンドルバーはハーディー、フロントブレーキおよびクラッチのマスターシリンダーはゲイルスピードへと換装、操作性にも配慮する。
現在のペイントは入手時に施されていたものだが、今後フルペイントも構想中とのこと。シートはタックロール+オーストリッチサイドの組み合わせ。
エンジンサイドにはアクティブ製サブフレームやジュラコンスライダーを装着。スプロケットカバーはケイファクトリー製だ。エンジンサイドはGSG製スケルトンクラッチカバーやウイリー製オイルバイパスキット、ヘッドカバー、左側カバー、クラッチレリーズなどが装着されている。
キャブレターはヨシムラTMRφ38mm-MJNでコックはピンゲルに換装済み。排気系はツキギレーシングエキパイ+オク産サイレンサーだ。
冷却系は縦置き配列。ビッグラジエーター/オイルクーラーともアクティブ製品を装着した。点火系はウオタニSP2ユニットを使っている。
フロントフォークはオーリンズφ43mmでステムはギルドデザインをチョイス。ゴールドとシルバーのパーツ配分はうまくバランスを取っているのだ。
ステップキットはOVERでゲイルスピード製リヤマスターと組み合わせる。。タンデムステップはSSKのアルミ削り出し品に変わっている。
アルミ鍛造のホイールはゲイルスピードType-Rで3.50-17/[5.00→]6.00-17サイズを履く。リヤショックはクアンタム製。アルミトラスからアルミリブ入り角型となったスイングアームはOVER製で、下側のスタビライザーはカスタマーズで追加したものだ。