ドレミコレクションがGPZ900R用純正デザインのスチールタンクを発売!
これがラストチャンスとまずは300個を販売!
「GPZ900R用のフューエルタンクに関しては、数年前から企画していたモノなんです。純正タンクが廃番となった頃から、『作ってほしい』という声は複数届いていたけれど、ウチが作るなら、これまで販売してきたZ用と同様、リプレイスとして使えるように、純正デザインを確実に再現したい。でも、ニンジャのタンクは見ての通り、同時期の他のバイク用より大きく、Zと違ってプレスラインも複雑で『これは大変だな』と(笑)」
ドレミコレクション・武 浩代表に発売の経緯を聞くと、こう切り出した。そして話は続く。
「廃番以降、中古の純正タンクはオークションサイトで高騰してしまって、このままではオーナーがニンジャを維持し続けられなくなる。素材や金型の価格も急激に上がっていますから、作るなら今がラストチャンスと、開発・販売を決めたわけです」(武さん)
「ニンジャ・タンクの一番の弱点はサビ。特に下面、エッジの立ったところに穴が空く。1980年代前半の素材、溶接技術、コスト管理の中で、当時は前衛的に見えるデザインとした訳ですから、今考えれば、それもしょうがないこと。
ウチはそれを最新の素材と金型・溶接技術で作る。開発に当たってはまず、純正タンクを切り裂いて中の様子を徹底的に検証することから、弱点をあぶり出しました。
ドレミ製タンクは純国産。素材を両面亜鉛めっき鋼板とし、極力サビに対するリスクを回避しています。それでもゼロにはなりません。定期的に水抜き剤を使うなど、長く使い続けるために、ここはオーナーが気を遣うべき部分です。適応はA1〜17まで、型式問わず装着可能としました。ガソリンコックまわりは後期型に合わせてあります」
気になる価格は14万8500円(税込み)。生産の都合でまず300個を販売するが、以降の生産に関しては現在未定という。名車・ニンジャに長く乗り続けたいなら、オーナーにはドレミ製タンクを確保する意義は大きいはずだ。
製造は安心の純国産品! 細部まで確実に純正を再現
さすがのドレミも、A1〜A17のすべてのカラーリングを施し在庫するのは現実的ではない。販売はサフェーサー仕様のみ。オーナーは自身でカラーリングを手配することになるが、不安ならニンジャ系が得意なカスタムショップに相談するのもいい。見ての通り、タンクキャップのドレンまわり、タンク後端に伸びるウォータードレンパイプも純正同様に再現され、素材はサビに強い両面亜鉛めっき鋼板。コック穴は後期型純正に準じ、溶接も最新技術による。
開発に当たり純正タンクの弱点を徹底検証!
ドレミが切開した外見良品の純正タンクでも中はこの通り。上写真はサビ穴が空いてガソリンが漏れやすいという、本文で触れたタンク最底面の前側エッジ部。例えここを部分溶接し直したとしても、いずれ再劣化は必至。タンク製造を難しくしている内部のウォータードレンパイプまわりなど、その劣化は気づけない。新品交換できるなら、オーナーも安心だろう。
協力:ドレミコレクション
https://www.doremi-co.com/
※本企画はHeritage&Legends 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
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