キャンディブルーの中に見える火の玉パターン
カワサキZ900RSオーナーが多く出入りする富山・0024ワークスが手掛けた車両。今回紹介の1台はビキニカウル標準装備仕様のZ900RS CAFEがベースだ。そのビキニカウルもシングルシートスタイルのシートもノーマルなのだが、すらっとスマートに伸びる全体感が格好良く思える。ブルーのフルペイントの効果だろうと思えたが、そこにはもうひと味の工夫があった。同店・大西さんに聞くと……。
「火の玉パターンで塗り分けているんです。オーナーさんがハネた方(笑)で、他と違うことをしてみようって相談を受けまして、それでやってみたんですよ」とのこと。確かにそれにしても絶妙な色合いになっているのに好感が持てる。
「実際の色味は、キャンディブルーと、それにブラックを加えたもののツートーンなんですけど、ブラックは元のキャンディブルーの分量に1滴、2滴垂らすくらいというレベルのごくわずかなもので,
このトーン違い、ゴーストパターンが作れています。普通のメタリックではこうしたゴーストパターンは難しかったと思いますが、キャンディを使ったことで良く映えていると思います」
ともすると単調になりそうな同系色をアレンジしてのこのルックス。塗り分けは純正火の玉カラー(’18~’19年型)同様に燃料タンクとテールカウルに施されている。ハード面ではブレーキキャリパーやマフラーを変更していて、この状態でも十分にまとまっているが、以後このカラーに合わせたホイールを選んで履き替える予定もあると聞いた。
Z900RS/CAFE用ホイールはアフターマーケットパーツもとても多く出ているが、0024ワークスなら、その中からオーナーの嗜好に合ったものをきっちり選んでまとめてくるだろう。そのことは、これまでの作例、そしてこの車両に施されたカラーアレンジからも明らかだ。
Detailed Description詳細説明
ビキニカウルやメーターはZ900RS Cafe純正で、スクリーンはスモークタイプに。それ以外の外装はテールカウルが純正比で50mm長いBEET製に変更されていて、キャンディブルーでペイント。タンク/テールカウルはトーンを変えたブルーで火の玉パターンラインが施される。
ハンドルはハリケーン製のセパレートタイプ。グリップはdomino、ミラーはバーエンドタイプとしてカフェレーサームードを高めている。
外装とセパレートハンドル/ミラー以外の現状の変更点は、モトコルセ・ラジエーターコアガードやブレンボM4・ラジアルモノブロックキャリパーや左右レバー、ウインカー本体とスモークレンズ化等。今後、この車体色に合わせたホイールへの換装なども予定していると言う。
排気系はオオニシヒートマジック製フルチタン4-1マフラーで、フェンダーレス化も行われる。エンジンやFIまわり、φ41mm倒立フォークやリヤショックはノーマルだが、ホワイトのスプリングもアクセントとなるなど、0024ワークスのバランス感覚が各部にちりばめられるのだ。