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しゃぼん玉 ZEPHYR1100(KAWASAKI ZEPHYR1100)

各部変更を楽しんだ上でエンジンに手を入れて完成形へ

しゃぼん玉 ZEPHYR1100
(KAWASAKI ZEPHYR1100)

取材協力:しゃぼん玉 本店 TEL0561-72-7050 〒470-0117愛知県日進市藤塚7-55
URL:https://www.shabondama.co.jp
2024年 1月 12日
エンジンはいずれやるを考えるなら今やるべき

車両を重量面からも軽くし、取り回しも軽く。その上でコントロール性と所有感を増してやる。しゃぼん玉で確立しているゼファー1100へのセオリーは、この赤タイガー車両にも生かされている。初見から、引き締まり感というかコンパクト感も感じられる。

「当店で提案する17インチホイール仕様や足まわりの構成を早い段階で採り入れた車両です。外装塗装やフレームをきれいにするという作業も済んでいて、残ったのはエンジンでした。

純正の内部パーツがほぼなくなってきましたから、そうしたパーツを使う作業をやれるうちに手を入れて、オーナーさんが(体力などの影響を受けずに)乗れるうちは乗り続けられるようにと、今回手を入れたんです。内部はチェック&修正のオーバーホールメニューを施して、合わせて外観もチタニウムカラーでのガンコート仕上げをしています。

これで中も外も全体がきれいになって、新車の17インチゼファーという感じで心配なく乗っていけると思います」と、この車両を担当した川瀬さん。

確かに今求められる17インチ仕様でゼファーを仕立てるならこうしたくなる内容に仕上がっている。でも、と川瀬さんは続ける。

「今回は純正1062ccの排気量での作業を想定しました。ただ純正ピストンはもうなくて、いろいろと探したんです。純正0.5mmオーバーサイズ品がたまたま出てきて、組みました。組めて良かったという感じでした」

まさにギリギリというタイミング。もしゼファーでエンジンの劣化を感じたり、手を入れようかと考えているなら、少しでも早く決めて、作業の相談をするべきというのは共通見解のようだ。川瀬さん同様に、しゃぼん玉で重作業を受け持つ伊藤さんも説明してくれる。

「車体の方はカスタム化も含めていろいろ手立てできますけど、エンジンは本当に難しい。ミッションも弱点の1速ギヤにダメージが出ても対策が出来ないレベルです。まだ使えるうちに修正してWPCなど表面処理を施して、ギヤ間のクリアランス調整もシビアにやって組むくらいしか手立てがない。クランクもないし、クランクメタルも一部しかないです。

大物パーツもそうですが、それにも増してガスケット、そして内部のオイルラインなどもないのが痛い。中古品を使おうにも、やっぱり良質な物はどんどん減っています。車両が入庫したらできるだけ新品レベルにしたいとは考えていますけど、今後はもうフル新車の状態にするというのは望めません。例えば3年後に“あの時(現在)やろうと思っていたんだけど”と慌てても、もっとパーツ事情は苦しくなっているでしょうし、もう間に合わない。そんな可能性も出てきているなあと思います。なのでエンジン作業を考えているなら、早めをお願いしたいです」

かなり緊迫感がある言葉。決して否定ではない。乗り続けたい、調子を維持したいならというアドバイスでもある。まだぎりぎり何とかなる今、開けて手を入れれば、現状の把握もできるし、この先の寿命は間違いなく延びる。多くの車両を見て、パーツを調べ、手配してきたからこそ。ゼファーやZRXに乗るスタッフが多いからこそ分かる危機感。この車両は、それが間に合った見本と言える。もし何か気になるなら、しゃぼん玉のアドバイスを受け入れてみたい。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

 

Detailed Description詳細説明

ステアリングステムはしゃぼん玉ショートオフセットステムKITのウイングタイプ。ハイパープロ・フロントフォークトップには減衰力調整ダイヤル(写真の左側は伸び側用。右側には圧側用が備わる)と初期荷重調整ナットが見える。ハンドルはテーパーバーに換装し、中央にヨシムラ・プログレスメーターを追加している。左右マスターはともにゲイルスピードVRM。

燃料タンクはえぐりのないZ2タイプで、赤タイガーカラーで仕立てる。KAWASAKIエンブレムもペイントによる。シートはスプリームシートだ。

テールカウルはしゃぼん玉・ZEPHYR1100用 カーボンテールカウル 平織(ペイントはこのようにカーボン地も透けて見えるように残している)でロングテール仕様となっている。

アルミ削り出しのフレームサイドカバーはしゃぼん玉。ステップキットとスプロケットカバーはモリワキでクラッチレリーズはケイファクトリー製。ドライブチェーンはEK・ThreeDの(BK;GD)だ。

シリンダーヘッド部に導風するモリワキ・プラグクーラーも備えたエンジンは全バラ確認後に純正1062cc(φ73.5×62.6mm)の0.5mmオーバーサイズピストンを組み、各部を再調整して組み立てた。合わせてエンジン外観もチタニウムカラーのガンコートで仕上げた。以前はポリッシュ系パーツも多用していたが、今回の変更で落ち着きある方向にしたとのこと。

キャブレターはヨシムラTMRφ38mmを使う。エンジンからの熱を伝えにくくするヒートガードプレートも使われる。

フロントフォークはハイパープロφ43 AH1で、フロントブレーキはブレンボ・アキシャルCNC 4Pキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。

足まわりの構築は早い段階で行われ、リヤサスペンションはハイパープロDP-Sショックにブラック仕上げのウイリー・スイングアーム。ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-GP1Sで純正3.00-18/4.50-17に代えて3.50-17/5.50-17サイズを履く。

リヤブレーキにはブレンボCNC 2Pキャリパーとサンスター・ワークスエキスパンドディスクをチョイスした。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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