ブラックベースで走りと快適性を追うプライベート改
「元々はライムグリーン×ホワイト。20年くらい前、ニンジャに乗り始めた頃にトレーディングガレージナカガワさんの車両が格好良くて、見本にしました。地元のショップさんの力も借りつつ、基本は自分でやってます」と言うオーナー・伊藤さん。
車両自体は前後17インチホイール仕様によるすっきりしたルックスを元にして、A6カラーベースのブラックでシャープな雰囲気も作り出している。基本的には派手にならないように、ブラックでまとめるというのがコンセプトというが、各部に使われているパーツも現代のそれで、よく走りそうに見える。
聞けば、撮影時点でエンジンはGPZ-R後継となるZRX1200にコンバート、キャブレターは3個目、フロントフォークは3組目のオーリンズとのこと。どういうことかというと、毎週のようにツーリングに行き、ガンガン走るからだ。いつもちゃんと走れるようにしてあって、へたったり劣化したりしたパーツはその都度交換されて、快調な状態を維持しているということ。当たり前のようだが、実はとても難しくもある。それを実行に移しているのだ。
それはマフラーにも現れていて、現在はエンジンに合わせてZRX用が装着されているが、単にニンジャシャシーで装着するとバンク時に路面に干渉してしまうので、テールパイプを主として極力内側に追い込むことでクリアしている。これもよく乗っているからこそ分かり、できること。
仕上がりはトルクフルでオートマチック感覚で走れ、コントロール性も良いとのこと。確かにそうでなければ距離は伸ばせない。この作り込みと整備、参考になる。
Detailed Description詳細説明
Z1との2台持ちで違いを味わいつつ、ガンガン走っていることを感じさせないくらいにきれいな各部。スクリーンはゼログラビティ・ダブルバブルのスモーク。ステムはスカルプチャーでハンドルはPOSHスーパーローバー。左右マスターシリンダーはブレンボ・ラジアル。
シートはトレーディングガレージナカガワで20年に及ぶ実績を作ってきたTGN Ninjaコンプリートシートで、ホールド性や足着き性を向上している。
エンジンはオーバーホールのタイミングでZRX1200ノーマルに載せ替えた。シリンダーヘッドカバーは結晶塗装、TGN・ヘッドバイパスラインキットやウイリー・カワサキ水冷系油圧クラッチシリンダーなども組まれ、ラジエーターは大型化している。ステップはWR's製だ。
キャブレターはFCRφ39mmでヨシムラ・デュアルスタックファンネル仕様。ボディカラーに合わせてゴールド×ブラックを装着している。
フロントフォークはオーリンズRWU。フロントブレーキまわりにはブレンボ・アキシャルビレットキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクを組み合わせる。
リヤブレーキはブレンボ・CNC P2 34キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。マフラーはSSPファクトリーで追い込み加工した。
スイングアームはウイリーで、リヤショックはオーリンズ・KA203。前後ホイールはマルケジーニM10RSで3.50-17/5.50-17サイズ。各パーツは全身ブラック化というコンセプトに合わせている。ドライブチェーンもRK・530X XWでサンスターRM-102スプロケットともブラックだ。