フレームスライダーも選べる2タイプを設定
自社内のNCマシニングセンタによって多くの削り出しパーツを迅速に開発・販売するアグラス。’21年4月から国内にも販売されている第3世代ハヤブサ用にもその特徴を生かしたパーツ群を多数開発した。写真の車両はその装着デモ車だ。
まずの注目はレーシングスライダー。「フレームタイプ」で2種類が用意され、この車両ではカウルへの穴開け加工が不要な仕様が装着される。もうひとつは従来型用にもあった、カウルに穴開け加工をして使う仕様だ。
「従来型ハヤブサ用でも人気があった商品なんです。比べると強度は穴開け加工仕様の方が高いのですが、今回はユーザーさんが喜ぶだろうと考えて、ボルトオン装着できる穴開け不要仕様を加えました。価格も努力して抑えています」と、アグラスの開発担当・久保山さん。
このボルトオン仕様は、フレーム側に取り付けベースを装着した上でスライダー本体を装着するが、取り付けベースがアルミNC削り出しパーツで、取り付け後もサイドダクトからキラリとアルミ削り出しらしい光が見えるのが密かなポイントになる。
また、ダイレクトな操作感を生む大物削り出しパーツも見逃せない。4ポジション設定のバックステップ同様、トップブリッジにも注目だ。
「実車にまたがるとハンドルが少し絞り気味に感じられたので、ここを調整しています。垂れ角をノーマルの8度に対して5度に。絞り角も同じく107.6度に対して115~135度と広げて、自然な感じにしました。ストッパーも付いています。その上でリジッドマウントにして、ダイレクトな操作感も組み合わせました。ハンドルまわりはバイクに乗っていて一番目に入ってくる部分ですから、ビジュアル面も重視して作り込みました」(久保山さん)
ラジエーターコアガードやスタンドフック、アクスルスライダー等、この車両に装着されているパーツは昨夏からアグラスのHPにも載せられていて、もちろん通販も可能。ぜひ注目し、使ってほしい。
Detailed Description詳細説明
ダイレクトなステアリング操作感を生む「トップブリッジ&ハンドルSET」(9万7900円)はセパレートハンドルとのセットで、ノーマル比でハンドル垂れ角を3度上げた5度に、開き角を107.6度から115~135度(ストッパーあり)に調整でき、自然な上体姿勢を作る。「フロントマスターキャップSET」(1万780円)やバーエンド(5500円)もそれぞれ左右セットで用意。カラーも選べるからHPで確認を。
「レーシングスライダー」(3万1350円)はアルミ削り出しベースプレートとφ50mmジュラコンスライダー(白/黒、各AGRASロゴ入り/なし)のセットで、ベースプレートを使うという設計により、このようにカウルへの穴開け加工なしで装着可能(個体差により干渉する可能性はある)。ベースプレートに入る削り込み加工こうしてちらりと見える。従来型用同様のカウル穴開けタイプも1万3200円でラインナップ。
エッチング処理によってハニカム(蜂の巣状)パターンでメッシュを作り、走行時の飛び石などからラジエーターコアを保護するステンレス製の「ラジエターコアガード」(3万3330円)。写真はAGRASロゴ入りのAタイプ。ロゴなしのBタイプも同価格で用意される。
アグラスの定番とも言える「バックステップ」(8万3600円)は、アルミ削り出しで、第3世代ハヤブサが標準装備するオートシフターにも適合し、純正ブレーキスイッチも使用可能。ステップバー先端にはジュラコンスライダーもセット(白が標準で黒も選択可)。ステップバーは組み替えも可能。バー位置はノーマル比でバック0/10mm、アップ20/30mmを組み合わせる4ポジションの設定となっている。
アルミ削り出しの「リヤスタンドフック」(5170円、7色あり)。M8ボルト用でV受けタイプレーシングスタンド対応、左右セット販売品だ。
こちらはジュラコン製の「スタンドフックスライダー」(4620円、白、黒あり)。汎用タイプでV受けタイプのレーシングスタンドに対応する。