第1回目でも触れたように、僕+ヤマハTZR250(1KT)が主戦場としているTOTのZERO-4は、近年になって全体のレベルが急上昇している。
僕が参戦する以前の2013~14年が、トップタイム:1分4~5秒前後/15位前後のラップタイム:1分8~9秒台だったのに対して、現在はトップタイム:1分2~3秒前後/15位前後のラップタイム:1分6秒台後半~7秒台前半にまで短縮してしまった。こうやって改めて数字を記してみると、何だか間の悪い時期に参戦を始めちゃった気がしてくるものの……。ま、人は人、自分は自分である。目標達成を目指して、コツコツやっていくしかないだろう。
なお参戦車両の面白さという意味では、かつてのZERO-4は相当にバラエティに富んでいたものだったけれど、ここ最近はNSR250Rがほぼ半数を占めるようになり、他メーカーの参加台数は縮小傾向。とはいえ’17年以降のTOTでは、RGV250Γを駆る今泉選手がNSR勢を抑えて驚異的な速さを発揮しているし、4スト並列4気筒のZX-4もほぼ毎回、表彰台に上る活躍を見せている。
そしてそういったライバル勢と比較すると、1KTは戦闘力的に不利……と言われているのだが、僕より速い1KT乗りはたくさんいて、近年のZERO-4では、ベストタイムが1分4秒台の小川選手が何度か表彰台に上っている。つまり、僕の当面の目標である5秒台+表彰台は、決して実現不可能ではないのだ?!
近年のZERO-4で台風の目になっている♯1今泉選手+RGV250Γは、2019年春のSATSUKI STAGEで従来のレコードタイムを0.5秒以上も短縮する1分1秒563をマーク! これ以上速くなられると、僕+1KTが決勝レース中にラップされてしまいそうで心配だ。
もとものとの戦闘力が高い上に、チューンアップの手法が確立されているからか、近年のZERO-4ではNSR250Rが圧倒的な多数派になりつつある。そんなNSR勢の代表格と言えるのが♯71八木選手で、2017年秋~’19年春のTOTでは4戦連続で2位に入賞している。
‘80年代のレーサーレプリカが主役となるZERO-4のコンセプトは、かつてのF3レースを再現することで、2スト250ccだけではなく、4スト400ccの参戦も可能となっている。ゲズンハイトレーシングの♯18滝口選手+ZX-4も、これまでに何度も優勝を飾っているのだ。
TZRの希望の星!! 僕が勝手にそう命名している♯10小川選手は、2018年のSATUKI STAGEで、1位:生井選手+ZX-4、2位:八木選手+NSR、3位:今泉選手+RGV250Γに次ぐ4位に入賞した。現在までの公式ベストタイムは、2016年秋にマークした1分4秒763だ。
クオリティーワークスのお客さんである本田選手+NSRは、少し前までは僕のよきライバルだったのだが……。最近になって、僕を置き去りにするかのような飛躍を達成。’19年のSATUKI STAGEでは11位でフィニュッシュし、練習走行では1分5秒台を記録しているという。